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【モダン】アガサヨーグモスコード ウルトラスーパーデラックス解説(モダン神準優勝)

割引あり

解体新書アプデをする前にデッキがアプデされてしまった。
そして解説をアプデする前にモダン神準優勝してました。

アプデ前の記事についてはこちら

お久しぶりです。あるぱかです。
今回は指輪物語以降のヨーグモス医院/ヨーグモスコード(Yawg Chord)の話をします。
《喜ぶハーフリング》《オークの弓使い》《アガサの魂の大釜》を入れたリストがテンプレ化していますが、どのような変化があったのでしょうか。これらを解説していきます。
あと相変わらずヨーグモスコードで表記を統一します。

書き始める前に体感含めたデッキの評価をお話しすると3段階ぐらいデッキの底力が上がっています。
今までは「ヨーグモス以外56枚の紙束」だったものが「緑黒ミッドレンジとコンボの合いの子のちゃんとしたデッキ」に昇格しています。マジで強い。強すぎてサイクル2の権利はとるわ、モダン神で準優勝だわのマジもんになりましたのでせっかくなので解説します。

また今回より有料記事に設定させていただきますが、mtgが関わる部分は全編無料でごさいます。有料部分を購入いただけますとせっかくなので高田馬場の飲み屋小話を致します。シンプルにモチベーションになるので購入してもらえたらめちゃくちゃ喜びます。次も頑張ります。
「飲み屋探すのたいへーん!」って方もそうでない方もよろしければぜひご購入ください。


リストから見る変化~LTR前後からWOEまで~

指輪物語からエルドレインの森を経て、ヨーグモスコードが得たものや使われるようになったものをカードごとにまずはご紹介。前回解説記事の解体新書からのアップデートのフォローとして、またカード別の評価もここでします。

指輪物語前後からエルドレインの森に入るまで

指輪物語前後で得たものが使われるようになったものに関して触れていきましょう。 結構細々としたアップデートがあるのでまとめていきます。

オークの弓使い

下環境を定義するモブ

モダンにおいて4cとは黒抜きであり、除去は白にお株を役割を奪われ、アドバンテージは《表現の反復》やら《レンと6番》が1枚で担い…というモダンにおいてある意味で不遇の黒がついに息を吹き返しました。
黒が入るならとりあえず入れとけ枠みたいな感じになってきた、それが《オークの弓使い》です。

そんな《オークの弓使い》はヨーグモスコードにおいては不可侵と考えていた《絡み根の霊》のスロットに影響を与えました。

■特徴
出たときに好きなところに1点ダメージを与えつつ、同じような能力を相手のドローにも追加しペナルティを与えるテキスト。一つの指輪への対策カードともいえる一枚です。
■ヨーグモスコードにおいて 
このカードの強さは言わずもがなですがヨーグモスコードにおいては黒系ミッドレンジ的立ち回りを組み立てるためにも必要なカード。相手のドローによるハンドアドバンテージを咎めながらこちらは《飢餓の潮流、グリスト》をはじめとしたカードでミッドレンジプランをしっかり組み立てることができるようになりました。
また《スランの医師、ヨーグモス》の起動型能力を使用してドローを進めていく中で対戦相手が搭載する相手の使用する《オークの弓使い》が邪魔になります。ですのでそれらの対処するためにも採用されています。《オークの弓使い》は後出しで対処がベスト。相手が黒含む2マナで構えたら《オークの弓使い》をもっていると考えて立ち回りましょう。オークをもってオークを制せ。
「出されてもヨグで処理したらええやん」なんて思ってましたが、1点プレイヤーに飛んでくるだけでドローが詰まるのでテキスト以上にキツいというのが対面した感想。あと《オークの弓使い》のテキストは《スランの医師、ヨーグモス》の起動型能力で対象にとって倒しても1回誘発するそうなので気を付けましょう。(ジャッジに確認してほしい)

ちゃんと反応するからまじで注意

そして使用感としてヨーグモス側が使用すると恐ろしくさらに器用なデッキに変貌。
コンボをちらつかせながら相手のライフを直接削り、《召喚の調べ》の2マナ分の召集コストにもなるという器用さも発揮。さらにドローへの能力複数回誘発はそれぞれ1回ずつ処理するらしいので、《スランの医師、ヨーグモス》の能力で生贄として投げてから動員解決→投げてから動員解決するとおいしく使えます。4枚入れましょう。

 喜ぶハーフリング

タフ2であることが誇らしいマナクリ。
2つ目の能力は「伝説の呪文を唱えるために」です。つまり…

■特徴
1マナのマナクリーチャーでは珍しくタフネスが2あります。環境に存在する《レンと6番》や《オークの弓使い》の1点ダメージで死なないマナクリーチャーとして非常に優秀です。現モダン環境においては基本的にはタフネス1のクリーチャーの人権はほぼないに等しいです。《下賤の教主》や《極楽鳥》をはじめとしたタフネス1の生物たちの運用が非常に扱いが厳しいためタフネス2のマナクリーチャーの採用価値が相対的に上がっています。
■ヨーグモスコードにおいて
《飢餓の潮流、グリスト》や、《スランの医師、ヨーグモス》を始めとしたデッキの軸となる生物は全て伝説のクリーチャーであり《喜ぶハーフリング》の2つ目のマナ能力が有効に活用されてきます。あと忘れてはいけないのが後述の《一つの指輪》や《アガサの魂の大釜》も伝説の呪文であるため、この範囲になるためさらに2つ目の能力の価値は上がっています。

指輪物語で得たカードはメインボードの数だけではありません。
サイドボードのカードも獲得しています。

一つの指輪

めっちゃほしい

買えてない=試せていないので机上の空論ですが

・相手に出されるくらいなら自分も使う
・《喜ぶハーフリング》からの打ち消されない《一つの指輪》のパッケージが優秀であり、3t目に脅威を叩きつけることができるのは現環境の強み

だと思います。
マッチアップ評価でも触れますが、ヨーグモスコード側は指輪がなくても指輪以上にドローできます。それでも入れるということは除去されないヨーグモスみたいな使い方なのではないかと推察されます。

《異界の進化》を抜いてまで…とは思いますが、《異界の進化》によるコンポパーツサーチよりも指輪によるアドバンテージでよりガッツリ戦えるような設計思想であると考えられます。《異界の進化》はダブると負けますが、《一つの指輪》は投げ直しが効きますしね。

 エルフの合唱

アエルベレス・ギルソニエル、シルヴィレンベンナミリエルオメネルアダラエレナス!

■特徴
全てのクリーチャーを極楽鳥として使えるようになり、ライブラリーの上のカードを唱えることができるようになります。テキスト通りの説明で一見大したことなさそうな(edhカードみたいな見た目)ですが、ヨーグモスコードのようなクリーチャー主体のデッキだといとも簡単にアドバンテージを獲得します。
■ヨーグモスコードにおいて
クリーチャ―主体のデッキとして、かつ場持ちの良い《若き狼》や《飢餓の潮流、クリスト》の昆虫トークンをはじめとした盤面をクリーチャーで並べるデッキであるため一度使ってみると驚異的なアドバンテージを獲得します。口述のマッチアップ評価のなかでのサイドボードでも触れる予定ですが主にジャンドサーガといったがっつりとしたミッドレンジ対決などで輝くカードであり、一度回り出したら相手がげんなりするほどのクリーチャーで盤面を埋め尽くすことができます。クリーチャーへの除去をサイドボード以降から増量した相手に対して入れて触れない間に圧倒しましょう。また地味ですが《血染めの月》対策にもなります。

全軍突撃

「召集」がもともと相性が良く、オークの弓使い採用後汎用性がさらに向上

■特徴
書いてある通りのクリーチャーやPWに当たる除去。《致命的な一押し》や《喉首狙い》などと違って範囲に制限がない。
■ヨーグモスコードにおいて
先ほどの《エルフの合唱》と同じく、場持ちのよいクリーチャーや《飢餓の潮流、グリスト》《オークの弓使い》による横展開との相性が非常に良いです。《飢餓の潮流、グリスト》でクリーチャーを並べて召集コストとしてキャストすることで見た目以上の手軽なキャストが可能。おまけの謀報2も染みる。トップの不要牌をはじくだけでなく、グリストの-5能力での押し込みなどで輝きます。

アガサの魂の大釜~エルドレインの森からの進化~


アガサの魂の大釜
これは言わずもがな、今回の記事執筆するに至る主役ともいうべきカード。ヨーグモスというデッキをTier1デッキたらしめると言っても過言ではないほどの強化を加えたカードになります。

アガサ本人よりも強いマジモンの最強カード
墓地のカードを煮込んで材料にしたクリーチャーたちで
君だけの最強クリーチャーを作ろう!!

■特徴も含めた解説
3つの能力で構成されているこのカード、それぞれ解説します。特に大事なのは2,3つ目です。
つらつらとここに書いてることはWikiでも書いてます。ここではカジュアルにかみ砕いてるだけなのでルール好きなオタクはWikiを読もう!

1つ目:常在型能力
「あなたがコントロールしているクリーチャーの能力を起動するためにマナを望む色のマナであるかのように支払ってもよい。」
これは色が合わない相手のクリーチャーを3つ目の能力で追放した時用の常在型能力だと思われます。主な悪用しているのはスタンの認識。(青単で赤色のドラゴンを追放して無限マナから無限ダメージ)
ヨーグモスコード的にはほぼ使わない(50~100マッチに1回くらい?)と思いますが、覚えておきましょう。(相手の《太陽冠のヘリオッド》を追放して絆魂能力を付与するかもしれない)

2つ目:常在型能力
「あなたがコントロールしていて+1/+1カウンターが置かれているすべてのクリーチャーは、アガサの魂の大釜によって追放されているすべてのクリーチャー・カードのすべての起動型能力を持つ。」
もしヒストリックなどで調整するなら真っ先にここだと思われるぶっ壊れテキストその1です。主に+1/+1カウンターの部分。仮に「大釜カウンター」とかだったらまだそこまでだったと思うのですが、+1/+1カウンターなため古今東西津々浦々の+1/+1カウンターを置くカードたちとシナジーします。
…そう不死クリーチャーたちも使用するのは+1/+1カウンターです

このクリーチャーが死亡したとき、(中略)「それを+1/+1カウンターが1個置かれた状態で…」

 3つ目:一番のぶっ壊れた起動型能力
「タップ:墓地にあるカード1枚を対象とする。それを追放する。これによりクリーチャー・カード1枚が追放されたとき、あなたがコントロールしているクリーチャー1体を対象とする。それの上に+1/+1カウンターを1個置く。
能力が実はちょっと複雑なテキスト。簡単に言うと
「敵味方関係なく好きな墓地のカードを1枚追放できるよ」
「それがクリーチャーだったらボーナスがあるよ」
「ボーナスは自分のクリーチャーに+1/+1カウンターが置けるからボディが強くなるよ。やったね()」
気になる人は再帰誘発型能力で調べよう。ちなみに《飢餓の潮流、グリスト》の-2もこの能力です。
強さを言葉にすると「メインで墓地対策ができる」「自分のクリーチャーをムキムキにできる」そして「自分だけの最強クリーチャーを作ることができる」です。この1枚でどんだけ軸をずらせるんだってカード。
自分がもしヒストリックで調整入れるなら次に間違いなくここです。ここもせめて大釜カウンターとかにすべきだったってくらいの強さ。

ちなみに補足ですが「《アガサの魂の大釜》(A)で追放したクリーチャーの能力」は「《アガサの魂の大釜》(B)は(A)が追放したクリーチャーの能力を参照しません。これがもし仮に(B)が(A)を参照してたら令和イチのぶっ壊れと言っても過言ではない。

カードの能力の解説だけで長くなりましたが、ことヨーグモスコードにおいては噛み合いすぎてとんでもないオリカとなっています。相性が良い点を列挙します。
❶クリーチャー主体のデッキなため、3つ目の能力による+1/+1カウンターの置き先に困らない。
❷デッキの軸となるクリーチャーが基本的に起動型能力を持っており、除去されやすいクリーチャーデッキにおいて「除去を打たせてアドバンテージを獲得する」というゲームの組み立てが行えるようになった。
ex.《喜ぶハーフリング》《根の壁》のマナ能力《スランの医師、ヨーグモス》の-1/-1カウンターとドロー能力《飢餓の潮流、グリスト》の起動型能力※など

※補足
《飢餓の潮流、グリスト》を煮込んだ場合
・《飢餓の潮流、グリスト》は戦場以外ではクリーチャーであるため、大釜の3つ目の能力で追放するとPWの能力を得ることができます。
・起動型能力を起動すると「もともとあった+1/+1カウンター」と「グリストの能力で付与された忠誠度カウンター」を置く必要があります。使うときは視認性あげたほうが自身と対戦相手双方のためになるので意識しましょう。
・また-2や-5能力については起動に際してその数と同じ分の忠誠度カウンターを減らす必要があります。簡単にいうと-2を起動するためには初回ターン+1起動→次のターンに+1起動→その次で-2起動の流れ(増殖とかしない前提)で初めて使用できます。
・仮に「忠誠度カウンターが2つ乗っている、+1/+1カウンターが置かれた合計2/2の《若き狼》」に稲妻を打った場合、通常のクリーチャーへのダメージ処理と忠誠度カウンターを減らす処理を行うらしい。あんまり気にしないですが
参考:忠誠度能力について

この組み合わせだけでも十分イかれてる

➌デッキのクリーチャーが自前で+1/+1カウンターを取得することができ、《アガサの魂の大釜》の3つ目の能力を起動しなくても事前に追放されていれば追放されたクリーチャーの能力を参照できる。

もっとイカレてる並び

戦場にいる《飢餓の潮流、グリスト》の自身の+1能力で墓地にクリーチャーを貯めることができ、ライブラリーから墓地に《スランの医師、ヨーグモス》などを落として大釜にぶち込んで料理することもできます。
1枚で3度どころか5度くらいおいしいイカレカードです。まだまだ真髄は紹介しきれておりませんが、一旦ここまでとしましょう。このカードをつかったコンボについては後述とします。(マジで長くなるため)

使われるようになったカード

 一方でヨーグモスコード側が使われるようになったカードもご紹介します。

厳しい説教

大体当たるから嫌い

主にカウンターモンキーを始めとした青のデッキが採用するようになったカードです。
基本的にヨーグモスコードのデッキの中のクリーチャーカードはほぼ全てパワーあるいはタフネスが2以下で構成されており、だいたいカウンターできます。 最初はヨーグモスやグリストに当たるからという風に言われてはいましたがレン&オムナスなどのデッキにはあまり効果がなかったのか、採用はされていなかったようですが、徐々に枚数は環境の枚数が増えているような体感はあります。やめてほしい。
しかし今度は《アガサの魂の大釜》が採用され…あんまり当たらなくなり…

シェオルドレッドの勅令

アガサの魂の大釜のおかげで何とも思わなくなりましたが…

シンプルに《飢餓の潮流、グリスト》を処理することはできる状況を状況に合わせて選べるカードです。黒単貴重品室から飛んでくることが多い。
あまり触られなかった《飢餓の潮流、グリスト》の生存率が少し落ちています。

豆の木をのぼれ

ここまで強いとは

レン&オムナスからデッキリストを変えたほどのパワーカード(アンコモン)
5マナ以上ピッチスペルがすべてボーナスが付与される。
とにかくこれを出すためにカスケードを追加した豆の木オムナスというリストが出てきた。後でも触れますがヨーグモスコード的には《オークの弓使い》があるため割と何とでもなる。

改めて最新のリストを見る

上記のとおりヨーグモスコードというデッキで見た時に環境で使われるようになったカードとしては主に《オークの弓使い》と《厳しい説教》《豆の木を登れ》の3種を特に警戒する必要になります。

そんな環境の中でどのようなアップデートが入ったのかを見るために、
最新のリストと過去のリストを比較して見ていきましょう。

《オークの弓使い》前後のリストを比較

変更点として
■《絡み根の霊》→《オークの弓使い》へ
→《喜ぶハーフリング》が緑マナを出せないため、緑ダブルの運用が難しい+《オークの弓使い》が《スランの医師、ヨーグモス》と相性が良いため変更
■《異界の進化》の減量(4→1,2枚)
 →《絡み根の霊》という場持ちの良いクリーチャーが減った+《アガサの魂の大釜》という新しいスペル枠を獲得したため変更
■土地21枚→22枚に
好みが分かれますが、「フェッチ5枚」「《耐え抜くもの、母聖樹》2枚」「《草むした墓》2、《森》2、《沼》1」は固定であとはお好みといった具合。
あと《ペンデルヘイヴン》は《オークの弓使い》を守れるので1枚入れていることが多いです。

忘れられがちな土地。ちゃんと土地もよく見よう。

マナクリーチャーは《喜ぶハーフリング》4枚が基本ですが、追加として《金のガチョウ》が1枚~2枚、《下賤の教主》が1枚~2枚を選択しながらマナクリーチャーの枚数を最大合計6枚まで入れるリストが多いです。
この思想は最速でのコンボルートを少しでも安定させるのが目的だと思われます。(個人的には《喜ぶハーフリング》4枚派。《レンと6番》や《激情》使うデッキが多いため)
但し先述の通り《喜ぶハーフリング》では緑マナの確保が難しく、2ターン目の緑2つの確保が難しくなっており、《絡み根の霊》の枚数減量につながっています。代わりに比較的安定して出せる同じ2マナ枠の《オークの弓使い》が採用されているという背景もあります。

※最速でコンボルートについて
マナクリーチャーの減量に伴い前回の記事における実質3キルムーブが非常に難しくなっています。
また不死生物の枚数が少なくなる点と緑緑の捻出が難しい点もあり、《異界の進化》も減量されていることでコンボクリーチャーを揃えづらくなっています。
指輪物語が発売されてから《異界の進化》のスロットは徐々に減っていきました。最初は《一つの指輪》とスイッチする形で枠が減っていき、最終的には《アガサの魂の大釜》と入れ替わり1枚から2枚の形がテンプレになりつつあります。個人的には1枚派です。
ミッドレンジプランで勝つシーンが増えてきているため《異界の進化》よりも数段カードパワーの高い《アガサの魂の大釜》が選ばれています。

以上が最近のヨーグモスコードのアップデートについてです。

ここまでで覚えておいてほしいのは
「《アガサの魂の大釜》めちゃくちゃ強すぎ」
「《オークの弓使い》強すぎ」
「《喜ぶハーフリング》で打ち消されない《アガサの魂の大釜》を投げよう」
です。


ここからは「最新版基本的な戦略とコンボルート」「各マッチアップについて」「サイドボードの考え方」の3つについて取り扱います。


最新版基本的な戦略

本項ではヨーグモスコードについて大枠で説明します。前回の解説からアップデートされ、非常に骨太に戦えるようになっていますのでまずはここの開設から。

骨太…?
(Xurkさんのリストを参考にしています。ヨグのリストはこの人のを見ておけばよし)

まずは復習がてら基本形
①《スランの医師、ヨーグモス》+各種生物でのボード+ハンドアドバンテージ
不死持ちの《若き狼》や《飢餓の潮流、グリスト》の昆虫トークン、場合によっては役目を終えたマナクリーチャーや最近だと《オークの弓使い》の動員トークンなどを活用してダメージを軽減しつつ、相手のクリーチャーをパワーダウンしながらボードアドバンテージをとる基本プラン。

不死生物やグリストの昆虫トークンでいなしながらドローしてハンドを整える基本プラン

このプランでは適宜グリストを除去として使用したり、ドローでハンドを整えてコンボを狙いながら相手のライフを狙うプランになります。
最終的には下記のライフドレインコンボにつなげて勝ちを狙ったりも。

理想的なライフドレインコンボのパターン

②《オークの弓使い》+《召喚の調べ》による実質8オークプラン

強いカードはエイト!!

《豆の木を登れ》《一つの指輪》をはじめとしたドロー手段が増えた現モダン環境におけるプランの一つです。実質8枚体制なのであの手この手で《オークの弓使い》を戦場に繰り出し、相手のドローにペナルティを与えます。場合によってはX=4で《黙示録、シェオルドレッド》でトドメのパターンも。

③《アガサの魂の大釜》+《飢餓の潮流、グリスト》プラン

「ホンモノ」の動き

《アガサの魂の大釜》で追放したい生物(?)第1位、《飢餓の潮流、グリスト》を煮込んだプラン。これだけでもプランとして成立します。
2t目《アガサの魂の大釜》→3t目《飢餓の潮流、グリスト》から+1でグリストが落ちるとおおよそゲームが終わるほどのトンデモ性能をたたき出します。
一度《アガサの魂の大釜》を放置すると、次のターンはもともと+1/+1カウンターを持つ生物のグリスト能力+1起動で墓地にクリーチャーを落とし、本体のグリストからトークン生成して、《アガサの魂の大釜》起動してトークンに+1/+1カウンターおいてグリスト能力起動して.…となる。とにかくわらわら出てくるし、《アガサの魂の大釜》で煮込むための生物もいっぱい落ちる。最近はトークンが7枚じゃ足りなくなってきました。
さらに《オークの弓使い》でバックアップしながら戦うのがこのプランがより強くなります。回答を探すためのドローへのペナルティとオーク動員トークンが+1/+1カウンターを使用するため、《アガサの魂の大釜》の恩恵を受けます。

わかりづらいので図示したけれどそれでもわかりづらい。
一度やられると割とやばいことに気づくので一度食らってみよう!!
3t目以降大変なことになるぞ!

最近のアガサヨーグモスが骨太という表現をしたのは
「ヨーグモスでアドバンテージ稼ぐぞ」
「《オークの弓使い》も含めてライフ詰めるぞ」
「除去されたヨーグモスやグリストは《アガサの魂の大釜》で再利用するぞ」
と多角的に相手を詰めることができるようになったからです。適当に《飢餓の潮流、グリスト》を倒すとハンドから《アガサの魂の大釜》が出てきて急に盤面が復活する、なんてことや除去した《スランの医師、ヨーグモス》を追放して急にコンボに入るだなんてことも。


「待って!リーサル見落としてない?」コンボルートについて

ここからはコンボ回です。
《アガサの魂の大釜》によってルートが本当にマジで超複雑になったのでシーンに合わせたゲームメイクも前回のヨーグモスコードから難しくなっています。
例えば下記の図のように《アガサの魂の大釜》で《スランの医師、ヨーグモス》を追放しておくと急にヨーグモスバーゲンモードに入ります。

間に差し込みがなければライフが続く限り無限ドローのやつ

いきなり複雑なことを言っていますが、そのうえで下記のシーンで召喚の調べで持ってくるべきカードは何でしょうか。
サンプルリストは下記

(Xurkさんのリスト)

下記の場合、エンドステップに《召喚の調べ》で何を持ってくるでしょうか。

土地は8枚くらいあってなんでも通る状態ということにしておいてください。

答えはほとんどの場合で《歩行バリスタ》です。手順としては下記。

見づらい場合は拡大してください

このルートを狙う場合は《歩行バリスタ》を《アガサの魂の大釜》で追放した状態で戦場に《スランの医師、ヨーグモス》《若き狼(などの不死生物)》がある状態で成立します。
※《スランの医師、ヨーグモス》を《アガサの魂の大釜》で追放した場合、+1/+1カウンターが乗った生物が別で必要です。

「なんか条件多いなぁ」って思われますが、《アガサの魂の大釜》」さえあれば除去された生物を適宜追放していれば気づいたら揃うので、何度か回してると「あれ…これ揃ってない?」ってなることが多々あります。

続いては《召喚の調べ》で何を持ってくるでしょうか。

今度は《スランの医師、ヨーグモス》が盤面にいません!!

答えはこれまた《歩行バリスタ》です。
解説します。(画像で)

《根の壁》のカウンターが0/-1カウンターという特殊なカウンターだからこそできる芸当

この2つのプランができるようになったため、コンボルートがとにかく複雑になりましたが、また上の画像の①状態でさえあれば《召喚の調べ》での奇襲+コンボで勝てるので《アガサの魂の大釜》一つで急に勝つこともでき、総じて除去耐性が向上すると同時にコンボに必要なマナが少なくなり「なんか急に勝つ」というシーンが増えました。ヨーグモスバーゲンルートとアガサバリスタルートをそれぞれちらつかせながら勝ちに行きましょう。

あと補足として《アガサの魂の大釜》と《オークの弓使い》の追加によってもともとカウンターを多く使うデッキがさらにカウンターをばらまくようになったのでとあるテキストを最近多用します。

最近よく使うインクのシミ

《スランの医師、ヨーグモス》のインクの染み、増殖効果です。
前までは相手の-1/-1カウンターをばらまきつつ増殖、は時たま使っていましたが自軍の生物が+1/+1カウンターを多用するようになり、一緒に増殖したあとコンバットでダメージを稼いだり、バリスタアガサで空中戦を仕掛けるといった器用さも追加されています。ヨグがいる状態で黒黒立てたヨーグモスユーザーがいたら多分ちゃんと強いと思います。

マッチアップ評価論とサイドボード

最後に最新のモダン環境での評価をしていきましょう。
MOをやっておらず正直絶対的な経験値足りてないのでこれは「ド有利!!」みたいな強気なことは言えないですが…肌感覚でもまぁ許されるでしょう。

あといったんアップするためにカスクラまででアップします。
おいおい追加します。

主観バリバリ
オーク釜が搭載される前を「釜前」、搭載された後を「釜後」として評価していきます。

◼︎マッチアップ評価

BRscam (微有利 5.5:4.5)

釜前4:6→釜後5.5:4.5
理由:ハンデス怖くなった、釜出たら除去やハンデスが関係ない

メインから《ダウスィーの虚空歩き》、《悲嘆》リアニなどの多角的な攻めがありヨーグモスコード目線では非常にやりづらい相手でした。コンボを狙うためにハンドを厳しくキープしたところに突き刺さる《悲嘆》リアニによってハンドがボロボロになり、そのまま殴り倒されて負け、と言う展開になりがちでした。
しかし、ヨーグモスコードのリストがシェイプアップされ、かつコンボパーツよりも《オークの弓使い》を獲得することでミッドレンジに寄ったことでより戦いやすくなり、さらに《アガサの魂の大釜》でハンデスに対して耐性が少し上がったことにより、マッチアップの評価も改善。
後引きの《アガサの魂の大釜》を獲得することでで各種ハンデスで落とされたヨーグモスやグリストを再利用することで、ボードアドバンテージの獲得やハンドアドバンテージを獲得して、リソース差をつけ結果として勝利を目指すプランが狙えるようになりました。《アガサの魂の大釜》(と墓地に叩き落とされたグリストやヨーグモスなど)だけで勝つなんてことも。
あとメインの墓地対なので《激情》や《悲嘆》に対して「まだ死んでない」解決後墓地行った誘発対応で追放することが可能です。ハマらなければ全然何とかなるマッチアップです。

手順省略するのはいいがちゃんと「墓地に行きます」と宣言しろカード

〇サイドボード
IN
・《忍耐》 あるだけ
・《黙示録、シェオルドレッド》 1枚
・《活性の力 》1-2枚
・《エルフの合唱》 1-2枚
・《致命的なひと押し》などの除去 あるだけ
OUT
・《根の壁》 2-3枚
・《血の芸術家》or《ズーラポートの殺し屋》 1枚
・《召喚の調べ》1-2枚
・《毒物の侍臣、ハパチラ》 1枚
あたりを適当に

方針としては
・《激情》で死にやすい生物かつ起動型能力を持たない生物を極力減らす(血の芸術家やらハパチラ)
・《根の壁》は比較的何もしないので減量→《召喚の調べ》が撃ちにくくなるため併せて数枚減量
・骨太の生物を増量し、緑黒ミッドレンジの形にする
・《活性の力》はたまに飛んでくる《虚空の力線》《血染めの月》《鏡割りの寓話》《碑出告が全てを貪る》などをまとめてぶっ壊すために保険として気が向いたら入れる

サイド後はたまに「ブチ切れ激情ピッチリアニ」してくることがあるため、墓地いった後の誘発に《忍耐》ピッチを合わせると相手が爆発します。あと大体Scam側は墓地に送らないのでちゃんと処理させましょう。変に揉めたくないし。

豆の木オムナス (有利 6:4)

釜前- : -→釜後6:4
理由:《オークの弓使い》8枚体制は強いため
エルドレインの森から追加されたアップデートされたデッキ。様々な形がありますが、いったんカスケード型をベースにします。
相手の《豆の木を登れ》《時を解すもの、テフェリー》《創造の座、オムナス》の各種ドローに《オークの弓使い》を当てることでダメージを飛ばしつつ牽制、さらに「召喚の調べ」の召集コストとして使用し「スランの医師、ヨーグモス」の早期プレイからのそれら以上にドローすることでアドバンテージ合戦に負けないゲームとなりました。
また「アガサの魂の大釜」によってだいぶ雑に「飢餓の潮流、グリスト」を使用することができるようになりました。よってこのマッチアップは有利と考えています。

〇サイドボード
IN
活性の力 あるだけ
黙示録、シェオルドレッド 1枚

先手のみ
大爆発の魔導士

OUT
・根の壁 2-3枚
・血の芸術家orズーラポートの殺し屋 1枚
・召喚の調べ 1-2枚
・毒物の侍臣、ハパチラ 1枚

サイドボードからは、先手の場合は「大爆発の魔導士」と「アガサの魂の大釜」での土地ハメプランで起動不全にすると言ったプランも検討の余地があります。環境的に豆の木を登れを採用によるレンと6番の枠が減っており、破壊したら相手はかなり躓きます。個人的に「お、今日ノってんな」って思ったらやるサイドプランです。
サイドプラン大枠として「置物破壊を入れる」「先手の押し付ける時の組み立て方」「受ける展開の組み立て方」を考えます。
黒系ミッドレンジの戦い方をしながら、コンボが狙えたら狙うくらいで大丈夫です。勝手に相手のライフが減っていくので、割とコンバットで勝利することが目指せるマッチです。

カスケードクラッシュ (不利 4:6)

釜前6:4→釜後6:4

一瞬改善されましたが「ティシャーナの潮縛り」によって多角的になりかなりきつくなりました。

圧がすごい

相変わらず最速3t目カスケードからのサイ2体のきつさにプラスして、フェッチやヨーグモスやアガサ起動で「ティシャーナの潮縛り」が出て機能停止のハメ技が増えたためやりづらくなりました。ただ《死亡//退場》が減っているようなので、マナクリーチャーは生き残りやすくなった気がします。基本的には《否定の力》や《緻密》を持っていたらしゃあないブッパで行きましょう。

〇サイドボード
IN
虚空の杯》 あるだけ
大渦の脈動》や金線の酒杯》、罪//罰》など あるだけ
《屍呆症》 気分
《黙示録、シェオルドレッド》 気分

OUT
《オークの弓使い》 2-3枚
《飢餓の潮流、グリスト》 1-2枚
《アガサの魂の大釜》 1枚(気分)

サイドボートとして
一度並んだサイを処理する各種カードor《衝撃の足音》を打ち消すことができるハンドを目指す。もちろんヨーグモスライフドレインコンボが成立する場合もキープしてよし。《激情》や《緻密》が飛んで来たらしゃあないで突っ込みます。
メイン戦でも言えますが、《根の壁》は非常に優秀な壁なので残します。ただし《暴力的な突発》や《火//氷》を絡めた合わせ技で倒されることもあるので《召喚の調べ》を0/-1カウンター込みで強く打つときは気を付けましょう。《黙示録、シェオルドレッド》でブロックする時も同じです。《ティシャーナの潮縛り》搭載後は《虚空の杯》が前以上に安定しなくなりました。《虚空の杯》誘発→《ティシャーナの潮縛り》で打ち消し→《衝撃の足音》キャストができるようになったためです。頑張りましょう。

個別マッチアップ評価についてはいったん上位3つまでとさせていただきます。追って追記します。

他各種デッキについては追って更新予定です。

マッチアップ評価と個別サイドボードはこんな感じです。
サイドインアウトのところでお分かりかと思いますが、結構ふわふわサイドボードしています。ノリとフィーリングとバイブスです。
なので何を考えているか、それに合わせたサイドボードはなにかという要素で記載していますがここら辺の評価とインアウトについてはお気軽にご意見をください。

終わりに

前回の記事たちを合体させてウルトラパーフェクト版ヨーグモスコード解説にしようとしたら《アガサの魂の大釜》が追加されて思った以上に全く違うデッキになってしまいました。
ですので①解体新書で基本操作、②この記事で追加情報のアップデートという形で使用してもらえれば。

今回ある意味で記事を書くきっかけにもなった《アガサの魂の大釜》ですが、テクニカルすぎる点やクリーチャーコンボをいろんな形で生み出せる点で非常に好きなカードになりました。《集合した中隊》の次くらいには好きかも。鱗親和も使いこなしていますが、いやらしい使い方をしているのは間違いなくヨーグモスコード側だと思います。
より多角的にコンボを狙いつつ、クリーチャーを酷使しながら状況に応じてゲームを組み立てて勝ちにつなげていきましょう。

なんか勝ってる人いるけれど回し方がわからない、そんなヨーグモスコードですがこんな感じのデッキです。ぜひ回してみてください。

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