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2020年の展望

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SATURDAY, FEBRUARY 15, 2020
TEXT BY BWF STAFF | BADMINTONPHOTO

短い休みの後、ワールドツアーは来週の火曜日から始まるBarcelona Spain Masters 2020を皮切りに激しいものになっていくでしょう。

ランキングポイントが2020年の東京オリンピックに繋がるため、今後2カ月間に開催されるトーナメントには多くのリスクがあります。

では、どんな兆候が見られるでしょうか?特に2020年の東京オリンピックを念頭に置いて、ここ数か月でどのような傾向が見られるでしょうか?見ていきましょう。

甦った中国

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[中国はWang Zhi Yiの台頭に熱狂するだろう。]

女子シングルスとダブルスにおける中国の支配は、ロンドンオリンピックの後に緩み始めました。

2016年のリオオリンピックは前代未聞でした。強豪の中国がどちらの種目もメダルを獲得することが出来ませんでした。過去数年間は日本の女子ダブルスが主要なタイトルを次々と獲得しており、しばらくはその優位が変わらないと思われていました...しかし、状況は変わってきています。最近の大会が示しているのは、実績のあるChen Qing Chen/Jia Yi Fan組を先導に、Li Wen Mei/Zheng Yu組、Du Yue/Li Yin Hui組、Liu Xuan Xuan/Xia Yu Ting組のような若いペアが続いています。

Chen Yu Feiは女子シングルで世界ランク1位を獲得しており、Wang Zhi Yiのように他の選手が登場することで、中国が再び女子種目で勝利するチームになると期待出来ます。

優勝候補のMomota、しかし...

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[Kento Momotaは東京での金メダル候補です。]

2019年に11個のタイトルを獲得したKento Momota[日本]は、東京での男子シングル金メダル争いの先頭に立ちました。日本の選手は年間を通して活躍し、彼に対抗出来る相手はいませんでした。

しかし、東京で彼のプレッシャーは非常に大きいでしょう。過去数年間、彼はオリンピックについて頻繁に尋ねられてきましたが、最終的にはオリンピックがやってくると、プレッシャーはほとんど手に負えないものになるでしょう。

Anthony Sinisuka Ginting[インドネシア]やAnders Antonsen[デンマーク]のようなライバルにはチャンスもあるでしょう。

2度の世界王者になった日本選手は2008年の北京でLin Danが地元で成したことが出来るでしょうか?長期的には、GintingやAntonsen、Shi Yu Qi[中国]のような若い挑戦者が成長しているため、桃田が2019年にやったことを繰り返すのは難しくなります。

An Se Youngに気をつけろ

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[An Se Youngは韓国の明るい兆し。]

女子シングルは、過去6年ほどで最も競争が激しい種目です。新しい才能が偉大なアスリートと同じ舞台に立った時に存在感を示せることは稀ですが、An Se Youngは2019年にそれを行いました。10代の選手はビックネームを破っただけでなく、大きな大会でそれを成し遂げました。

プレッシャーに対して彼女は明らかに免疫力を持っていて、おそらくは彼女の最大の武器としてオリンピックでは重宝します。なぜなら、彼女は若々しい活気と生意気さで東京に挑むからです。

沈みゆくヨーロッパ

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[Stoeva姉妹-ヨーロッパの期待]

2016年のリオでは、ヨーロッパは4つのメダルを獲得しました。最近の結果からは東京で同じ成果は得られないでしょう。昨年はヨーロッパに優しくなく、元強豪のデンマークが男子シングルでのみ優位を維持出来ました。

デンマークは引退によりダブルスに影響が出ていて、出来るだけ影響が少なくなるように組み合わせを修正しました。しかしながら、Carolina Marin[スペイン]の復帰は女子シングルスに希望をもたらし、ヨーロッパのダブルスではStoeva姉妹[ブルガリア]とイギリス、オランダ、ドイツのペアに注目しています。また、Mia Blichfeldt、Thygesen/Maiken Fruergaard組[デンマーク]、Thom Gicquel/Delphine Delrue組[フランス]、Rodion Alimov/Alina Davletova組[ロシア]などが大きく成長し、活躍することを期待しています。

Liu Yutongは注目の選手

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[Liu Yutong –卓越したいとの思い。]

パラリンピックの多くの候補者のうち、Liu Yutongの無敵のオーラを持っている人はいないでしょう。若い中国のスターは憧れているKim Jungjunの軌跡を辿り、無敵の彼はライバルであったChan Ho Yuenから挑み続けられました。一方でLiuは世界でまだ負けなしで2020年の東京まで負けなしで走り抜けるつもりです。

#バドミントン #BWF #東京オリンピック

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