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深呼吸する言葉 20200919 Deep Breathing Words

自分の方程式を見つける。作っては壊す。シンプルに歌う。
対象を見てイメージを膨らませる。
換骨奪胎 骨だけとって自分の肉をつける
本当の文章は、読んだ人があたかも自分が言ったように感じる。
誰もが思いながら言葉にできなかったことを書く。
ラブレターを書く。
表現の質とは、肌触りや手触り。具体のリアリティ。
表現同士が出会う時。

●深海:光が届かないならば、音と手触りで生きる。

●たくわん:9月。暑いうちに寒い季節を思いながら大根のタネを下ろす。
12月。吊るしてお日様と寒風に絞っていただく。そして、糠と塩(と干し柿を作った渋柿の皮)に埋(うず)めて、重石をかける。
あとは3週間、菌に祈る。

●待ちぼうけ:1時間、時間を間違えたことに気づいたのは、あと少しで待ち合わせの秋葉原に着こうとする総武線の中。父はそこに立っていた。連絡の取れない待ちぼうけ。それをしてくれるのが「親」。

●帽子:紅白帽を脱いだら、校庭いっぱいに散らばって鬼ごっこ。あっという間にノーサイド。勝ち負けは一瞬のこと。

●信号:夏の北海道。信号が縦向きだった。見えない雪が見えた。

●気配:気配の薄い人は、圧がない。気配の濃い人は、埋もれない。気配を出し入れしたい。

●誕生日:母になって、誕生日は自分が祝ってもらう日から、産んでもらったことを祝う日になった。

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