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アロンソ禄 2023 Rd2 サウジアラビアGP

Rd2 サウジアラビアGP
予選:3位
決勝:3位
ランキング:3位

FP1:3位、FP2:2位、FP3:3位と好調で迎える第2戦。レッドブルの次に速いのは アロンソ と言われることが多くなり、チームメイトのストロールは内心モヤモヤしていることでしょう。

Q2では後半からコース入り。タイヤ温存?悠長すぎない?と思った矢先、セクター1でスピン。タイヤ交換せず走り続けたため大丈夫なのか?と心配になりましたが余裕でQ3入りしていました。フェルスタッペンがマシントラブルでQ2敗退した際は、決勝で奇跡が起こるか? と思いましたが、Q3でペレスと0.465秒差つけられた瞬間に冷静になりました。ペレスにトラブルが起きたとしても、マシン性能の差、昨年の無双を考えると、フェルスタッペンからすると軽いハンデと言った感じでしょう。Q3では3位とバーレーンGPを凌ぐ結果を出し、ルクレールのグリッド降格も重なり、フロントロウからのスタートとなった。本当に41歳?。

決勝
LAP1 vs PER 2位→1位
サウジアラビアは第1コーナーが近いのでスタートで抜くのは困難との川井ちゃんの実況がまるで振りだったのか、スタートでペレスをあっさりパス。チャンスへの爆発力は顕在化?と思った矢先、グリッドの位置違反で5秒ペナルティの通知。「何やってるんだよ!」と悲しくなりました。ペナルティは厳しいとの意見もありますが、アロンソは確信犯でやってるため致し方ないでしょう。アロンソ本人も Complete !  と無線で一蹴。年をとり丸くくなりましたね。現実的な目標が優勝ではなく、かつペナルティ込みでも表彰台は狙える自信があるようにも見えました。リアクションタイムは1位のペレスより0.05秒遅かったため加速が良いのはアストンの特性なのかもしれません。

LAP4 vs PER 2位→1位
アロンソのLAPリーダーは、DRS解禁直後に終わりを告げますが、それでも見てて惚れ惚れし何度も見返してしまいました。抜かれた後もペレスのDRS圏内に留まり続けました。ペレスを抜き返すというより、5秒ペナルティのためペレスにペースアップを強いるのと、遅いストレートラインスピードを補う意味があったのだと思います。タイヤの摩耗を懸念してか、チームからの 間違いなくプランAで行く!と再確認する無線に対しても I'm Trying  と冷静に回答していました。無線の影響か、後続と6秒差ついたためか、直後のLAP10でペレスはDRS圏外となりました。

LAP11 
Hardスタートのレースペースが芳しくないため第1スティットを伸ばすよう無線で指示がありアロンソは顕著にスピードダウン、LAP11で1.8秒の差は、LAP12までに3.2秒まで開きその後も拡大していきました。アロンソとしては後続と5秒離すことが第一目標、次にタイヤを守ることだったのでしょう。

LAP18 Pit In 2位→2位 Midium→Hard
チームメイトのマシントラブルにてセーフティーカー導入によりPIT IN。5秒STOPのペナルティを消化するが3位のラッセルに抜かれず、2位を維持して戻ることができました。メルセデスに対して5秒離すことが余裕をもってできる これが今のアストン・アロンソの強さなのでしょう。1STOP戦略が主流のため、残りはコース上での勝負となる・・・と思いましたが、このPITが後に物議をかもすことになります。

LAP25 vs VER 2位→3位セーフティカーにより最も恩恵を受けたフェルスタッペンは順位を毎週上げ、アロンソもあっという間にPASS。ペレスに抜かれた時、同様にDRS圏内を維持するべく飛ばしましたが、あっという間に離れてしまっていました。現役最強・最速だから致し方ない・・・

LAP49-50
メルセデス陣営がセーフティカー中はペナルティ消化にならない可能性があるから狂ったように飛ばせ!とラッセルに無線を飛ばしたことにより、レース終盤に3位のアロンソと4位のラッセルが5秒以内でフィニッシュできるかというバトルが開始されました。結果は5.18秒差でアロンソの勝利となりましたが、審議すらされていないペナルティに対するバトルが行われるのが違和感でしかありませんでした。

After Race①
2戦連続表彰台に上がるアロンソ。しかし5秒STOPを消化する前にジャッキがマシンに触れたため、Race後10秒ペナルティが下され3位表彰台がはく奪。ペナルティ判定に納得がいかないことは勿論ですが、Pit後32周あってその間ジャッジは何をしていたんだ!ペナルティが下されれば10秒なんて簡単に離せた!表彰台あげておいて何してるんだ!と私は激怒していました。繰り上がり3位となったラッセルも利を得たはずなのにアロンソ以上に不服を述べているのが面白く、ラッセルの人の好さが垣間見えた気がします。一方、アロンソは「正直言って、あまり痛くない」と冷静すぎるコメントでした。

After Race②
翌朝起きたらアストン公式Twitterが BACK-TO-BACK PODIUM!とツイートしており安堵。Race後の判定に関して、アストンは異議申し立て、過去にジャッキがマシンに触れても作業をしなければペナルティがなかった事例を伝えたことで受理されアロンソの3位が確定しました。
裁定が一貫しないことはF1ではよくあることですが、利を得たチームが疑問に感じてしまう程になるとるほど認識がずれると、スポーツとして成り立たなります。

アロンソは今回で100回目の表彰台獲得。開幕2戦で30ポイント以上獲得は2012年以来のため最高のスタートダッシュを決めることができました。そして今年のF1が自分中心で盛り上がっていることに、アロンソはニヤニヤが止まらないことでしょう。レッドブル1強のため3度目のワールドチャンピオンは期待薄ではありますが、レッドブル2人の対立が表面化されたこともありますし、2014年以来の優勝をファンであれば期待してしまいます。