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猫さんのスマートトイレ対決Part1

ペットケアモニター vs tretta

今や様々な機器やデバイスがスマホに繋がる時代になった。
アレクサに声を掛ければ電気やテレビを付けてくれるし、ルンバもスマホから動かす事ができる。ほんとにすごい時代になったものだ。
ジョブズは本当にこの時代を見ていたのか、そしてこんな時代を望んでいたのか、時々思うことがある。

それはさておき、今日は猫のトイレも実はスマホに繋がっているという話し。
この話しは何回かに分けて書きたいと思う。
今、日本で購入できる二つのスマートトイレ(と言っていいのか?)を使った感想などを書いてみたいと思う。
これはみなさんが、今後購入される時の参考になればいいと思うし、獣医師としてどう感じたかという事も含めてレポートします。

その2つトイレとはシャープの発売しているペットケアモニターという製品と、ハチたまの発売しているtoletta
名前的には明らかにtolettaの方がかわいい。

僕はちゃー坊という7才のメインクーンを飼っている。とても陽気な、脳天気な猫で、すごくかわいい。猫を飼うなら茶トラのオスという持論をもっていて、それに違わずチャー坊は茶トラのオスだ。名前でわかると思うが(^_^;

そのチャー坊のトイレをシャープのペットケアモニターにしたのが約2年前で、その当時からtolettaも発売が予定されていたが、問い合わせてみたら体重計などのに不都合があったと言うことで、発売が延期になっていた。
ということで、当時はtolettaはあきらめ、ペットケアモニターがやってきた。

さて、このスマートトイレ、何のためにスマホに繋がるのか?と思う人もいるだろう。簡単に解説すると、猫の体重、尿量(つまりおしっこの量)、トイレに行った回数、トイレにいた時間などをスマホにお知らせしてくれるものです。
加えて、ペットケアモニターは室温を、tolettaはトイレには行ったときの写真や動画も送ってくれる。

猫を飼っている人は知っていると思うが、猫は非常に泌尿器関係の病気が多い動物だ。膀胱炎や慢性腎臓病など、とても多くの猫がこれらの病気を経験していると思う。
膀胱炎になれば、残尿感があるため、何度も何度もトイレに行くが、尿は少ししか出ないという症状が出る。スマートトイレでは猫のトイレに行っている回数が多く、1回の尿量が少ないということで、頻尿になっているか判断ができる。
また、慢性腎臓病はなかなか普段の生活の中で異常に気がつかず、食欲が落ちたときにはかなり進行している事が多い。実際はそこまでいくまでに、体重が落ちてきたり、尿の量が増えたりしてくる。ただ、通常のトイレを使っているとなかなかその異常に気がつきにくいが、スマートトイレは体重や尿量でその異常に気がつくことができる。

tolettaはまだ家に来て数日しか経っていないため、通知などに関しては、もうしばらく使って見てから報告しようと思うが、ペットケアモニターのほうは、トレイ時間が長くなっているようです とか 体重が減少しているようですなどの通知でお知らせしてくれる。本当に素晴らしい!

うちに来院される飼い主さんは猫の泌尿器関連の病気の子が非常に多い。その子達の診察の時に、飼い主さんからこの体重や尿量、尿の回数などのデーターをみせてもらうのは、本当に助かる。お家でのその子のトイレに行ってる様子がが頭に想像できるほど。

おそらく猫を飼っている飼い主さんで、これらのトイレを使っている人はほんの一握りで、多くの方はこのトイレの存在さえ知らないと思う。
とても優れもので、ぜひ多くの猫の飼い主さんに使って欲しい。
これから、何回かに分けて、これらのトイレのいい点、悪い点を書いていきたいと思うが、多少の欠点はあるものの、この二つのトイレは本当に素晴らしく、猫の健康維持に間違いなく役立つものだと言うことは間違いない。
ぜひ、参考にして欲しい。

次回は外観と使いやすさについて書こうと思います。

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