本日、いのちの日。

7月16日。今日は、母の七回忌。
おかーさんがたましいかーさんになって
もう6年が経った。

あれから
いろいろあったなあ
別れあり出逢いあり
いのちを送りいのちを結び

６年前とは
まるで違う人生にいるみたいに
今日のわたしがいて
今日のわたしの中に
母がいる

いのちはカタチを変えて
ずっとずっと続いていく
ふくらんだり
しぼんだりしながら
どんな風に見えても

おかーさーん
あいたいよーーー

おかーさんのコロッケが
食べたいよーーーー

車椅子の母と買い物行った時
ゼリー食べたいって言ってたのに
添加物入ってるからダメとか言わずに
好きなだけカゴに入れてあげたらよかった

回転寿司行きたいって言ってたのに
車椅子だと無理だよってあきらめて
いつものパン屋に行ったの
お店の人にお願いして
お寿司食べさせてあげたらよかった

ベッドの上で
どんどん小さくなっていく母の
一瞬でも長く
手を握ってあげたらよかった

どんな母でもいい
触りたい
声に出して
おかーさんと呼びたい

おかーさーん

ときどきそうやって
永遠のかなしみと
無限大の愛おしさで
なみだ出るけど

涙の熱の中で
母は笑って

あんた、なに泣いてんの
って

まあいろいろあったけど
幸せやったわぁ
って

言ってる

それでも生きてるわたしは
まだかなしくて
まだやりきれなくて

でもそんなこと
宇宙の果てまで
吹き飛ばすくらい
愛されてた
愛されてる
今もこれからも
ずっと

じんせいでいちばん
かなしくて
じんせいでいちばん
いとおしい

そんな本日
いのちの日

たましい母の誕生日
母から産まれたわたしの中に
母がもう一度、生まれた日。

おかーさーーん

大きな声で呼ばなくても
飛行機で飛んでかなくても
もうここにいる
世界中のすべてのいのちの中に
母がいる

だけどときどき
呼んでみたくなるのだ

おかーーさーーーーん

かなしみと
それを凌駕する愛でもって
いのちのすべてでもって
わたしに教えてくれた

愛ってなんなのか
ひとは死んだらどこへいくのか

まだうまく言葉にできないけど
そうはいってもふてくされたりするけど

生きてるわたしの中で
母は生きてるから
一緒に一生を生きていこう

ハッピー命日！
おかーさん、ありがとう。
おかーさん、愛してるよ。

愛より愛こめ