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モンゴル旅行記その11

最後の1日はウランバートルでお土産などを買う予定にしていました。

昨夜の疲れがあってなかなかエンジンがかかりませんでした。実は前日に娘さんがウランバートルに行くなら仕事に行くついでに車に乗せてあげる、と言ってくれていました。でも出勤時間は7時半、
午前2時まで運転して、きっと5時間も眠れないのに仕事に行くんだ。すごいパワフルだね、と娘と感心していましたが、運転もしてないのに疲れたわたしたちはそんなに早く起きられる自信がなかったので結局断りました。車がなければどうやってウランバートルに行こうか。

そんなことを話していたら、お母さんがまた声をかけてくれて隣のゲルでミルクティーとお手製のお菓子をいただきました。ドーナツみたいで美味しかったです。お母さんはスマホの翻訳機能を使って

「街に行きたいですか?」

と聞いてくれました。「はい」と答えると

「一緒にバスで行きましょう」

なんて優しい😭
わたしはもうこの年下のお母さんにメロメロです。実はモンゴルのバスには前から興味がありました。とても綺麗で大きくて最新型という感じで車ですれ違うたびに「すごいなあ」と思っていました。バスに乗るにはバスカードが必要だそうですが、お母さんはそれも貸してあげると言ってくれました。

感動です😭
全然知り合いでもないただのお客なのになぜこんなに優しくしてくれるのでしょうか。

色々話していてふと壁にかかっている楽器に目が止まりました。

これは!
馬頭琴ではないですか! 持ち手の先が馬の頭の形になっています。馬頭琴といえばなんといっても「スーホの白い馬」です。

確か国語の教科書に載っていたお話で悲しい内容なのですが、とても心に残る美しい物語でした。このお話に出てきた馬頭琴の実物です。胸が高鳴りました。するとそのわたしの興奮が伝わったのかお母さんが壁から外して音を聴かせてくれました。

再び感動です😭
演奏というより「こういう音だよ」という感じでしたが、音色よりも音を聴かせてくれた心遣いにジーンとしました。

身支度して3人で出発。
しかし昨夜の大雨で道はぐちゃぐちゃです。時々滑ったりもするのでゆっくり歩きます。

結構歩きました。最初の日に行ったスーパーも通り過ぎてやっとバス停に到着。タイミングよくバスが来ましたが、運転手はバスを降りてどこかに行ってしまいました。お母さんが翻訳機を見せてくれました。

「ブレイクタイムです」

なるほど。どうやらこのバス停は終点であり始発点であるようです。お昼近かったのでお昼ご飯でも食べに行ったのかもしれません。こういう時間は大切です。日本では救急車の隊員がコンビニでコーヒー飲んでただけで苦情を入れる人がいますが、運転手だって人間です。休憩したり食事しないと倒れてしまいます。モンゴルの寛容さはいいなと感じました。バス停近くでは濡れた土の上に大きな犬が体を丸めて寝ていました。何もそんなところで寝なくても、と思いますが😅

運転手さんが戻ってきてやっとバスに乗り込みます。始発なので座れましたが、後からどんどん乗ってきてあっという間に満員状態になりました。車内は想像していた通り、新しくて綺麗でした。座席の横にはなんとUSBポートがついています。充電しながらスマホでどこに行こうか娘と相談したりしてました。結構大きなモニターがあって無音なのですが、ずっと映像が流れています。ミュージックビデオなのか時々歌っている人が映ります。映像を見ていると家族がテーマのものが多かったです。子どもを抱っこしてお出かけしたり、結婚式にみんなで集まったり。モンゴルでは家族の絆がとても強いんだなと感じました。

お決まりの大渋滞で着いたのは14時近くでした。バス停を降りてからも10分くらい歩きました。

ノミンデバートに到着。ウランバートルで一番大きなデパートです。お母さんは

「2人でゆっくり買い物してね」

と翻訳の画面を見せるとニコニコしながら去っていきました。お母さん、あなたは天使です✨本当にありがとう。

でもとりあえずお腹が空いたので近くにあったチキンバーガーのお店に行きました。ウランバートルの街を見て不思議なのは

ケンタッキーフライドチキン
ビザハット

はあるのに

マクドナルド
スターバックス

は一軒もないことです。前日のドライブインでもラム肉と鶏肉はあったけれど牛豚、ひき肉料理はなかったです。インドのように宗教上避けている、ということでもないと思うのですが、あまり食べる習慣がないのかもしれません。それにしても上海ではコンビニより数が多いのでは、と思うくらいあったスターバックスが一軒もないのは驚きです。ミルクティーを飲む習慣はあってもコーヒーは飲まないのかな?

それからやたらカラオケがあります。それこそコンビニより多いかも。そして時々スペルがKARAOKEではなくKAPAOKE😅 こんなに普及してるのになぜ間違える?

ノミンデバート


豪華な店内
なぜかパックに入っている牛乳
塩のコーナー
日本の調味料も

ノミンデバートに入ってみました。とても綺麗です。でもいたって普通。婦人服売り場では上質なウールのカーディガンなどもありましたが高いし、そんなに欲しくもないので、デパ地下に向かいました。

乳製品売り場で馬乳を見つけました。どんな味なのかしら。もう少し滞在するなら買ってみてもよかったのですが次の日はもうモンゴルを発つので諦めました。充実していたのは塩コーナー。いろんな塩があってしかも安い✨お茶のコーナーではヤギミルクティーのパックを買いました。日本に帰ってから飲んだらまさにお母さんの淹れてくれたあの味でした。感動アゲイン😭

さて次に娘が行きたがっていた羊毛フェルトのお店に行きました。室内履きがメインですが色遣いがとっても可愛い😍目移りしまくりましたが、ゲルのキーホルダーなど色々買おうとレジに持って行ったら、なんとカードリーダーはあるのに現金オンリーだと言われました。えっと思いましたがもう買う気満々だったのでATMに行ってキャッシングの形でモンゴルのお金を引き出してお会計しました。

その後は娘のリクエストで国立博物館を目指しました。道中、吉野家とUNIQLOを見かけました。あれ吉野家? 入ってないのでわかりませんがやっぱり牛肉も食べるのかな? ちょっとヨーロッパ風の建物もありました。

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