見出し画像

(ネタバレ注意)アニメ「パリピ孔明」を観てイイ意味で期待を裏切られた話

2022年春アニメにて彗星の如く現れた「パリピ孔明」ですが、なかなかに面白い作品でした。
ネタバレも交えておもろかった部分を書きます。

歴史上の偉人が転生する作品自体はもはや凡庸なコンセプトとなった今日この頃ですが、この作品は孔明がクラブ勤めのパリピになるってので、出だしからぐちゃぐちゃなのが面白いですね。

そして孔明の知略さえあればパリピで成功しても当然だよねっていう納得感があったのも良かったです。

まず、異世界系含む転生系で僕が着目しているポイントは、どれだけ主人公が等身大のまま現地に適応できているかという点です。転生先で能力を手に入れたからと言って、リアル世界での主人公の性質…根っこの部分がまるで豹変してたらちょっと冷めるかもなー?って思っちゃうのです。知らんがなってご意見もあると思います。申し訳ございません。そういうオタクもいると言うことでご容赦ください。違和感に敏感なんです。あ、これKABE太人意識して韻踏んだワケじゃないですよ。

ともあれ、諸葛孔明ともあればそんな僕の憂いを見事に晴らしてくれます。孔明らしく現代でも策で大暴れしてくれます。

また、史実との連続性もバッチリです。
三国時代、孔明はかつて比較的に小規模な蜀軍に数多の勝利をもたらしました。弱小アマチュアシンガーのEIKOをプロデュースするというストーリーも、正に史実を彷彿とさせる営みじゃないでしょうか。劇中でも、劉備玄徳の姿とEIKOの姿を重ねて勝手に孔明がエモくなるような描写がありますね。
この辺の前提となる設定が心地よくハマってると思い、感心してました。

そして物語の展開にも良い意味で裏切られました。

最初は三国志における代表的な策略(孔明の石兵八陣や太史慈の無中生有の計など)をEIKOのプロデュースに応用する展開に終始していました。言ってしまえばマーケティング事例集みたいなものです。マーケティングの4Pが想起されますね。EIKOの場合productが素晴らしいので、残りの3Pを孔明が埋めているんですね。そんな孔明主導のブランディング成功ストーリー色が強くなるのかなって序盤は思ってました。

ところが、みんな大好きKABE太人の加入でちょっと世界観が広がります。そこから畳み掛けるようにアザリエの登場。クラブシーン外のアイドルユニットがライバルとなることでありえん深みが生まれます。そこで輝きを増すEIKOとかいう最強のヒロイン。この作品、孔明にも勝る存在感をEIKOが演出してるのが満足感すごい高いネって思うんです。
だって、タイトルにも使われているパリピ孔明ですよ。エグいヒキの強さを孔明が発揮してるのに、そこに埋もれず圧倒的パワーを感じさせるEIKOってスゴくないと思わずにはいられないのです。

そんな感じで自分にとって名実ともにヒットした作品となりました。
あとはavex公式が劇中曲の振り付け動画とかでバズってるのおもろいね。孔明の策っぽくて夢がありますね。


では、皆さんも良きパリピライフを。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?