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お米とバナナから生まれたウエットティッシュって?

※こちらの記事は、2021 / 06 / 1掲載のANA GROUP STORIESを再編集したものです

ANAグループの全日空商事は、株式会社ファーメンステーションと協業し、キズなどで市場へ販売することができない規格外バナナを利用した、天然由来成分99%の「お米とバナナの除菌ウエットティッシュ」を開発しました。

手指の汚れ落としやちょっとしたふきとりに便利な除菌ウエットティッシュ。
お米とバナナからどうやって除菌ウエットティッシュが作られるのでしょうか。
全日空商事 総務部の竹島さん、ANAフーズ 生鮮食品営業本部の井田さんに開発までのストーリーを聞いてみました。

全日空商事のグループ会社であるANAフーズでは、南米エクアドルの田辺農園とバナナの供給契約を結んでいます。井田さんは、「地球の裏側で、日本人の田辺さんご兄弟が現地エクアドル人を正社員として550名ほど雇用し、自然の地形を活かした畑ではなく森のような環境で誰もが『安心・安全』『おいしい』と感じて頂けるバナナを栽培している」と言います。

「産地で規格外とされたバナナを肥料として再利用するなど、自園でも堆肥を作り、化学肥料や除草剤を使用しない、環境にやさしい自然循環農法を取り入れ一房一房丁寧に育てられている」と品質のこだわりを話します。

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                                             田辺農園自慢の森

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    土や水にこだわり、洗浄に使う水は人が飲めるきれいな水を使います

船便で1か月かけて到着したまだ青いバナナは、全国9か所の加工施設で熟成させます。
「販売まで管理を徹底しているものの、輸入後にどうしても傷がつき軸が腐って販売できないバナナが出てしまうのが悩みでした」と話すのは、竹島さん。

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      左から全日空商事の竹島さん、ANAフーズの井田さん

これまでは家畜の飼料などとしてリサイクルしていたものの、他にもっと活用できないかと考えていたときに、発酵技術を持つ株式会社ファーメンステーションと出合い、新商品を開発することになりました。


ファーメンステーションは、近年、国内のお米の消費量が減少し増加した休耕田に着目。休耕田は環境保全や農業振興の観点からも好ましいものではありません。そこで、休耕田を復活させオーガニック米を栽培。そのお米を活用できないかとプロジェクトが立ち上がり、お米を発酵・蒸留しアルコール(エタノール)を抽出する技術が誕生しました。

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「エタノールの原料である田辺農園バナナについてより沢山の方に知っていただきたいとの想いで、パッケージにはロゴの他に紹介動画のQRコードを掲載しました」

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規格外のバナナの利用で、バナナとオーガニック米から抽出したエタノールを、ファーメンステーションの技術で精製し、99%天然由来の商品が完成!

このウエットティッシュは、99%天然由来の原料が使われており、無香料のため香りが苦手な方や食事前でも気兼ねなくご利用いただけます。

廃棄をできるだけ出さずSDGsの「つくる責任 つかう責任」に貢献するとともに、新規事業による雇用の創出、日本の美しい田園風景やエクアドルの森の保全といったSDGsのその他のゴールにもつながっていく商品となっています。

竹島さんは、「未利用資源を有効に活用し、付加価値のある商品に生まれ変わらせ、陽の当たらなかった資源にも光をあてていき、自然にやさしい商品であることを伝えていきたい」と言います。

「お⽶とバナナの除菌ウエットティッシュ」は、空港内のお⼟産店「ANA FESTA」や、駅・高速道路のお土産店などでお買い求めいただけます。


8月27日に羽田空港第2ターミナル地下1階にオープンした無人決済システムを活用した国内初の空港ギフトショップ「ANA FESTA GO」でも販売中です。

ぜひお手に取ってみてください。

詳細はこちら
https://www.anafesta.com/information/266


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