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モンゴル旅行記その8

3日目です。
ツアーなのでこの日は三食付き。朝食はお母さん手作りのホーショルです。

揚げ餃子みたいな料理らしいですが、食べた感じはミートパイ。皮はサクサクで中はおそらく羊肉ミンチ。これが本当に美味しかったです。お母さんの手料理は全部美味しかったですが、どれかひとつ、と言われたら迷わずこのホーショルです。美味しくて3つも食べました😊

娘さんの車は珍しくwホンダです。
途中で自動車工場のようなところに寄ってまずタイヤチェック。これは後々やっぱり必要なことだとわかりました。プリウスもこの車も未舗装の悪路を走ることは想定して製造されていません。なので常にパンクなどの事態に備えておかなければならないのです。

この日は旅行中で一番良いお天気でした。
モンゴルの雲は気のせいか低い場所を流れていてその雲が作る影がはっきり見えるのです。丘をすっぽり覆ってしまって丘の色が青く見えるところもありました。
日本で似たような場所というと北海道ですが、北海道ともまた違う風景だと感じました。北海道だと牧場もありますが農地も多いです。トウモロコシ畑が延々と続く時もありますが、モンゴルではそれは一切ありません。もしかしたら畑は別のところにあるのかもしれません。とにかくモンゴルでは延々と大平原です。

さて今日はホスタイ国立公園です。
この公園には「タヒ」という野生馬がいます。モンゴルではこの公園でしかみることのできない馬です。
一度は絶滅したそうですが、ロシアに生息していたタヒを譲ってもらい、公園内で保護、繁殖して今は千頭ほどいるそうです。この過程はどこか日本のコウノトリに似ています。日本の場合も一度絶滅。それをやはりロシアから譲り受け、国内で繁殖させた経緯があります。

公園内には宿泊用のゲルがありますが、ここを訪れる人はみんなタヒを見たい、撮影したいという気持ちを持っていて中には見れるまで泊まるという人もいるそうです。野生なので必ず見られるわけではないので、それはもう運次第でしょう。

この公園でも乗馬ができるそうで準備をしている間にタヒを探しに行きましょう、と再び車に乗ります。

この公園にはタヒの他にも鹿やヤギ、キツネ、イーグルやマーモットなどが生息しているそうで、マーモットは何度も見かけました。道沿いに穴を掘っていて車を見て慌てて穴に飛び込んだり、穴から飛び出て逃げていったりなんとも可愛かったです。

娘さんは小高い丘の近くで車を停め、少し登ってみることにしました。いろいろな大きさのフンが落ちていて、これは馬のフンじゃないかな、と思うものもありました。

この丘の上に登った時、とても不思議な気持ちになりました。

なんだろう。
とても安心する気持ち。
わたしは大丈夫だなという気持ち。
そして
確かなものとつながっているなあ
と感じました。

何を信じていても
何も信じていなくても
みんな、つながっている。

だから大丈夫だな。

そんなふうに感じました。

もう何かに怯えたり
不安になったりしなくていい。
閉まっていた扉を全部開けた感じ。

究極の解放感
とでも名づけましょうか。
とても良い気分でした。

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