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証券会社は無限空売り可能!

 今を去ること、15年前。「ジェイコム株大量誤発注事件」というのがありました。

 調べてもらえれば、「みずほ証券が誤発注した」「大儲けした個人投資家がいた、ずるい」という記事だけが出てくると思います。

 しかし、この件で、囁かれていた「自己売買部門が持っているであろう特権」がはっきりと事実として世に出たことは、どこの新聞やらも全く取り上げていません。

 それでも「ジェイコム株誤発注 証券会社 インチキ」とかで調べると、当時の2chスレなんかがヒットすると思います。

 これで明らかになってしまった証券会社の悪行の数々を何個か紹介していこうと思います。まずはこれ、証券会社は無限空売り可能です。

 wikiなどではこう書かれています。

みずほ証券の男性担当者が「61万円1株売り」とすべき注文を「1円61万株売り」と誤ってコンピュータに入力した。 

 これだけでもたくさんの情報があってお腹いっぱい。っていうか、はらわた煮えくりかえりますね。

 ちなみに、この時の発行済み株式数は14,500だそう。空売りって、「安定株主から、一時的に株を借りてきて、それを売ることにより行う」って、株式入門に書いてありますよ?誰からどうやって借りてきて注文出したの?

 1. 証券会社は、誰から借りてくるとか、そんなこと関係なく好きなだけ、無限に株を売ることができる。その注文を、東証に出すことができる。

 2. 東証は、出された注文について、内容のチェックはしない。どんな内容でも、素直に受け入れ、市場に反映する。

 3. 証券会社は余力なんて関係ない。いくら金があるからいくら売り立てできるとか関係ない。

 4. そもそも貸借銘柄でない(空売りできない)銘柄であっても、関係ない。空売りできる。

 結果、こういうことになります。

機関投資家は個人が空売りできない株を無制限に空売りできることがわかった。これにより敵対する機関がいない場合どんな上昇相場でも無限空売りでつぶして個人投資家に反対売買を強制させることが可能。

自己売買部門は逆刺しも狩り放題ですし、

そもそも、インサイダーもし放題。

 挙句、使ってるシステムは東証経由で市場に出すところまで含めて、完全ノーチェック、無制限に好きな数字で注文出せる、完全無欠のゲームマスターです。負ける方が難しい。

 唯一付け入るスキは、四半期とか決まったタイミングで利益を確定しなければならないことです。ので、こいつらゴミに対抗する手段はbuy & hold、握力を鍛えることのみです。確定していない損は損じゃないのだよ。

 なので株をさや取りゲームと考えず、「有望な企業に出資という形で社会貢献する」という原点に立ち戻り、長く投資し、結果利益がついてきた、という形をとるしかないでしょう。(小口)個人は。

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