とっても大好きサリえもん

 最近の日向坂で会いましょうは潮紗理菜が絶好調である。つい数ヶ月前、私が「なっちょのひなあいでの出番少ない問題」に頭を勝手に悩ませていたことが嘘のようだ。(ちなみに「みーぱんのひなあいでの出番少ない問題」についてはいまだによく考えている)元気田支店長や◯カバヤシ、上沼恵美子さんでひなあいの天下統一をひなのが成し遂げたかと思ったが全くもってそんなことはなかった。公式ど変態の言葉を借りると潮紗理菜が「後ろからまくってきた」。2019年末、ハープスターを彷彿とさせる末脚で最後方からの追い込みを決めた彼女は2020も絶好調をキープしているようである。

 彼女の面白さはただ変なものを持ってくるだけではない。ガムランボールやらギロやらどこで売っているのかもわからない商品群を仕入れる彼女のリサーチ力は称賛に値するが、そこだけを評価してはいけない。彼女の立て板に水の商品紹介トークこそが、彼女がひなあいでこれだけのブレイクを果たした理由であると思う。
 まず彼女のトークには嘘がない。彼女はカエルのギロを若様に本当にあげたかったし、本心からガムランボールで癒してあげたかったのだ。潮棒(棒に名前を残すのは松居一代以来の快挙に違いない)だって本当に幽霊に効くのである。一切ウケを狙ってないからこそ、面白いのである。
 そして嘘がない真心たっぷりのトークなのにどことなく胡散臭さが漂う、それもまた魅力。もちろん紹介する品々のせいでもある。しかし何よりも彼女が持っている矛盾に起因するのではないだろうか。いかにもおっとりキャラなのに喋り出すとマシンガントークのおしゃべり娘。でも声は癒し系。でもトークはグイグイ押してくるスタイル。このギャップこそが彼女のサリえもん芸を極限まで高めている。

 しかし、日替わりスターシステムを搭載しているひなあいである。他のメンバーが黙っているわけがない。次のキラーコンテンツを誰が生み出すのか楽しみで仕方ない。

  

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