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種は花を咲かせることを一雫も

☆ひさしぶり、ふゆのバラさん。

*こんにちは:)また会えてうれしいよ。

☆あなたはとってもいい香り。どうして花は香るの? あなたたちの香りをかぐと、涙がでるほど愛おしい気持ちになる。Hulaを踊っているときとおんなじ。

*ありがとう。香りもね、エネルギーのひとつなんだよ。色やかたちと同じように、宇宙の愛の表現なんだ。

☆どうしてそんなにうっとりさせるの? たまらなくなるくらい。

*それは今、きみの中に同じエネルギーがあるから。そしてそれが、翼を広げて飛ぼうとしているから。

☆この香りと同じエネルギーが? 

*そうだよ。

☆それは、どんなエネルギーなの? 

*花は“いのちのいとなみ”、愛の表現そのものなんだ。きみが、ほんとうに生きたいのは、まさに愛の表現としての“いのちのいとなみ”でしょう。

☆そうだよ! ただただ生命として、大きないのちの流れのそばにいたいだけ。ほんとうは、ほんとうに、それだけなんだけどね。

*きみの願いは聞き届けられる。願いは放ったとたんに種になる。その種をどう育てるかはその人次第だけど、必要なのは太陽と水だけじゃない。人生の中で、苦しみにみえることが、代え難い肥料になるんだ。

☆そうなんだ。

*そう。きみの花はもうすぐ咲くよ。だからぼくたち花は同じ香りでそれを知らせてる。その香りを受け取って、きみのたましいが震えている。共鳴しているんだ。

☆不安もあるけど…… 。

*本当に? きみは、本当は、知っているでしょう、必ず咲くっていうことを。

☆うん。でも、やっぱり怖いときもある。何かを終えたり、始めたりすることは。

*不安なのは、動くのが怖いから。というより、快適な領域をでるのがおっくうだから。だから、“仮想の怖れ”を作り出してる。動かない言い訳をしやすいようにね。

☆そうかもしれない。

*すべての“怖れ”はマボロシなんだ。みんな、怖れという檻に閉じ込められて、外に出られないと思っている。(狭い檻のひともいれば、広い檻の人もいるけどね)。でもね、そんなものはないんだよ。飛び立とうと思えば、いつでも飛び立てる。“怖れ”がマボロシだと気付けば、鉄格子がきみを阻むことはない。花は、何かを怖れている?

☆ううん、何も怖れていない。

*だからぼくらは、100%、いのちを表現できるんだよ。種も知っているよ。花を咲かせることを、ひとしずくも疑ったりしない。人間だけが、それを怖れている。過去と照らし合わせて、未来を測っている。ほんとうは、ただただ“今”の連続でしかないんだ。それしかないんだよ。だから、100%“今”を生きていたら、他のものは生まれようがない。

☆うん、そうだね。

*理想の自分があって、理想の生活があって、そこに今すぐひとっ飛びには行けないかもしれない。そのことに焦燥を感じているかもしれない。でも、考えてみて。種が一日で花になることはないでしょう? すべての過程を経て、花が咲くんだよ。そして種に宿るいのちは、あますことなくその道程を楽しんでる。きみたちもそうしたらいいんだよ。

☆そうだね。怖がって、閉じこもっていても、なにも生まれないもんね。それよりは、ちょっとくらいかっこわるくても、わたしといういのちを表現する。毎日の、日々の中で。

*そうだよ! 動いてみて。人間という“種”は未知数だから、動くことが育つということ。動く時には、ハートを信じて。ハートっていうのはね、宇宙との糸電話なんだよ。その声を軸にして進んでいたら、必ずきみの行きたいところに行ける。

☆うん。ありがとう! なんだか楽しくなってきたよ:)

*よかった。受け取ってくれてありがとう:)ぼくたちの香りを覚えておいて。きみの道しるべにして。同じ香りがきみの中にあることを忘れないで。

☆うん、そうする。忘れないよ。

*きみは進んでいく。何があっても大丈夫。

☆ありがとう:)

*愛してるよ:)

☆Me too:)



※このおはなしはウェブマガジン「Cradle Our Spirit!」2015年2月号に掲載されたものです。

ここから愛を感じたら、愛を循環させてみてください^^ LOVE & HUG!! 愛より愛こめ。