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愛の才能

ファッションのこととか、電話嫌いの話とか。

色々書きたいことはあるけれど、書き始めるとしっくりこなくて消す、ということを繰り返していた。

みなさんのコラムやエッセイなどを拝読するほうが楽しく、読めば読むほどに私の脆弱な文章力を痛感し、綴りたかった言葉もいつの間にかしまいこまれてゆく。

そんなこんなで少し久しぶりの更新です。

今朝、台所で忙しなく動き回っている私に4歳になったばかりの次男が

「おかあさんは、なんでそんなにかわいいの?」

と耳を疑う言葉を投げかけてきた。
聞き間違いかと思い、何度か聞き返してしまった。

普段から、私のことをかわいいと言ってくれる次男。しかし、残念ながら私は「かわいい」とは無縁である。「かわいい」と言われることに免疫がない。実の両親や夫、歴代彼氏からも殆ど言われたことがない。
見た目の問題ではなく、とにかく醸し出す雰囲気が強いのだ。20代後半なんて、仕事においてあまりにもバッサバッサとしているものだから、サムライとか呼ばれていた。
か弱さや儚さ、女性らしさ等とも無縁だ。その為なのか、これまで変質者や痴漢などにも生まれて此の方一度も遭遇したことがない。
その部分においては、自分の強さに感謝するべきだろう。

そして纏う雰囲気が強すぎるあまり、モテなかった。「ひとりでも大丈夫」と言われてしまうタイプだ。極度に甘え下手。
そんな私を娶ってくれた夫にも感謝すべきところだが、そこでも強さが発揮され、尻に敷くつもりはなかったのに、いつの間にか我が家はかかあ天下だ。

そんな私に
「おかあさんは、なんでそんなにかわいいの?」
と問う次男。「キミのほうがずっとずっとかわいいよ」と抱き締めた。
おっと、こたつの陰から口下手な長男が覗いている。そちらのフォローも忘れずに。

#エッセイ

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