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ドリラモロニー&クラークコナーズは近年最強のジュニアタッグなのか?

はじめまして

2024年も上半期の総決算ドミニオン大阪城ホールを終えてG1クライマックスに向かう新日本プロレス
先日行われた札幌大会である疑問が生じたためこのnoteを書いています。

War Dogs(ドリラモロニー&クラークコナーズ)強すぎ誰が勝てるんだ?
近年で最も強いのではないか?

という事を皆さんは考えた事ないでしょうか?
今回はコレがテーマです。

近年と言っても人によって尺度が違うと思うので今回は2014年頃からを起点にして考えていきたいと思います。



マットジャクソン&ニックジャクソン(ヤングバックス)

現在はAEWにてマシューとニコラスとして副社長の強権を発揮するELITEの2人。
新日本プロレスでは2013年の終わりから2018年の初めまでジュニアタッグ戦線で活躍しました。
彼らの特徴としてはやはり華麗な連携技でしょう。
インディーテイカー、メルツァードライバー(現在はトニーカーンドライバー)やダブルのスーパーキックにモアバングフォーユアバックなどに代表される兄弟ならではの抜群のコンビネーションで相手を分断し強さを発揮してきました

彼らは確かに強いタッグでした。
ただ私はコナーズとモロニーは(ジュニアヘビー級のタッグ時代の)当時のヤングバックスを既に上回っていると考えております。

その最大のポイントは一人でも負けない絶望感です。
ヤングバックスは流れるように攻め立てるタッグでしたがニックとマットが一人でも劣勢展開を打開出来るかというとそこまで個の力は圧倒的ではなかったと考えております。
コナーズにおけるスピアーやノーチェイサー、モロニーのドリラキラなどが例ではありますが「この選手は一人でも捲り返してくる」という恐怖があるかないかはタッグの戦いで非常に重要な要素であると思っております。

更に明確にWar Dogsがヤングバックスに勝る点としてはコンディションの良さです
いつもバキバキの体で絞りきったWar Dogsに対してヤングバックスは主戦場としていたROHではWar Machine(レイモンドロウ&ハンソン)やブリスコ兄弟、アディクション(クリストファーダニエルズ&フランキーカザリアン)などに代表されるヘビー級のタッグと真正面からやり合っていたため負傷欠場によるBOSJ不参加や腰の痛みに耐える試合が増えていきました。

これらの点からコナーズ&モロニーはヤングバックスを超えたと考えております。


カイルオライリー&ボビーフィッシュ(reDRagon)

オライリーとフィッシュもヤングバックスと同様に新日本プロレスとROHで戦っていたタッグチームです。
オライリーはKUSHIDAとのBOSJ決勝、2人とも柴田勝頼とのNEVER無差別級王座戦があったためシングルプレイヤーとしての印象が強い人もいるでしょうが彼らの主戦場はタッグチーム
関節技や打撃を用いたスタイルで実力を示してきました。

彼らに関しては私もとても好きなタッグですが彼らが今のコナーズとモロニーに勝てるとは思えないです
関節技で優位に進めれたとしても今の2人であればパワーで無理矢理捻じ曲げていくのは藤田やKUSHIDA相手に見せてきたので伝わるでしょう

必殺技のブレインバスター&側頭部へのキックであるチェイシングザドラゴンにスピアーをぶちかますコナーズが想像出来ました


KUSHIDA&アレックスシェリー(タイムスプリッターズ)

KUSHIDAとアレックスシェリーのタッグであるタイムスプリッターズは2012年から2015年のアレックスシェリーの新日本離脱までタッグ戦線で活躍していたチームで派生タッグとして

KUSHIDA&クリスセイビンのタッグや3人で組むタイムマシーンが存在しますがこの3人は全員が全員タイトルホルダーになれるほどの実力を持ち、タッグとしても多くの団体で結果を残してきました。
アレックスシェリーの負傷&大学での勉強やKUSHIDAの新日本プロレス退団により2016年以降はあまり新日本でタイトルに絡んでいない2人ですが私は彼らがコナーズとモロニーに勝つことは可能だと考えています。

タッグとしての連携だけでなくBOSJ優勝やIWGP獲得を果たしたKUSHIDAにBOSJ決勝進出経験もありIWGP王座に挑戦やTNAでMCMGとしても結果を残してきたアレックスシェリー
コナーズとモロニーのパワーどうするんだ問題もKUSHIDAはROHなどアメリカマットで無差別級の戦いを行い(本人も無差別級路線に手応え)、シェリーも同様にヘビー級の選手相手に勝ちを何度も収めてきた実力が当時から何度も見てきました。

タッグとしての連携も抜群のものがあり一瞬の閃きも備えた2人であればコナーズとモロニーの爆発力すらもいなしてしまう
当時二冠王でもあったKUSHIDAを支える実力者のアレックスシェリーと考えると彼らであれば完封出来ると私は思っております


ロッキーロメロ&トレントバレッタ(ロッポンギヴァイス)

ロッキーロメロと言えば田口隆祐とのメガコーチズが印象深い人が多いかと思われますが正パートナーといえばやはりトレントバレッタでしょう

メガコーチズ

ジュニアタッグ王座の戴冠やジュニアタッグトーナメントの優勝など幾度となく記録を残し、最後はバレッタのヘビー級転向を後押ししての発展的解散を遂げた名タッグですが当時のロッキーは今以上に明るくお調子者な要素があったためお酒を飲みすぎてやられてしまったりバレッタにママと子供のように窘められるような場面も見られました。

現在は円熟味が増してヘビー級相手にも熱戦を演じる彼とヘビー級に転向しオレンジキャシディ相手に好き放題暴れたバレッタなら制圧出来る可能性もありましたがこの当時の彼らなら狡猾なコナーズにロッキーを孤立させられてしまいそうですね

彼ら2人は外国人タッグながら観客がまっすぐに感情移入が出来る素晴らしいタッグだったので是非ワールドで試合を見てみてほしいです


リコシェ&マットサイダル

過去現在未来どの時間でも彼らは世界最高峰のハイフライヤータッグでしょう

しかも彼らが凄いのはただ跳ぶだけの選手ではなく打撃や投げ技、細かいテクニックに時折見せる大胆さと何でもこなせる2人なんですよね
(何でもこなせるが故に便利屋的に使われてしまう側面もあるのが悩ましいところ)

彼らはドラゴンゲートやPWGなど様々な団体で活躍し新日本プロレスでもIWGPジュニアタッグ王者、そして小島聡を加えた3人でNEVER無差別級6人タッグ王者にもなっています。

現在リコシェがWWEからの退団を今夏で表明しておりますが、何故か日本でコナーズ&モロニーvsリコシェ&サイダルの試合は見れないのですが
※サイダルの負傷が癒えた場合も

この2人は当時からでもコナーズとモロニーを倒せるタッグの大本命だと思いますね 
サイダルは新日本ではあまりシングル戦線でチャンスを得られなかったもののアメリカインディーやWWE時代から常に実力は示しており、リコシェもIWGPジュニアへ絡んだり、BOSJ優勝まで果たしてるんですから今より線が細いとはいえ圧倒的実力とキャリアがありますよね

もし現時点でこのカードが行われた場合の最大の難点は王者になったとして日本で防衛戦を行えない事でしょうか
その面を抜きにすれば技術に運動能力、そして経験を兼ね備えたリコシェとサイダルであれば今ならば無敵の王者となっているでしょう


金丸義信&エルデスペラード

鈴木軍解散、そして別ユニットとなってしまった今では見ることの出来ない伝説級のタッグ
なんせこの時(タッグ結成初期)はデスペラードが金丸義信に引っ張られてメキメキと力を伸ばしJrの中心になっていった頃なので今の彼に繋がる貴重な歴史ですね

彼らの特徴としては圧倒的な個の力なんですよ
合体技なんてやらずともお互いがお互いのやりたいことを理解していて、そのゲームプランに向けて罠を散りばめて相手を詰ましにいく
さながら将棋やチェスのような深みのある試合をするんですよね

ヌメロドス、足四の字とお互いが足を攻めるサブミッションを持ち、一発逆転の丸め込みも2人とも持っていて、フィニッシャーは高威力と中々隙がない上にレフェリーすらも惑わすダーティーファイトの隠し刀も潜ませているんですからいくら強いコナーズとモロニーでも難しいものがありますよね

彼らであれば血気盛んな2人をマタドールのようにいなす姿が想像つきます
いつかもう一度見てみたいタッグですね


石森太二&エルファンタズモ(BULLET CLUB CUTEST TAG)

シングルでもタッグでも強い2人が組むとどうなるか?
それを示してくれたのが彼ら2人でしょう

万能な石森太二とムラっけはあるもののハマれば最強かつ一撃必殺のサドンデスを備えたELP
このふたりのタッグには思い入れが強い人もいるでしょう

そういえば石森太二&ACH組なんてのもありましたね
実に"スーパー"な2人でした

このタッグの鍵を握るのは間違いなくファンタズモでしょう
彼がノっていればコナーズやモロニーの想像すらも超える閃きと持ち前運動能力で全てをひっくり返せるでしょうが彼はうまくいかない時は嵌ってしまったかのように誤爆が発生したりと相方が石森太二だからこそカバー出来る可能性がありますが幾つものタッグを葬ってきたコナーズの視野の広さとモロニーの破壊力が見逃してくれるとは思えないんですよね

また、コナーズとモロニーは石森太二のことをとても尊敬しているため、「もし彼らがCUTEST TAGの情報を熟知していたのであれば」とんでもない試合になりそうですよね
それはそうとELPの電飾ジャケットを着ながらムーンサルトで飛び降りるやつ久々に見たいですね


YOH&SHO(ROPPONGI 3K)

過去に5度のIWGPジュニアタッグ王座戴冠、そしてジュニアタッグリーグ三連覇を果たした3K

彼らがタッグとして活動していた期間を考えると2016年のCMLL遠征(風神雷神時代)やROH遠征(テンプラボーイズ)

そして2017年後半に凱旋帰国後の3Kを2021年までとなるのですが、そう考えると彼らが「5回も戴冠していること」に注目してほしいんですよ

54代 防衛ゼロ
56代 防衛ゼロ
59代 防衛1回
61代 防衛2回(YOHの怪我により返上)
65代 防衛1回

怪我による王座の返上はあったもののこれだけの期間でそれだけ王座戴冠をしているという事は防衛回数を積み重ねていないという事なんですよね

彼らをこまったな、テンプラボーイズ、3K(風神雷神時代はあまり追えてないです)を見ていた私としては彼らがコナーズとモロニーを倒せるシーンが想像出来なかったです

SHO(当時)はジュニアの中ではパワーがある方でしたが元ヘビー級でパワーボムからぶっこ抜いてドリラキラに、パワースラムの体勢から無理矢理ドリラキラに持ち替えるようなドリラモロニーには劣りますし、YOHに関しても当時は今ほど万人に受け入れられるような選手ではなくアーティスティックな一面が光ってはいましたがタッグとして見た場合にコナーズ&モロニーの相性補完のような動きを当時の3Kは見せられていなかったと考えております。
特にコナーズの視野の広さを思うと、2人の合体技で1人の相手を攻めることに集中しがちな3Kの攻め方と隙を突いてパワーと爆迫力でひっくり返すWar Dogsは相性最悪でしょう


ウィルオスプレイ&ロビーイーグルス(Birds of Prey)

今回は王者組を抽出して話していきたいなって思ったんですけどこの10年で最も強いジュニアタッグチームは誰か?と聞かれた場合私は彼ら2人を答えます。
CHAOS時代の彼らが組んでいたBoP
驚くことに彼らはIWGPジュニアタッグ王者にはなっていないのです

彼ら2人と石森太二&エルファンタズモの試合は誰もが名試合と認める素晴らしい試合でしょう

2019年の後半なのでまだワールドで見れないんですかね?どうなんでしょうか

本当に面白く彼ら2人はやはり素晴らしい選手だと再認識させられる試合です

ではそんな彼らはコナーズとモロニーを倒せるか?
いや、倒せるでしょう
ジュニアで圧倒的な力を示してきたオスプレイにゆくゆくはIWGPジュニア二冠王となる力を秘めたロビーイーグルスですよ
ロビーに関してはバレットクラブ時代から実力をすごく高く評価されていましたね

彼らが共にタッグとして戦っていたのはこの王座戦と2019年のタッグリーグくらい

の短い期間なのですが与えてきたインパクトは絶大でしょう
彼ら2人の試合は何度観ても飽きないので是非見てみてください


まとめ

今回に関しては割と主観が入っちゃってるかもな〜と思いつつも"私が妄想して"生まれた"私による"マッチメイクで"私が見たいだけの"イマジナリーコナモロドリームマッチって企画なんで癖全開だったかなって思います
今回述べたタッグの大半はもう組んでいなかったり階級が違うなど事情があり実現出来ない組み合わせが多数ですがIWGPジュニアタッグを巻いていないが最強の男達がまだ残っています

そう、かつてSTRONG無差別級タッグ王者にもなったこのふたり

アレックスシェリー&クリスセイビン
MOTOR   CITY   MACHINE   GUNS

早く日本に来て颯爽と挑戦表明してくれ!!!!!

という妄想全開のお話でした
今回興味を持ったタッグがいれば是非NJPW WORLDなどで見てみてください
オススメの試合とかも詳しい人が教えてくれると思うのでジュニアタッグを楽しみ尽くしましょう!

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