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モンゴル旅行記その2

さて! いよいよモンゴルに行く日です。朝7時起床。前の日に買って冷蔵庫にあったキンパを食べて荷造り。8時にチェックアウトしてシャトルバスに乗ります。

また水も何も出ないノーサービスのLCCです。それはいいんですが、なぜか毎回早めにチェックインしても娘と並びの席になりません。どうやら席の指定も有料らしいです。今回は3人席の真ん中。えーと思いましたが3時間だし我慢しようよということに。

出国手続きした後でサンドイッチと飲み物を買いましたが、蓋が閉まるタイプの紙コップだったのになぜか機内持ち込み不可でした😢 紫芋ラテというのをオーダーしましたが、ほっこり甘くて美味しかったです。

機内の3時間はひたすらnoteを書いてました😅 日本にいる時はテンション低くて普通なら持ってくる本も一冊も入れてなかったので。機内は満席でした。怪訝に思ったのは入国審査カードが配られなかったことです。普通ありますよね。名前と生年月日と泊まるホテルの住所とか入国の目的とか。降りてから書くのかな?と思っていたら、なんと一切ありませんでした。いきなり入国カウンターに並ばされてドキドキしながらパスポートを出すと

「ツアー?」

と聞かれ、団体旅行じゃないけど、ま、いいかと思って頷いたら「うんうん」みたいに頷いて泊まり先も聞かずに通してくれました。今までで一番簡単な入国審査でした。

ここでちょっとハプニング。娘が上の棚に入れたバッグを機内に忘れてきたというのです。入国審査の前に気づければ戻れたと思うのですが、出てから気づいたそうで仕方ないのでバゲージクレームカウンターに行って搭乗券も見せて事情を説明するとほどなく職員の女性が写真をスマホで見せてくれました。確かに娘のバッグです。オーケーオーケー座って待ってなよ、みたいに言われて待ちましたが、外には迎えのドライバー来ているので待たせて申し訳ないなあという気持ち。20分くらいは待ったと思います。荷物が流れるレーンも止まってシーンとしてなんか寂しいねえ、と話してました。でも無事に職員のおじさんが持ってきてくれてもう本当に感謝感謝でした😭


無事にドライバーの人と合流し、お金の両替もして外に出るとすぐ駐車場。車がみんな大きくて立派です。ほとんどが日本車。ドライバーの車もトヨタです。右ハンドル。でも走行は右車線です。最初高速に乗ったら全然車が走ってなくて驚きました。道路両側は早速大平原です。馬の群れも見えてコーフンしました。後続車がいないので馬が近くで見られる場所ではわざわざ減速してくれました。

30分くらい走ると高層ビルが立ち並ぶ大都会が見えてきました。ウランバートルです。そして街中に入ると大渋滞! 観察してると車とバスが多く、バイク、自転車はほとんど見かけません。やはり日本車それもプリウスが圧倒的に多いです。他に三菱、ダイハツ、スズキ、日産、フォルクスワーゲンやポルシェも見ました。レクサスやランドローバーも結構見かけたのでモンゴルは豊かな国なのかも。バスも大きくて綺麗です。

そこを抜けて30分くらい走るとやたらパンプの多い細い道を走ります。スピード出さないようにする道路の出っ張りですが、こんなに作らなくてもいいんじゃね?と思うくらいありました。そしてついに舗装のない道に入りました。かなりスピード落として慎重に進みます。後で歩いてみたら場所によってはかなり削られてタイヤがはまりそうな道も結構ありました。

さて1時間半くらいかけてやっとゲルに到着。するとここで娘のスマホにAirbnbのアプリから連絡が。

このゲルのオーナーからで

ごめん、急に親戚のパーティー入ったからそっちに行けない。お母さんが餃子作ったから食べてね。

何が何だかわかりませんが、とにかく泊まるゲルにまず案内され、オーナーのお母さんが身振り手振りでこっちのゲルでご飯食べてね、と言うので隣のゲルに行きました。外は寒くも暑くもなく快適な気温です。

さて蒸し立ての餃子、と思ったら肉まんでした。中身はマトンだと思いますがアツアツで美味しかったです。あと一緒に出されたヤギのミルクティーが美味しかった! ヤギミルク、実はアメリカのスーパーで買って飲んだことがありますが臭みが強くてその時は無理でした。でもあっためたら臭みはほとんどなくて柔らかい味でした。おかわりまでしました。

親戚のパーティーということでお母さんもそこに行くみたいで10時まで帰らない。トイレは外にある(ポットントイレですが洋式でした)シャワーは桶にお湯を入れて管を繋いで使ってね、とか3倍速くらいの身振り手振りで教え、ドライバーと共に風のように去っていきました。

この時15時。

最初は荷物を下ろしてゲルの中をしげしげと見たりしてましたが、

え、あと7時間もどうする?

わたしはこのとき、明日からの予定について話し合うのかな、と思ってました。

しかしあれです。水道は通ってないのですが、電気は通っていてWi-Fiもあります。水は大きな甕に入れてありますが、どうやら生では飲めないようです。

こんなことなら途中のコンビニとかでお水とか飲み物を買っておけば良かった。今日の晩ご飯どうしよう。などと憂うわたしをよそに娘の方は

「早くこの辺りを探検しよう」

と非常に前向きです。

えっでも勝手に外出ていいのかな。鍵はどうなんだろう、と心配になりました。ゲルの鍵はもらいましたが、フェンスは閉まっていて勝手に開けてもいいのかわかりません。娘がアプリで聞いたところ

「出てもいいよ。小さいスーパーとかあるよ」

という返事だったらしく、とりあえず出かけることにしました。モンゴルの治安はなかなか良いそうです。家の前には小高い丘があって娘はそこに登って景色を見てみたいようでしたが、まずは買い物。舗装されていないデコボコな道路を慎重に進むといきなり馬が!


長い縄がついていてどうやら飼われているようでした。近づいたら逃げてしまいました。あと犬がたくさんいます。かなり大きな秋田犬レベルの犬がどうやら野生のようで群れていました。狂犬病注射とかしていないだろうな。あんまり近くに来てほしくないな。と思いましたが犬の方は人間全く無視でした。

歩いているとカートを引いている人と2回くらいすれ違いました。どちらも黄色いタンクを乗せていて、どこに行くのか見ていたらどうやら給水所のようなところへ行ってホースで水を入れていました。その給水所の小屋には窓口があって有料のようでした。水道がないので水はこうやって買っているんだ。大事に使わないといけないねと娘と話しました。

少し歩くとバス通りに出ました。舗装されていて歩道もありますが、店らしい店はほとんどなく、心細くなりますが娘の方はGoogleマップあるから大丈夫だと強気に歩いて行きます。わたしの方は帰り道に迷わないように両側の建物で目立つ色をしている家など目印をチェックしながら歩きました。

300メートルくらいあるくと「MARKET」という看板を発見! でも覗いてみたら中は真っ暗です。これは営業してないのかと思いましたが、娘はズンズン入って行きます。入り口近くは暗いのですが中を進むといきなりショーケースがあり、ちゃんと食料も飲料も売っているスーパーでした。しかもレジで精算している人を見たらカード払いをしています! ホッとしました。

やっと落ち着いて店内を散策。お菓子コーナーはほぼ日本と変わらない感じです。ただ乳飲料コーナーでちょっと戸惑いました。牛乳を買いたかったのですが、モンゴル語のラベルだけでどれがそうなのかよくわかりません。ここでも娘がGoogle翻訳でラベルのモンゴル語をカメラで写して翻訳。どうやらカードという乳清飲料と普通のミルクが一緒に並んでいるようで無事に牛乳を買えました。あとは水のボトルとジュースだけ買いましたが、肉売り場は冷凍で未包装で面白かったです。米もドッグフードも袋売りでメーカーとかブランド名なしでした。買いたいものが買えて喜んでお会計して帰りました。

この時点で17時。モンゴルの日没は20時だそうで、とにかくそれまでに丘に登ろうと言うので荷物を置いてまたすぐ外出。しかし割と簡単に登れそうに見えた丘は結構急でしかも上に行けば行くほど岩がゴロゴロしていて非常に登りにくいことがわかりました。頂上近くまで行ったのですが、雲が出ていて夕焼けも見れそうにないので戻ることにしました。この道すがら、凄いものを2つ見ました。流石に写真は貼りませんが、ひとつは牛の頭が落ちていたことです。あたりには骨も散乱していました。もうひとつは丘の斜面で馬が一頭死んでいました。死んでからかなり経っていて半分くらい白骨化していましたがタテガミや尻尾の毛も残っていて生々しかったです。大自然の中で生きる厳しさというか無情さを感じました。

この丘は木は一本も生えていなくて草もきっと馬や牛が食べるのか短いです。でも小さな花はところどころに咲いていて、何かいじらしいというか可愛いなと感じました。思えば亡き父も険しい山岳地帯に咲く花をたいそう愛でていました。少し父の気持ちがわかりました。

さて帰宅して20時。まだ2時間あるのでシャワーに入ってみることにしました。大きな電気ケトルに桶から水を入れて3回くらい沸かし、水と混ぜて適温にしてからシャワー室に運び、タンクの中に入れます。ここまでは良かったのですが、シャワーの管とタンクが繋げません。お母さんはねじ込んでいたように見えたのですが、どうやっても入りません。

結局諦めてタンクを開けて水汲みに使っていた柄杓でささっと体を洗って終わりにしました。終わってから管の上の方にアジャスターが通してあるのを見つけました。まあこういうことはありますよね。

で、22時まで待ってましたが家人は一向に帰ってくる気配はありません。娘がアプリで連絡すると

明日は10時出発で国立公園でいい?

という返事だけ。

なんだ。

打ち合わせとか顔合わせとか全然ないのか。脱力しましたが、まあ団体ツアーじゃないし宿泊費も激安だし、こんなもんかなと諦めて寝ました。ちなみにベッドはソファベッドで布団はかなり薄かったです。夜になると冷えてシャワーから出たあとは震えるほどでしたが、オイルヒーターがあって、それをつけたらとてもあったかくてよく眠れました。雲が厚くて星空が見れなくて残念でした😢

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