第五話 黒冥党の男たち【柳生十兵衛がやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!】
(これまでのあらすじ:己の惰弱さによりウォーモンガーたみ子に愛想を尽かされた百手のマサは、二兆億利休の茶室に流れつく。その戦闘問答の果て、マサは己の本心と向き合う決意を固め、物語は過去へと遡る)
20年前。町田ではないどこか。
瓦礫、死体、瓦礫、死体、死体、死体、死体、瓦礫、死体。
「おう、おう、おう、おう。これはまあ、想像より遥かに酷いザマよのう、全滅かよ」
瓦礫と死体を避けながら男たちが闊歩する。
「柳生の連中ときたら、相も変わらず清々しいまでの殺しぶりだのう」