見出し画像

ヨーグモスコードΦ解体約図

ご挨拶

お久しぶりです。 あるパ力です。
モダンホライゾン2の登場により、
モダンの環境が一新された2021年も年の瀬。皆様いかがお過ごしでしょうか。

今年は《楽園の拡散》には《虹色の終焉》、並べた生物も《孤独》と生物系コンボを好んで使う自分にはかなり逆風の1年でした。(実際半年パイオニアに逃げてました)

最近のモダンの生物事情は「ピン除去耐性がある」「出たら仕事が一定終わる生物(CIP持ちとか)」「6マナ以上」「除去が間に合わない速度での面制圧」がトレンドだと考え、最近回しているモダンのデッキ、ヨーグモスコードを解説記事にしてみようと思います。
(前回のMH2でワクワクしていた自分へ。赤リクルーターの記事見てニヤニヤしちゃいました。もっと先に地獄がいっぱいあったぞ)

2023年2月28日 追記
作者は2023年現在のモダンはパッケージの組み合わせでデッキを構成する環境だと認識しています。
例:
石鍛冶パッケージ×ウルザの物語=ハンマータイムなど
表現の反復とミシュラのガラクタ(URのアドバンテージ獲得手段)×謀議諜報墓地肥やしクロック=カウンターモンキーなど
ピッチエレメンタル×レンと6番×創造の座、オムナス=レンオム

一方でヨーグモス医院/ヨーグモスコードはモダンの現環境に存在する様々なデッキとパーツが被らない、組んでしまうとほかのパッケージとほぼかみ合わない=流用が効かないデッキになります。ですので「モダン始めたいけれど緑or黒絡みのデッキが組みたい」「とにかく何でもいいから始めたい!!」「でもデッキが何がいいのかわからない」そんなモダンを始める前や新しくデッキを作る人に向けた記事としています。組んでから「やっぱ合わねえわ」ってならないように…
虎の巻的な応用編は次回の記事にお願いするとして、デッキの基礎の基礎の理解に焦点を当てて当記事は作成しています。また応用編の解体新書については現在パーフェクトガイドとして改修しております。今しばらくお待ちください。
個人的にはヨーグモス医院/ヨーグモスコードは「器用貧乏」とか周囲から言われたりする人が向いているデッキだと思います。念能力診断では操作系・放出系なタイプ?(個人的な感想です)
(追記ここまで)

本編の基本篇では「そもそもどういうデッキなの?」「これからやってみたいが回し方がわからない人、ギミックがよくわからない」方向けに読んでいただければと思います。
もっとテクニカルな動きに関しては「応用編」にて解説する予定です。
(1/7(金)注記:ヨーグモスコードΦ解体新書 にて応用も含めたヨーグモスコードの解説しております。この記事が読み終わったら是非とも)



そもそもヨーグモスコードとは  

①アーキタイプ解説

デッキとしては 「スランの医師、ヨーグモス」を軸にした生物系コンボデッキです。 
 ゲームプランとしては
①コンボの成立
②ヨーグモスによる−1/-1カウンターがでのボードコントロールの制圧
③不死生物によるクロックでライフを詰める
のプランを適宜スイッチしながら戦うデッキになります。 なので「コンボに振り切ったコンボデッキではない」という認識で捉えていただけるとこのデッキの理解はよりしやすくなると思います。①のコンボに関しては後述。

画像1

書いてあることは胡散臭い能力てんこ盛りおじさん


②出自 

「スランの医師、ヨーグモス」自体はモダンホライゾン初出のカードでヨーグモスを軸にしたデッキ自体は存在していましたがたまーにあたるかも?ぐらいのファンデッキでした。(愛好家の方がいらしたらスミマセン)
不死生物各種やパーツはあるもののデッキの安定度が低いためが背景にありました。
クソ懐かしいリスト:https://article.hareruyamtg.com/article/37098/

しかしモダンホライゾン2で獲得した「下賤の教主」「グリスト」によってデッキの安定性が上がり、ファンデッキからtierに乗るようなデッキへと成長しています。

スクリーンショット 2021-12-21 2.39.51
「「「 俺たちモダンホライゾン2 期組!! 」」」



③環境での立ち位置

ちょっと長いです。ぶっちゃけ読み飛ばして大丈夫です。
2023年2月28日追記
直近のメタゲームについては応用編にて追加更新予定です。
改めて答え合わせすると結構当たってんじゃないかなぁとは思います。

スクリーンショット 2021-12-21 2.41.53

某hallelujahさんから参照。

現状のトップメタで言うと

有利寄り
・URカウンターモンキー
・グリクシスシャドウ(?)
・ハンマータイム(?)
微有利〜普通
・ジャンドサーガ
・不屈の独創力タイタン
・グルールムーン(?)
・赤単オボシュラガバン
・マーフォークやエルフ
・青白コン(?)
不利寄り
・バーン
・4cマネーパイル
・緑トロン
ド不利
・カスケードクラッシュ
・アミュレットタイタン
 (?)ついているやつ→未検証 
・ハンマータイム(多分先手ゲーで装備先を潰せれば勝てるマッチ読み)
・グリクシスシャドウ(ティムールの激闘がないならばなんとかなる)
・青白コン (虹色の終焉を何とかかい潜れば...?全除去耐性はあるデッキなので)


 かと考えられます。(一応一通り見てみたんですがまとめている情報がなく...)

有利不利評価ポイントとしては下記

有利評価
・不死生物のチャンプブロックが可能なので生物系デッキには有利寄り(ただしトランプルは知らん)

不利評価
・自分よりクソ早い非生物系コンボデッキ(緑トロンなど)
・虹色の終焉
・孤独→儚い存在


モダン環境を定義するそれぞれのカードに関して

・《敏捷なこそ泥、ラガバン》→不死持ち生物や根の壁で全力でそして優しくブロックしてあげましょう
・《ウルザの物語》→真髄の針だけはケア。構築物がどんだけ大きくなってもトランプルがなければチャンプブロックで耐えられます
・《孤独》→1枚なら許せるが儚い存在ブリンクされたらキレます
・《熱情》→不死持ちに打たれる分には許す。迂闊に根の壁をゴリゴリ使うと即死します。
・《表現の反復》→ヨーグモスでドローできるので物量差自体はトントン
・《対抗呪文》→ヨーグモスさえ着地すれば後続がカウンターされようが補充できる 
・《時を解す者、テフェリー》→バウンスされても寛大な気持ちで下賤の教主賛美パンチや絡み根の霊速攻パンチで落としてあげましょう
・《石鍛冶の神秘家》→カルドラの完成体が大体のサーチ先。起動される前にヨーグモスで落とせればかなり楽になります。
・《レンと6番》→マナクリーチャーに−1の1点ダメージはキツい。が不死生物には対応手段がない限り飛んでこない。不死能力が矢避けになっています。

上記まとめた通り、やはり追放除去がきついですね。追放されないように適宜コストにしてアドバンテージに切り替えて運用していきましょう。

 【基本ギミック】

さて皆様が一番頭に?マークが付いている部分、ギミックのご紹介です。
文字での説明がめんどくさすぎるので図式でも説明します。

スクリーンショット 2021-12-21 3.19.28

目指すべき基本形は 「スランの医師、ヨーグモス」+「不死持ち生物❶」+「不死持ち生物❷」 の3枚がある状態です。
不死持ち生物は ・若き狼 ・絡み根の霊 ・ゲラルフの伝書使
(※ちょっと役割が違いますがハパチラもここの役割に入ります。説明は次回)

ではLet'sクッキング

基本挙動は
①:《スランの医師、ヨーグモス》起動。+1/+1カウンターの乗っていない❶を「生贄コストにしてドローする能力」を起動(以後サクると表記)  
※この時に+1/+1カウンターが乗っている不死生物がいればターゲットにしてください。いなければ適当に好きなところor置かずに起動。
②:❶が不死誘発で+1/+1カウンターが乗った状態で墓地から戦場へ
③:ヨーグモス解決。ドロー。一回全スタックが処理される。(このタイミングで+1/+1カウンターと−1/-1カウンターが同時に乗っていたら状況起因処理で相殺)
④:再度ヨーグモスを起動。+1/+1カウンターが乗っていない❷をコストにサクって、−1/-1カウンターのターゲットを❶にする
⑤:コストにした不死生物が誘発で墓地から戦場へ
⑥:ヨーグモス解決。❶のカウンターが相殺され元どおりになった上でドロー

スクリーンショット 2021-12-21 3.41.12

(簡易版で図式化しました)

上記を見て気づいた方もおられると思います。
「どないして相手倒すねん」と。
いろんなルートがあるのですが、オーソドックスなのは
・不死持ちの部分をゲラルフの伝書使にして相手をライフルーズして詰めるプラン
・このコンボ中に《血の芸術家》or《ズーラポートの殺し屋》を隣に添えてライフルーズをして詰めるプラン
の2種になります。

上記のデッキの骨子となっている基本形を覚えてもらってから
応用編にて「どのようにして勝つか」「コンボを揃える場合どのように揃えるか」「サイドプラン」に関してまとめていこうと思います。

続きはこちら



励みになります!! クリエイターの活動費として使用させていただきます! ありがとうございます!!!