その人は同じ世界に住む人ですか。


 2年前ぐらいの話ですが、いつもみたくネットで拾ってきた僕の写真をブログに貼っていたら、カメラマンさんから「私の写真を勝手に使わないでくれ」というクレームが入ったんです。「私の写真」も何も、モデルは僕なんですよ。いろいろ思うところはありますが、しかしまぁ、その方がそう言っているわけだし、ぶっちゃけ、「その写真じゃなきゃダメだ!」というわけでもないので、取り下げて、別の写真に差し替えたんですね。ただ、今後のお仕事で、その方に撮影されてしまうと、僕が写っている僕の写真は、僕の自由に使えないわけですよね。                    以上上記ブログより。ほぼ毎日、西野さんのブログを読んでいるのですがまた引用させて頂いて書き込みです。

たしかに。主義主張は大事。場合に応じて、人に応じて、使い分けた方が良い。ここで言いたいのは「人にも応じて使い分けた方が良いということ」

飲食店においてこの「ルールや権利」の使いどころのラインは多種多様、毎日のようにあります。例えば「ラストオーダー終わったけどもう一杯だけ注文して良い?」とか開始時間直前に「宴会の人数が3名減ったんだけど良い?」とか。このパターンの時は大概「良いよね」という無言の圧力があります。 

その時の判断基準としてはそのお客様が「同じ世界の住人なのかどうか」です。それは「同じような感覚の持ち主なのか、同じような考えの持ち主なのかどうか」という事なのですが。例えば「こっちは客だから当たり前に大丈夫でしょ」となればルールを行使してお断りします。「お店の立場も理解して自分達は気にせずに片付け作業して良いから」となればラストオーダー終了後でも一杯お出しするでしょう。

結論として上手に使い分けるのは難しい事柄なのですが飲食店の「権利とルール」の行使は警察の取り締まりではないのですべての事柄に対して行うのではなく、相手の立場に寄り添いながら(相手の世界にいって)「場合と人」に応じて行いましょう。ということです。

お店の再開に向けて。災害に強い飲食店を目指して日々思考工夫して頑張りたいと思います。応援よろしくお願いいたします。