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神田昌典の日経MJ連載コラム 『米オンラインフィットネス急成長』コロナ社会でスポーツクラブが提供する新しい価値

こんにちは!アルマ・クリエイション若手マーケッターの水落です!

この記事の掲載元である『日経MJ』は、日本経済新聞社が発行している消費と流通、マーケティング情報に特化した専門紙。

その中で神田昌典が、2017年より『未来にモテるマーケティング』というコラムを連載中です。

本日は、その中の『米オンラインフィットネス急成長』というテーマの記事を紹介します。

『米オンラインフィットネス急成長』 神田昌典

「3密」が懸念されてきたフィットネス。
新型コロナウイルスの影響で、どこも業績は苦戦していると思うのが当然だ。

しかしロックダウン中でも、米国で急成長しているフィットネスの会社がある。

「次世代のアップルになるのでは」と注目される「PELOTON(ペロトン)」だ。
ビジネスモデルはあらゆる面で完成されている。

まず、顧客は2000ドル程度で、大型画面付きのエアロバイクやトレッドミルを購入する。
それを使って家でカリスマインストラクターのレッスンを、
月39ドルのサブスクリプション(定期契約)で受けられるのだ。

エクササイズのメニューはウエートトレーニングやストレッチ、ブートキャンプ、ヨガ、瞑想(めいそう)など
フィットネス施設で提供されるものがほぼある。

1カ月にリリースされる独自プログラムは950もある。
家族全員が月39ドルでスマホやタブレットでこれらを受けられるのだから、非常にリーズナブルだ。

オンラインレッスンが受けられるだけでも優れたサービスだが、人気の理由はそれだけではない。
それはダイエットや体づくり以外の価値を提供していることだ。

例えば「精神修養」。日曜午後の人気プログラムはアディダスのグローバルアンバサダーで、
フィットネス界のセレブ、アリーラブ女史が行う「ラブ女史とともに過ごす日曜日(SUNDAY WITH LOVE)」。

「教会の儀式」に近いと評する人も多い。敬虔(けいけん)なクリスチャンが日曜日に教会に行くように、
教会に行かない人たちが肉体の限界を超え、精神を修養するからだ。ダイエットより神聖な活動といえる。

「エンターテインメント」としての価値も大きい。
通常、フィットネスは、独自メソッドや技術を強調するが、ペロトンはインストラクターという「スター」を強調する。

サイトを見ると、彫刻のような肉体美を持ったカリスマたちの魅力を前面に押し出している。

彼らは受講生に笑顔で話しかけ、モチベーションを刺激しながら、一緒にエクササイズをしてくれる。
受講生にとってはそのひととき自体が楽しみだ。受講生はTVを見るように、次々とお好みのプログラムを探す。

さらに「仲間を探せる」という価値もある。
コミュニティー機能が用意され、好きな運動や趣味などの共通点からバディを見つけ、一緒に運動しながら交流を楽しめる。

つまり、ペロトンは自宅にいながら、あらゆる価値を提供してくれる。

ロックダウンによる一時的なブーム。そうとらえる人も多いだろうが、定期契約数は2018年に前年比128%、
19年は108%とコロナ前から大幅に伸びた。コロナ後は家で過ごす時間が増え、さらに伸びるだろう。

「コロナ前に早く戻ればいいのに」と考える人は多い。

しかし、過去の市場は縮小する。過去と同じ売上高が上がると思うのは、はかない夢だ。
むしろコロナを機に未来へと向かうスピードを加速するのが正解だ。

少なくとも経営者が「元に戻ればいいのに」と考えるようなら、引退したほうがいい。
そんな経営者の目を覚ます上で、ペロトンは格好の事例だろう。

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神田昌典の日経MJ連載コラム 『米オンラインフィットネス急成長』コロナ社会でスポーツクラブが提供する新しい価値

いかがでしたか?今回の記事で神田昌典は、米国で人気の『オンラインフィットネス』についての検証と、これから企業が進むべき方向性を示しています。

コロナウィルスの蔓延によって大きな打撃を受けたスポーツクラブやスポーツジム。

気密性が高く、空気の換気もしにくい環境で運動するスポーツクラブの利用者は、コロナ禍で大きく減少しています。

しかし、適度な運動はコロナウィルスの感染のみならず、成人病予防や三大疾患の予防にも良い影響を与えると言われ、その効果は『万病に効く』とも称されるほど。

また、米国の大学論文でも、スポーツクラブなどで定期的に行う有酸素運動が全身の免疫力を高めることが発表されています。

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自宅でのエクササイズ

しかし、コロナ禍をきっかけにした世界的なロックダウンをうけ、スポーツクラブが休業を余儀なくされたり、開いてはいるものの、感染リスクを犯してまで通いたくないという人も多くなったのです。

そこで、自宅でできるエクササイズに注目が集まり始めました。

ただ、自宅でのエクササイズでは、スポーツクラブに通うことで得られる『運動を続ける』ことへのモチベーションが下がるという声が多いのも事実。

かつて、日本中でも自宅でできるフィットネスエクササイズのDVDが爆発的なブームを巻き起こしたことがありましたが、その後継続している人は皆無といっても良い状態です。

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スポーツクラブエクササイズのメリット

このように、スポーツクラブで提供している『フィットネスエクササイズ』が、ただ運動するということだけではなく、行動への『モチベーション』にもなっていることがわかります。

スポーツクラブのスタジオで行われるエアロビクスエクササイズやピラティス、ヨガなどは、基本的にグループでレッスンが行われますが、実は、このグループレッスンこそが『強力なモチベーション』を発揮するのです。

グループレッスンは他者と競うためではなく、同じ空間で一緒にエクササイズをするということ。

この『同じ時間』に『同じ空間』で『同じ行動』を取ることで仲間意識が生まれ、1人では続かないことでも継続できるようになるのです。

そのような点で、スポーツクラブは素晴らしい空間といえます。大音量でテンポの良い音楽が流れ、そこでエクササイズをする人たちは、お互いを鼓舞しあいながら最後まで頑張ってやり遂げようとする雰囲気を自ら作り上げていきます。

グループで行うエクササイズの何よりの利点はここにあり、決して自宅では味わえないメリットなのです。

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オンラインエクササイズの台頭と価値

このようなモチベーションは、運動習慣をつけるためにもっとも重要な要素ですが、コロナ禍で失った外出機会を埋めるべく台頭したのが『オンラインエクササイズ』です。

オンラインで行うエクササイズは、過去に流行したDVDとは一線を画します。

それは、DVDの場合は実質的にTVモニター対ヒトであった部分が、オンラインではヒト対ヒトに変わること。そして同時に多数の人が繋がりながら参加できるというところです。

しかも、オンラインエクササイズでは、年齢や性別はもちろんのこと、地域や国でさえも超越したレッスンが可能になります。

スポーツクラブと違うのは、『同じ時間』に『同じ空間』で『同じ行動』をすることから、『同じ時間』に『同じ画面』で『同じ行動』をするというたった1点だけ。

これは、コロナ禍で起こった『分断』から『団結と融合』へ変わる大きなきっかけにもなり得ます。

健全な精神状態を守るためには定期的な運動は欠かせません。そして、それを実現できるスポーツクラブのエクササイズには大きな使命があるのです。

今後も高いモチベーションを発揮しながら健康維持に努められる環境を提供するために、より一層『オンラインエクササイズ』の普及が加速するでしょう。

そして今後は、このようなデジタル革新がこれまでにはなかったいろいろな業界で進んでいくことに疑いの余地はないのです。


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最後までお読みいただきありがとうございます。

それでは、また次回をおたのしみに!


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