見出し画像

#40_探し物

 今回は仕事で探し物を頼まれた時の話だ。

 以下、その物の条件と自分が入手している情報(台帳があるらしい)だ。

自分が使っている物と同じサイズ
・サイズは大きいため、本に挟まっていたら気が付くレベルの大きさ
・個人のものではなく、会社のものらしい
・物品を管理するもの(電子版)に載っていたが、最後に更新した日がその物自体を登録した日。数年前のため、参考にすらならない。
・その物の管理上の番号
探し物は1つ

という今どこで誰が何に使っているのかが分からないものだ。(4W揃っている、あと1W1Hあれば良かったのに…)

 とりあえず、管理上の番号をメモして、それを探す旅に出た。

 まず、物が置いてありそうなところはひと通り見た。管理上の番号が長く、パッと見ではそれっぽく見える番号があった。しかし、目を凝らしてみると違う番号である。途中までは「これで終わる~!」と思っていても、これで終わらないことが確定するあの1桁が憎らしかった。それでも見つからないため、作業指示者に探す範囲(場所)を聞いた。そしたら、自分の知らないところも見てみるように怒られながら指示された。余程機嫌が悪かったのだろう。

 そんな所にあるかもしれないという事さえ思わないくらい離れた所に案内された。まさかだった。こんな所にあるはずなんてないと思っていた。そこには5つほどそれっぽい物があったが、どれも管理上の番号は違った。

しょんぼり…

 そこには無かったことを報告したら、「普段自分たちが作業しているスペースを見ろ」と言われた。見落としている可能性があるから、もう1度確認してみた方が良いという意味に捉えて、見直してみた。その物の裏側に管理番号のシールが貼られている可能性があるため、裏側に回って見てみた。その物越しに人と目が合うような気がして、避けていた。

「気まずいな〜」と思いつつも、仕事だからと割り切って見てみると、機嫌が良いとは思えない作業指示者とも探している物越しに目が合いそうになる。今だけは透明人間になりたいと思っていると、紙に控えていた番号があった。作業指示者の物だった!妖怪灯台下暗しだ!

他の妖怪より明るいのが特徴

 「自分の物くらい自分で管理してほしい」と思いつつも、見つかった事を作業指示者に報告した。とても恥ずかしかった。「時間かけた結果、それかよ…」と言い出しそうな顔だった。自分もやるせなさを含んだ顔をしてたのかもしれない。

恥ずかしがる人の画像を取ってきたけど、これは体調不良の人の画像にも見える

 妖怪灯台下暗しほど出会った時に恥ずかしい妖怪はいないという話でした。妖怪灯台下暗しは次の曲くらいポップなイメージ。
ということで、今回はこんな所で締めさせてもらいます。また今度!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?