強み診断の仕組み考察
私が独自で推測した、強み診断のメカニズムの概要を伝えます。
前書き
サイコパス診断ページを作ったのを機に、性格診断関連の記事を書いています。
強み診断とは自分を知るための診断です。自分の人格に精通するためには、強み診断がどの部分を診断しているのかなど、診断の仕組みもある程度知っておく必要があります。
それで、強み診断がどういう仕組みでなされているのかを独自で推測しましたので、その内容の概要をお伝えします。
診断とは
人間が会話をする場合、人の話に耳を傾ける段階が必ずあります。そして、人が発する言葉や示している態度から、その人が何を意識して行っているのかが分かります。本来診断とは、その人との会話がベースであると考えます。
しかし、人の性格は多種多様ですので、何も考えずに人の話に耳を傾けても、人格分析の手掛かりは得られません。
資質とは
それで、人間の人格要素を成分分解して、それぞれの要素ごとに分析することになります。その人格を成分分解した人格要素を「資質」と呼びます。(診断サイトによって資質の呼び名や個数や分類方法は異なります。)そして人の会話や観察の都度、その発言や行動がどの資質を表しているのかを考察するという形で診断します。
数学のベクトルがあったなら、成分分解するとX軸成分とY軸成分に分かれます。成分分解前のベクトルに該当する要素がその人の人格全体であり、X軸成分とY軸成分に該当する要素が資質です。
資質の道徳面
強み診断における資質において、全ての資質を強みとすることはできませんし、弱い資質は強い資質に勝ることはありませんが、全ての資質を人として人として最低限の域までは示している必要があります。
例を挙げます。理屈を考察する資質としての分析能力や論理的思考は、他人の必要を考えるためには不可欠です。理屈に耳を傾けようとしなければ、同じく理屈という形式で耳に入る他人の考えをシャットアウトするので、自己中心的になろうとしていることになります。
それで、資質は一つでも欠けているなら、道徳的に問題と見なされます。
もう一つ例として挙げます。原点思考など正直さに関連する資質が欠けているのはよくありませんが、分析思考など理屈に耳を傾ける資質がなければ、同じく理屈という形式で考察する、正直になるためにするべき努力も理解できないので、嘘が嫌いと言いながら努力するために必要な理屈や思考力を否定するなら、正直を嫌っているのと同じであると言えます。
それで、全ての資質は関連しているので、全ての資質は人として一定以上の域までは示している必要があるのです。
資質の順番
また、それぞれの資質の示す順番が違っていると、生活に支障をきたし、対人関係では必ずトラブルを生みます。ですから、全ての資質を示す正しい順序は決まっていると考えられます。
例えば、物事の真実性を確認して情報発信するとします。発信してから情報確認するなら、発信した情報が事実である保証はできません。情報確認してから発信するという順番を守ることによって、はじめて成立します。
それで、強み診断のサイトで示される個々の資質は、一定の決まった順番で示すことで、初めて支障をきたさないレベルに達します。
ではどこを診断するのか?
全ての資質は道徳的に一定以上に達している必要がある、しかも示す順番も決まっているとなると、絶対的な診断指標は廃されることになります。それで、強み診断の際は資質のどの部分を診断するのか?という疑問が生じます。
人によって、どの資質を示すことに取り組むのかは異なります。また、人によって好ましい資質や示す労力の少ない資質は異なります。つまり、全ての資質を比較してどちらが労力が少ないのかを、相対的に判断することになると考えられます。
絶対的な指標で診断できなければ、相対的な指標で診断する以外にありません。
まとめ
・診断とは、人との会話がベースである。
・資質とは、人格を成分分解した要素である。
・全ての資質は、人として最低限の域には達している必要がある。
・全ての資質には、(強みに関係なく)示すべき順番は決まっている。
・そのため、(絶対的な指標がすべて廃されているので、)
強み診断では全ての資質を相対的に比較して診断すると考えられる。
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