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自己肯定感の正体と妥協点

私は自己肯定感が上がったり下がったりする。下がることのほうが多い気がするけれど、どうやら波がある。せめて赤点ラインを下回らない範囲で波打ってもらえると精神衛生にいいのだけれど、これがなかなか制御が難しい。
そいういうわけで、赤点を下回らないなら自己肯定感は多少増減しても良い、というのが私の妥協点だ。

さて、この波打つ自己肯定感の正体についてだけれど、私にとっては『私自身からの褒めポイント』の総量だ。人から褒められたことは関係なくて、私が良いと思える要素のみで成り立つ超主観的なポイントだ。言い換えると、物事一つ一つに対して私の評価基準を超えたか否かを見ていき、超えたものの数が多い時期は自己肯定感が高い時期となるわけだ。
ちなみに人から褒められると自己肯定感上がると思っていた時期もあったけれど、それは単に「一生懸命取り組んだことが褒められるという結果につながったかどうか」という評価基準で見ていただけだった。

さて、ここまで考えると分かってくることは、だいたいのことは評価基準を下げれば褒めポイントは稼げるということだ。そりゃそうだ、多くのことは良い側面も悪い側面もあるのだから。
ただ厄介なことに、褒めポイントが稼げないと自己肯定感が下がり、自己肯定感が下がると悪い側面ばかりに目がいってしまって褒めポイントが見つからない。すると更に自己肯定感下がり……というスパイラルが生まれやすい。

だからなるべく良い側面を見るようにしよう、という話ではない(それができれば苦労しない)。そうではなくて、今の自分が良い面悪い面どちらに目が向きがちかを意識して、自分の自己肯定感の波を知るヒントにする。下降期なら意識的に対策行動をとる。そういう話だ。

で、対策について。やれることは2つ。
1. 昨日の自分より1つ進歩しているところを見つけること
2. できなかったと感じたことの評価基準を認識すること

昨日よりこれができた、昨日は知らなかったこれを覚えた、昨日よりここが良かった、という進歩を見つけてメモしていく。もしどうしても見つからない場合は、1日1つでいいので明日から取り組む。良い成果が出なくてもいい、取り組むだけでもいい。「今日は笑顔で挨拶しようと試みた」でもいい。明日はそれを2回すればいいし、明後日はそのうち1回を成功させればいい。
1ヶ月たったら進歩は30も溜まる。1ヶ月前の自分と今の自分、どっちが素敵かなんて考えるまでもないじゃない?

同時に、できなかったことが目についたらそれを冷静に客観的に見つめ直す。できなかったことがあるということは、自分の中に「評価基準」があり、仮に評価基準を下げてみればできたことが炙り出るということだ。

例えば「プレゼンに失敗した…」と感じたら…
・できなかったこと = プレゼンの結果自分の案を採用してもらうこと
・評価基準 = 採用されるかどうか
・評価基準を下げる場合 = プレゼンの準備を前日にすることができた
と客観的に捉えなおす。

すると、できなかったことはできたことの積み上げの上に現れる、ということに気づける。できたことは進歩のひとつだ。明日以降できることを1つずつ増やしていけば、いつかはできなかったことに届くかもしれない。
更に、これを繰り返すと自己肯定感の波にあわせて評価基準を上げ下げすることに慣れてくる。実はこれが一番大事で、自己肯定感の波に乗りやすくなるのだ。

・・・

こんな感じで自分の機嫌を伺うように自己肯定感を伺い、その時々に応じて対策行動を調節して、妥協できるラインを保っていますという紹介でした。自己肯定感の考え方やコントロール論は人によりけりだと思うので参考になるとは思わないけれど、誰かの何かのきっかけになれば幸いです。

おまけをつけると、自己肯定感を高く維持しようとするのではなく上下する波に乗れればいいと妥協していることも、評価基準のコントロールの一貫だったりします。

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