【ポケカ】キューブドラフトをやってみた

こんにちは。
今回はキューブドラフトという遊び方をポケカでやってみたのでそのあれやこれやを備忘録的に残しておこうと思います。


キューブドラフトについて

一言で表すなら「主催がプールを自由に組めるシールド戦」と言えるでしょう。

何枚かのポケカの束をパックとして見立て、その中のカードから好きなものを1枚選び(ピック)隣の人へ渡す、隣から受け取った束の中からまたカードをピックして…という行動を束が無くなるまで繰り返し、ピックしたカード達で60枚のデッキを組んで戦うというルールです。

好きなカードの基準は人それぞれで、「このカード強そう」「好きなポケモン」「なんか面白そう」「相手の歪む顔が見たい」など様々な思惑が交差しながらピック作業が行われるのがこのルールの面白いところです。

プールを組む人によってコンセプトは様々で、自分が聞いたことがあるものだと「ゾロアークキューブ」「裏工作キューブ」「JCS2019キューブ」などがあります。

以下の記事も参考にしてみてください。
※僕はこの記事を参考に組みました


今回組んだプールについて

今回は「昔の面白いカードを使ってもらいたい」という思想の元組みました。
上記記事を参考にしたことも大きいですが、基本的には非エクのカードを中心とし昔のカードまでを範囲とした中で面白いテキストが揃っているポケモンの進化ラインをピン刺しで入れていくという組み方をしています。

※面白いには個人差があります。

ルールについて

なお、今回プールの作成にあたり独自のルールとして以下のものを決めています。

  • 「Lv.X・BREAK・GX」は各1枚まで採用可

  • 「ACE SPEC」は各1枚まで採用可

  • たね、1進化、2進化を守っていればどのポケモンからでも進化できる
    ※ただし、そのポケモンの進化ラインの内2枚はデッキに入っている必要がある(例えばヒトカゲ+リザードンがいればOK、エンペルトのみでは進化不可)

  • ポケモンをそのタイプの基本エネルギーとして付けることができる
    ※ただし、エネルギー対象のテキストにポケモンをエネルギーとして利用することは出来ない(エネルギー回収、アルカナシャイン等)

カードプール(2024/05時点)

実際に今回組んだプールの内容を以下に貼っていきます。
なお、6人プレイを想定しているため出来るだけその人数で割り切れる数を目指しています。※と思ったけどポケモンはタイプによって結構ばらつきがあります…

ブイズ+システム+その他

少し補足します。
ピジョットライン及びジバコイルラインは画像のものを縦に1枚ずつ取得し、参加者に配布していきます。

つまり、「ピジョット(マッハサーチ)・ピジョン(はばたく)・ポッポ(つきおとす)」をセットで1人に、「ジバコイル(ダブルブレイン)・レアコイル(招集信号)・コイル(超音波)」をセットで1人に…というように渡していきます。
※気付いた方もいるかと思いますがジバコイル1つハズレです、せめてものと思いレアコイルだけちょっと強いやつにしてます

また、上記画像のブイズは好きなところを参加者にピックしてもらいますが、7種類いるため1種類は誰にも選ばれません。
選ばれなかったブイズは除外し、その後のプールにも入れません。
※除外した後にポケモンの総枚数が6の倍数(今回は312枚)になるように調整しています

ヒトカゲはこの画像の3枚に加え、「もってくる(s4・s8b)」を入れています。
また、リザードンは1種類ちゃんとしたやつ用意出来なかったので本来たねの「リザードンG Lv.45」を2進化として扱ってもらう対応にしています…

闘+龍

ポケモンはここまで。
以降はトレーナーズや特殊エネルギーです。

グッズ

グッズについて少し補足。
今回はポケカとして存在するほぼ全てのボールを入れるところを目指しました。後述しますがネストとクイックとハイパーは配布します。
残りのグッズは家のストレージから面白そうなやつを適当に…

また、ACE SPECは参加者に1枚ずつ何かしら渡るように6種類用意しています。

サポート

サポートについても補足。
サポートは「ドロー系」が30枚。それ以外が30枚になるようにしています。

6人想定なので1人辺り平均5枚ドロサポが取れるはずです。
※勿論ドロサポだけピックする人がいればその分ドロサポをもらえない人がいるので平均という表現にしています。

また、「ジャッジマン」「ナンジャモ」「ツツジ」「エリートトレーナー」を入れることで多少捲りも出来るようにしています。多分。

道具+スタジアム+特殊エネルギー

特殊エネルギーは出来るだけタイプ補助系のものを抜きたかったのですが、ハイド悪だけ混ざりこんでしまっています。
この辺りADVとかeシリーズの特殊エネにすればよかったな…

配布カード

配布カードは上記の通り。
ボスが無いのは戦略性に欠けますが、キューブに入れてしまうとピック出来た人が強くなりすぎてしまうので一律で2枚の配布にしました。

またその他ボールやアメ、3ドローサポはデッキの安定感を上げて少しでも回しやすくするために入れています。
「なかよしポフィン」「バトルVIPパス」を配布することも考えましたが、これらは一律で配布したとしても引けた方が勝つ、みたいなゲームになってしまう可能性があるため今回は配布を行わず、キューブにも入れていません。

各カード枚数(配布を除く)

ポケモン:312枚(314枚からブイズ2枚を除外します)
グッズ:60枚
サポート:60枚
道具:18枚
スタジアム:24枚
特殊エネルギー:24枚
計:498枚


手順について

実際にキューブドラフトを行う際の手順についても以下に記載しておきます。
一般的なキューブドラフトの手順に加え、身内に楽しんでもらうために独自で行っている手順もあるのであくまでも参考程度にしていただければと思います。

対戦までの流れ

1.基本カードの配布
以下のカードを配布する。なお、3ドローサポは好きなものを選んでもらう。(せっかくなので)

ハイパーボール:2枚
クイックボール:1枚
ネストボール:2枚
ふしぎなアメ:2枚
ボスの指令:2枚
3ドローサポ:1枚

2.システムポケモンの配布
ピジョットライン・ジバコイルラインを3つずつ作成し、裏にしてランダムでそれぞれのプレイヤーに配布する

3.ブイズの配布
イーブイをランダムに1枚ずつ配布し、進化先を1枚ずつ選んでもらう
「リーフィアLv.X」「グレイシアLv.X」はキューブの中に混ぜる

4.ポケモンのピック
ポケモンだけの山をシャッフルし、「16枚の束を6つ」「16枚の束を6つ」「15枚の束を6つ」作成する。
※シャッフルの仕方は任せるが、タイプが出来るだけ偏らないようにする
16枚の束をそれぞれピックしていき、終わり次第16枚の束のピック、15枚の束をピックと進める。

5.サポートのピック
サポートだけの山をシャッフルし、「10枚の束を6つ」作成する。
それぞれピックを行う。

6.グッズのピック
グッズだけ(道具は対象外)の山をシャッフルし、「10枚の束を6つ」作成する。
それぞれピックを行う。

7.残りのトレーナーズやエネルギーのピック
残りのカードの山をシャッフルし、「11枚の束を6つ」作成する。
それぞれピックを行う。

8.ピックしたカードで60枚のデッキを作成する
手順7までで手に入れたカードと、基本エネルギーを任意の枚数入れた上で60枚のデッキを作成する。
この際、不採用のカードについては脇に避けておく。

9.不採用のカード同士でトレードを行う
手順8にて60枚のデッキを作成した際に不採用だったカードをプレイヤーそれぞれでトレードに出す。
※進化元がいなくて泣く泣く採用を諦めた…みたいなカードをトレードによって救済するのが目的です

手順9に関してはトレードをしまくって手順8で作成したデッキの根底を大きく変えるようなことはご遠慮くださいという感じで案内しています。でなければこれまでピックしていた意味が無くなってしまうので…

10.トレード後のカードも含めた上で再度60枚のデッキを作成する
トレードによって入手したカードを用いて60枚のデッキを作成する。
ただし、トレードによって入手したカードに関連するカード以外は組み込むことが出来ない。(と言いつつ関連カードの裁量は個人にお任せします)

以降、作成したデッキで対戦

想定所要時間

配布+ピック作業:1時間
構築:30分
トレード+再構築:30分
計:2時間


工夫点

今回一緒にやってくれた身内はキューブドラフトをあまり知らず、僕が自己満足でぶつけている側面があるので出来る限り楽しんでもらえるようにいくつか工夫をしてみました。こういった事情が無くても下記は盛り上がる要素の1つにはなれるはずなのでぜひ参考にしていただければと思います。

1.参加者の好きなポケモンの採用

これは参加するメンバーが決まっているからこそ出来ることではありますが、プレイのモチベを上げてもらうために参加者が好きなポケモンを入れました。
例えば今回であれば「ヤドン・ヤドラン・ヤドキング」が好きなプレイヤーがいたのでこの辺りから特に面白いテキストを持っているカードを入れています。

全裏で負けるやべーやつ
オカルトマニアで止まらない毎ターンざくざくピッケル

2.盤外に干渉するカードの採用

これは書いてある通りなのですが、盤外とは何ぞや?というと「プレイヤーの行動に干渉するもの」です。
例えば、「ルカリオ(ポケボディー:ラジャー)」「ダンペイ」ですね。
また、クイズ三種の神器(カツラのクイズショー・タイム・アララギパパ)も入れてます。

ジャンボカードなのでキューブに入れることはほぼ不可ですが「ゾロアとセレビィ」を入れても面白いかもしれませんね。

おたがいのプレイヤーは、それぞれ、対戦中に返事をするとき了解なら、胸に手をあて「ラジャー」と答える。
じゃんけん

3.配布カードの調整

これは人によって意見が異なる箇所かと思いますが、今回は出来るだけデッキを回すことに対するストレスを感じてほしくなかったため安定札を予め配りました。
それでも原始的なポケカにはなってしまいますが、最低限の札があることによってピックの結果に差が出てしまっても全く動けない=ストレスMAXみたいな状況は避けられたのかなと思います。

4.高レアリティの採用

先に断っておきます。これは自己責任でお願いします。どうしても人にカードを貸す都合上、不意の事故は起きてしまうので…

今回は配布カードの中に1枚ずつURやミラーを混ぜてます。自分の手元には何かしら高レアリティのカードがある状況を作り、プレイ時にテンションを上げて貰えればと思い入れました。
博士の研究でいうオーキドSRのような、比較的安価のSRを何枚か入れると良いかなと思います。
特にキューブで遊ぶ分には傷はあまり気にしなくて良いというメリットがあるので、状態Cぐらいの安いカードを買って入れるのもアリでしょう。

5.別言語版カードの採用

これはそのままの意味ですね。よく見る汎用カードなどを海外版のカードにしてみると面白いかなと思います。
特に海外版はリバホロといった加工があり、これは日本版カードには見られないものなのでしれっと入れておくと盛り上がるかもしれません。
実は上記で貼っている画像の中にもフランス語のカードが2枚混ざってます。


カードの調達について

最後に、キューブを作成するにあたってどのようにカードを調達したか記載していきます。

まず、カードの買い方は大きく2つあると思っています。「ストレージ」「ピン買い(ショーケース・端末検索)」ですね。
それぞれに分けて記載します。

ストレージ

これはそのままの意味ですが、色んなショップのストレージを漁り使えそうなカードを片っ端から買っていました。
特に、「駿河屋」「ホビーオフ(ブックオフ)」「カードシークレット」「ニンニン」「プレイジムTOKYO」さんあたりには非常にお世話になりました。

一部お店のストレージはストレージと言いつつも、しっかり値札が張り付けられてあってそこそこ財布には優しくないのですが、そもそもこの時代にBWのレアがガッツリ入っているというだけでも貴重なので是非とも利用しましょう。

あと、キューブを作成するという名目で昔のカードを漁り始めるとストレージのカードが宝の山に見えるようになります。
歯止めが利かなくなるとまずいので程々に出来るように自制が大事になります。頑張りましょう。

※今更ですが僕が都内在住なので都内に寄った意見になってしまっています…すみません…

ピン買い(ショーケース・端末検索)

これもそのままの意味ですね。いわゆる「ショーケースお願いします」です。
ショーケースだと「駿河屋」「プレイジムTOKYO」さん、端末検索は「駿河屋」さんが特に強かったです。

ストレージの時にも名前を出しましたが、このお店が本当に強いです。
駿河屋はいくつか店舗があるため当たり外れがありますが、個人的にストレージは新宿、端末検索は秋葉がとても使いやすかったです。めんどいカードばっかり注文してごめんなさい。

また、「プレイジムTOKYO」さんはエクストラをやっているプレイヤーの中ではよく耳にするのですが、「自力端末検索」がめちゃくちゃすごいです。
何を言っているのかというと店員さんに「このカードってありますか…?」って言うと裏で探してきてくれます。

僕の場合は「ダークボール」「カオスタワー」「メレシー(エナジーキーパー)」「ソーナンス(シェードテール)」をお願いしましたが、なんだそれという顔は一切されず「あーあれね」ぐらいの感じで裏で探していただきました…本当にありがとうございます…

いつの間にか宣伝っぽくなってしまっていましたがこんな感じです。
キューブだけでなく、普段の買い物の参考にもしていただければと思います。

おまけ

テストプレイ中にやってしまったキューブドラフトとは思えないクソコンボ

サイコミラージュ+ジェットウーハーwithマッハサーチ

最後に

今回は自信がキューブドラフトをやってみた体験をもとに、実際のプールも交えながら色々と書いてみました。

ちなみに、色んなカードを揃えることになるのでGLCとかやりやすくなるというメリットもあります。GLCについては調べてみてください。

この遊び方はプールの作成もルール整備も大変ですが、昔のカードの魅力を伝えることができる遊び方だとも思いますので気になった方はぜひやってみてください。

それでは。


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