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そんな人がいたら優しく声かけてあげて

先日、勉強のため羽田市場に行ってきました。当たり前ですが【素材は大事】ということを教えられました。というか飲食店として素材が良いのは当たり前ですね。素材がダメだといくら美味しい出汁で焚こうがこだわりの醤油で味付けしようが誤魔化しの料理(やけに濃い味になったり)になってしまいますね。良い素材を選べる(選ぶ)というのは【良い料理人】の第一チェックポイント。そこを通過しないとゴールはないし、ゴールと認められないということでしょうか。自分自身も第一チェックポイントを通過できていたかどうかは疑問符です(お店が暇で準備した料理がでないとその食材に妥協してしまうというのは正直あります。←コロナ渦では大変だと思います←食材に妥協していけないのは料理人ならだれしもが理解していますが商売(原価率)が頭の中にあると…)この事柄に関しても長くなりそうなのでまた書きたいと思います。

さて本題です。タイトル≪そんな人がいたら優しく声かけてあげて≫飲食店ではよくある事ですが(飲食店以外でもあるかな)その店での出来事だったのですがテレビ放映もあり十数名のお客様が来店してご飯もなくなり二人のスタッフしかいないその店は忙しいを通り超した忙しさ。そうなるとスタッフは≪イライラ≫しだすのです。その店を任されている店主は特に。全員が敵に見えてしまうのです(来店するお客様までも)助けて欲しくてもその店の責任者だから言えない…。で。そんな状況になってイライラし出す人はだれよりも真面目な人なのです。沢山のお客さまが来店して店が回らずにきちんとした≪おもてなし≫ができない状況にイライラ。お客様がスタッフを呼びたいけど対応できないので「すみませ~ん」というスタッフを呼びたい声が至るところから聞こえ出す。スタッフは一生懸命やっているとわかっているが「もう少し目配りして先読みして仕事してよ」とイライラ。店主がイライラモードに入るとスタッフにも伝染して益々店が回らなくなる(萎縮してしまったりコミュニケーションがとれなくなってしまうので)もちろん、お客様も敏感に感じとります。こうなるとお店の雰囲気は最悪です。(優しいお客様は私たちの料理は後回しでいいからねとか言ってくれたりします。)飲食店は料理やお酒を売ってはいるのですが一番大事な売り物は【雰囲気】だと思います。その雰囲気は色々あるのですが【お客様とスタッフが共に作り出す雰囲気】が一番大事であると思います。で。周りのスタッフはそのイライラしている人に敵対するのではなく優しく声をかけてあげて欲しいのです。私はあなたの味方でこの状況を打破するために協力体制を整えてますよ。と。この人は真面目な人だから。と寄り添ってあげて欲しいのです。(本来、そのイライラしている店主や上司が自己プロデュースするのが当たり前だとは思いますが人間そんな完璧な人はいないので。その他の事が評価されて店主や上司になっていると思います)そうするとこの場がみるみる改善できるしその後、同じ忙しさが来たとしても全然違う店になると思います。また互いに信頼関係が増すと思います。

で。わたくしが帰る頃にはお店も落ち着いていてその二人のスタッフ(上司も含め)の対応は素晴らしいものでした。また来ようと思いました。

お店の再開に向けて。災害に強い飲食店を目指して日々思考工夫して頑張りたいと思います。応援よろしくお願いいたします。