あなたの知らないThe Mightyな世界〜挫けなかった強き者達の再会への道
はじめまして
皆さんは"オリジナルTMDK"という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
現在新日本プロレスでIWGPタッグ王者そして、STRONG無差別級タッグ王者の二冠王として活躍するシェインヘイストとマイキーニコルスの事です。
そんな彼らが新日本プロレスに来るまでの過程、TMDKが2人とも揃うまでの過程を知っている方はそんなに多くないのかなと思い今回はこちらを書こうと思いました。
本来であれば彼らのプロレスリングノア時代から振り返りたいのですが彼らが活躍していた当時は権利が日テレG+が持っており、その映像資料はレッスルユニバースにも入っていないため情報に不足するため今回は彼らがノアを離脱してから新日本プロレスに2人が揃うまでをやっていきたいと思います
新天地はWWE!?
新たなリングネームと共にデビュー
2015年末にプロレスリングノアとの契約を満了し、2016年ノアでのラストマッチを飾ったTMDK
2人はかねてから噂のあったWWEに参戦をすることとなります。
今でこそ他団体時代の名前を使えるものとなっていますが当時はAJスタイルズ、カールアンダーソン、中邑真輔(SHINSUKE NAKAMURA)とそのまま使えることが特例のケースが大半でした。
そんな彼らは2016年にWWEの育成施設、パフォーマンスセンター入りをします
彼らと同時期に入った選手として有名なのはWWEパフォーマンスセンター史上最高傑作の呼び声も高いビアンカブレア、ワイアット6入をしたニッキークロス、アルファアカデミーのストーリーでも大活躍したオーティスなどでしょうか。
彼らの紹介文として過去にGHCタッグ王座の戴冠がある事や新日本プロレス(イッテンヨン東京ドーム)への参戦がある事が述べられています。
そんな彼らもWWE第三のブランドであるNXTでデビューをする事となります。
そんな彼らはシェインソーンとニックミラーによるTM-61として紹介を受けます
ここで言う61はオーストラリアの国際電話の番号です。
この動画内でも彼らがかつてGHCタッグ王者になっていること、外国人タッグとして初めて東京スポーツのベストタッグにも選出されたことなど"只者では無い"という扱いを受けており当時タッグ戦線で活躍していたリバイバル(現FTR)やアメリカンアルファ(ジェイソンジョーダン&チャドゲイブル)との戦いも期待されました。
余談ですがここでインタビュアーとして登場するトムフィリップスは現在TNAで活動しておりTMDKがIWGPタッグを戴冠した際には祝福のコメントを出しております
TMDK改めTM61 デビュー戦!
2016年6月、シェインとニックはデビューをします。
なんとその相手はジョニーガルガノ&トマソチャンパ(#DIY)
彼らもまたPWGやROH、ドラゴンゲートUSAやEVOLVEなど多くの団体で活躍してきた選手達
そんな彼らが相手のデビュー戦とはTM61の2人もかなり期待をされていますね。
#DIYと一進一退の攻防を繰り返すTM-61でしたが最後はガルガノのトペでニックが分断され、リングに残されたシェインが#DIYの合体技であるスーパーキック&ランニングニーを喰らい3カウントと悔しい黒星発進
しかし新たなライバルに心踊らせるガルガノとチャンパ、2人とも敬意を示し観客からも拍手があがる上々のデビュー戦となりました。
迎えた2戦目は過去にNXTタッグ王者にもなっているブレイク&マーフィー(現AEW バディマシューズ)
この試合では相手の誤爆もあり必殺のサンダーバレーを決めてNXT初勝利を飾ります
その後も連勝を重ね、8月には当時王者であったリバイバルとノンタイトルマッチながら対戦の機会を得ました。
これが2016の話なんですから8年経っても新日本プロレス、AEWでそれぞれ最前線で戦い続けるこの2チームは凄いですね
最後は分断され隙をつかれたニックがスコットドーソン(現ダックスハーウッド)にDDTでピンフォールを奪われ敗北
王座戦に繋げることは出来ませんでした
巨大な壁にも挫けないライバルAuthors of Painとの出会い
TM61は今後このAuthors of Painと幾度となく好勝負を繰り広げていくので是非名前を覚えておいてください
アカムとレイザーからなる元ロードウォリアーズのマネージャー、ポールエラリングが率いるタッグチームです
そんな彼らと初めてTM61が戦ったのは2016年の夏
TAKEOVER BROOKLYN Ⅱが行われた会場での収録からでした。
アカム、レイザーの巨大な体に対して真っ向からぶつかるニックミラー
そんなニックに負けじと走り回るシェインソーン
権利上の都合でNXTでは名乗れていませんが"強き者は挫けない"を体現する試合でした
最後はAuthors of Painの2人が対戦相手をそれぞれでパワーボムをぶつけるスーパーコライドからレッグスウィープ&ラリアットのラストチャプターに繋ぎカウント3
圧倒的な力を前に悔しい敗北を喫してしまったのです。
チャンスを掴め!ダスティローデスクラシック2016
NXTではタッグのナンバーワンを決めるトーナメント、ダスティローデスクラシックが開催されます
2016年のトーナメント表がこちら
チーム数が多くて見づらいですね…!
この年は同時期にクルーザー級最強を決めるトーナメント、クルーザーウェイトクラシック(CWC)も開催されていたため両方のトーナメントに出る選手も多かったんですよね
TM61は一番左上の山です
一回戦を勝ち上がったTM61
彼らの対戦相手はロデリックストロング&オースティンエリースとなる予定でした
しかしオースティンエリースが負傷により試合を出来ないと言い張った所、GMのウィリアムリーガルが登場しTM61のどちらかとロデリックストロングがシングルマッチを行って二回戦の勝者を決めろととんでもない事を言い出すのです
思わぬ所で発生したシェインソーンvsロデリックストロングのシングルマッチ
セコンドのニックとエリースが小競り合いをする中シェインがニックを倒し勝利
TM61は準決勝に駒を進めるも立ち塞がるはこのシリーズでNXTデビューしたSAnitY
苦戦を強いられるも最後はシェインのドロップキックで分断しニックがジャックナイフで丸め込み決勝進出
決勝の相手は因縁のAuthors of Pain
前回は立つことが出来なかったTAKEOVERの舞台に立ちます
またこの試合ではAuthors of Painのマネージャー、ポールエラリングが金網の中に入れられるという珍しい試合でした(GMのウィリアムリーガルが公平を期すために命令)
シェインは膝に優🇯🇵勝と書かれたハチマキを巻き、ニックも今では珍しいムーンサルトを披露するなど気合いを入れて臨んだ2人ですがAuthors of Painのパワーの前に散る
ラストチャプターの前に沈み優勝とはいきませんでした。
しかし彼らにもチャンスは訪れます
2017年最初の放送で
タッグ王者であり彼らのデビュー戦の相手、#DIYとの王座戦が組まれるのです。
しかもこの試合は彼らの母国オーストラリア、メルボルンで行われたのです。
観客はTM61コールやオジオジオジーオイオイオイ!などのTM61一色
地元の歓声を受けて初戴冠を決めたかったのですが惜しくも届かず
マイキーボムを決めた瞬間は勝てると思ったがやはり#DIYは強力
しかし彼らに悲劇が待ち受けていました。
続く1/18の放送回では前週王座取りに失敗したリバイバルと一悶着を起こしその日のメインイベントで戦う事となりました。
ドーソンがシェインの左足に一撃拳を叩き込みます
するとシェインの動きが止まります
その後試合はニックが孤軍奮闘からの丸め込みで勝利も試合後にリバイバルに襲撃を受け、足を固定されたまま膝にダイビングストンプを食らってしまったのです
これにより長期欠場を余儀なくされたTM61
しかし彼らは挫けませんでした
シェインソーン復帰!強き者は挫けない
ダスティローデスクラシック2018〜狙うは頂上!ライバルとの再戦〜
約1年かけて復帰したシェインソーン
復帰動画がもう良すぎるので是非見てください
彼らのトライアウトの時の映像、日本時代の思い出など様々な歴史がこの動画で語られます。
この映像ののち、1/31放送回にて約1年ぶりの復帰を果たします
試合ではサンダーバレーを炸裂させ、完全復活をアピール
またこの試合ではニックのムーンサルトも披露されます
またGMのウィリアムリーガルによりダスティローデスクラシックの開催が宣言されます
こちらがトーナメント表
TM61の相手は2016年のダスティローデスクラシックで戦った因縁の相手Authors of Painです
その際は圧倒的なパワーの前に敗れたTM61
リベンジと完全復活をアピールする為に気合いを入れます
この試合ではシェインのバックドロップ&ニックのムーンサルトで勝機を掴みかけるもレイザーがシェインをリングからエプロンにパワーボムで叩きつけ、最後はAuthors of Painの必殺技ラストチャプター(ロシアンレッグスウィープ&ランニングラリアット)をニックが喰らい3カウント
場外へのパワーボムで分断されたのが非常に痛かった試合ですね
しかし彼らは一度負けただけでは諦めません。
ヘビーマシナリーやストリートプロフィッツなどNXTで結果を残してきたタッグにヒール的な戦い方でなりふり構わず勝利を奪い取ります
そうして彼らはタッグ名をTM61からThe Mightyと改めるのでした。
The Mighty〜ヒールターンした彼らが得たもの〜
The MightyはNXTのどのタッグよりも優れている。
そう宣言して迎えたWar Raiders(元War Machine)との一戦
リング内外で荒々しい攻撃を見せつけるMightyの2人
しかしハンソンのトペからポップアップパワースラム、フォールアウトと完膚なきまでに叩き潰され惨敗を喫するのです
その後はかつて戦ったヘビーマシナリーの再戦要求に応じながらもタッカーを襲撃しオーティスとのハンディキャップマッチに持ち込むなど
姑息な手を繰り返すMighty
強き者の姿はそこにはありませんでした。
その後はストリートプロフィッツと抗争もその中でシェインはかつての姿を思い出させるフィニッシュを見せます
この試合で最後はシェインがモンテズフォードから引退を表明した小川良成を彷彿とさせる足四の字ジャックナイフで3カウントを奪い去るのです
しかし完全決着戦ではストリートプロフィッツに敗れたMighty
続くオニーローカン&ダニーバーチ相手にも屈辱の2連敗を喫してしまいます。
そんなMightyに激震が走ります
なんとニックミラーがWWEを退団したのです
シェインソーンは継続してNXTに参戦する中、ニックミラーは奥様の出産に伴いロードを回るWWEではなく家族の元にいる道を選んだのです
そうして離れ離れとなった2人はどのように今再会したのでしょう?
2019年のシェインソーンとマイキーニコルス
シングルプレイヤー シェインソーン
パートナーを失ったシェインは自ずとシングル戦線に路線変更を余儀なくされます。
選んだ先はイギリス。
NXT UKにてトレントセブンと対戦も敗北。
更にはNXTとNXT UK、205 LIVEが集まったWORLDS COLLIDEではトーナメント戦に出場
惜しくも一回戦のアダムコールに敗北も爪痕を残しました。
その後は再びNXTを拠点にシングルプレイヤーとして多くシングルマッチに臨みます。
vsドミニクダイジャコヴィック(現 ドノヴァンダイジャック)
見せ場もそこまで多くなく敗戦
その後は数ヶ月ほどテレビショーへの出場はなく、コスチュームチェンジをして夏にテレビショーに戻ってきます
顔が良すぎるが???
毛皮のコートにショートタイツはやばいでしょ
vsホアキンワイルド(元TNA DJZ)
この試合では強烈なブレインバスターとランニングキックを決めて勝利を奪い取る
その数週後、かつてはTMDKて共闘したブロンソンリード(ジョナロック)に因縁をつけてシングルマッチを挑む
その試合もヒール戦法連発ながらTSUNAMIを狙ったリードを妨害しランニングキックにて3カウントを奪う
勝利を積み重ね、絶好調のシェインが狙いを定めたのはメインロスター入りが噂されたジョニーガルガノ
NXTを長年続けてきた彼はもう御役御免だと宣戦布告をしたもののガルガノの心に火を灯します。
将来を言及しようとした所に割って入ったシェインにNXT 4 LIFE宣言を決められてしまいました。
そんな2人の試合は中々の名試合でシェインも激しい攻撃を見せるも最後はリバースフランケンシュタイナーから#DIY式のスーパーキックで敗北
この試合でパタッと勢いが止まったかのようにブロンソンリード、マンソアー(現MxMコレクション マンスワー)に連敗し再びテレビショーから姿を消します。
新日本プロレス参戦!?CHAOSのマイキーニコルス
一方マイキーはLA道場時代の旧友ロッキーロメロによりCHAOSへと招かれるのです
そんな彼は2019年のNEW JAPAN CUPに出場
一回戦のヒクレオを倒したマイキーは2回戦でオカダカズチカと戦い、敗北を喫するもインパクトを残しました。
その後は当時のUS王者ジュースロビンソンと組みバレットクラブのバッドラックファレ、チェーズオーエンズと抗争をします
この時のマイキーニコルス&ジュースロビンソンでタマトンガ&タンガロア(現トンガロア)のGuerillas of Destiny相手にIWGPタッグ挑戦をしております
しかもその挑戦はマイキーの故郷、オーストラリアにて行われたのです。
そこでは敗北したもののWORLD TAG LEAGUEに向けて手応えを掴むのでした
マイキーニコルス初のWORLD TAG LEAGUE〜ジュースロビンソンじゃないの!?!?〜
そんなマイキーニコルス、初のWORLD TAG LEAGUEに臨みます。
パートナーはジェフコブです
ジェフコブ!?!?!?
ジュースロビンソンとのタッグは何!?!?
まあジュースはデビッドフィンレーとフィンジュースでエントリーするんですけど……。
しかもこの年は16チーム総当りなんていう今では考えられない日程なんですよね。
この年以降コロナの流行もありマイキーは新日本プロレスへの参戦はある時まで止まっていました。
コロナ禍のシェインソーン
コロナに入るとマイキーは試合の参戦自体がストップします。
そのためここからはシェインに焦点を当てていきましょう。
シェインソーン&ブレントンヴィンク
シェインソーンは2020年、新たなタッグパートナーを得ます
その名もブレントンヴィンク
彼の顔に見覚えがある人もいるでしょう
それもそのはず
彼もシェインと同じくオーストラリア出身で、現在はCHASE Uで活躍するデュークハドソンです。
ここではRAWタッグ王者のストリートプロフィッツに敗戦
更にはNXTでもオニーローカン&ダニーバーチにも敗北
新タッグも中々ピリッとしません
その後もリコシェ&セドリックアレキサンダーに敗北、シングルでもMAIN EVENTで連戦連敗
そんな彼に救いの手が
そう、MVPが彼ら2人のマネジメントを名乗り出たのです
以前対戦したリコシェ、セドリックに対してまぐれ勝利だと再戦を挑み、その再戦ではヴィンクの強烈なビッグブートで勝利を収め結成後初勝利を掴むのでした。
しかしその直後、MVPがボビーラシュリーのマネジメントに注力し、ユニットも結成(ハートビジネス)したため2人への出番はかなり減ります
この頃のシェインは金髪に元々着ていた毛皮のコートをまとっていたのでとても雰囲気がありますね
※試合は4戦全敗
その後NXT北アメリカ王座争奪ラダーマッチへの出場者を決めるシングルマッチにてブロンソンリードに敗れ再びシェインはテレビショーから姿を消しました。
レトリビューション結成〜スラップジャックとは何者だ!?〜
同年8月、謎の覆面集団がWWEパフォーマンスセンターに火をつける事件が発生
その週のSMACKDOWNにて謎の覆面集団がリングを占拠
コロナ禍で人を入れられないために観客要員として入場していたNXTの若手たちを襲撃します
彼らはRETRIBUTION(レトリビューション)と呼ばれます。
選手やスタッフへの襲撃を繰り返すレトリビューション
彼らの目元が分かる映像が初登場から一ヶ月経ってようやく出てきます
一ヶ月経ってようやく目元だけです
長すぎますよね……。
この映像ではドミニクダイジャコヴィック、ミアヤム(現 ミチン)などのNXT選手、そしてシェインソーンの姿も確認出来ます。
そんな彼らを止める存在が名乗りをあげます。
それが先程紹介したハートビジネス
メンバーであるボビーラシュリー、MVP、シェルトンベンジャミン、セドリックアレキサンダーによる4人組です。
レトリビューションの襲撃に現れるハートビジネス
しかし多勢に無勢、返り討ちにあってしまいます
ハートビジネスとレトリビューションの抗争の火蓋が切って落とされます。
リング上のマイクセグメントにてレトリビューションのメンバーが判明
T-BAR(Tバー ドミニクダイジャコヴィック)
メイス(現 MxMコレクション メイソン)
スラップジャック(シェインソーン)
レコニング(ミアヤム)
リテリエーション(メルセデスマルティネス)
の5人により構成
彼らとハートビジネスは激しい抗争を繰り広げる中、ハートビジネスは打倒レトリビューションに向けて協力相手を探します。
ムスタファアリ、リコシェ、アポロクルーズらと戦いムスタファアリはレトリビューションの襲撃に対し背中を合わせ撃退を試みます
しかし撃退を試みたのはハートビジネスだけでした。
背中を合わせたムスタファアリ、突然リング外のメイス&Tバーの前に立ちます
なんとムスタファアリはレトリビューションのリーダーだったのです。
衝撃の展開でRAWは幕を閉じます。
4人での初試合となったvsハートビジネスでは負けるだけでなく
フィーンド ブレイワイアットにあっさり蹴散らされるわといきなり先行きが怪しい展開に
策士ムスタファアリはそれでもまだハートビジネスに狙いを定めます
なんとボビーラシュリーの持つUS王座に挑戦表明
しかも相手はハートビジネスが決めろと寛大な心を示します
実績のあるムスタファアリ、巨漢のTバー&メイスをわざわざ選ぶような間抜けはいませんね
その結果ベンジャミンの提言で選ばれたのはスラップジャック、そう我らがシェインソーンです
NXTで一切のシングル王座戦をしてこなかった男がまさかのメインロスターで王座挑戦です。
ラシュリーの体と比べたらあまりにもひ弱で細いスラップジャック……。
試合もキャノンボールくらいしか見せ場もなくあっさりとハートロック(スタンディングフルネルソン)でタップアウト負け
試合後にメイス、Tバー、アリが乱入するもラシュリー1人に蹴散らされ
アリに至っては尻餅をついて逃げ回る始末
翌日のRAWで組まれたエリミネーションタッグも最後に残ったアリ(ハートビジネス側はベンジャミン&セドリックの2人残り)がイス攻撃で反則負けとしょうもない結末
レトリビューションに入ってしまったスラップジャックに救いはなさそうですね……。
そんなレトリビューション、ある男をターゲットにします。
リコシェです
リコシェ1人です
レトリビューション4人に対しリコシェ1人です
そんなアリはリコシェに全員とシングルをするよう挑みます
先陣を切るのはスラップジャック
リコシェの空中殺法に苦しめられながらもセコンドを総動員しなんとか勝利
ちなみにこれはRAWでのスラップジャックの初勝利です。
その翌週はスラップジャック&レコニングがリコシェとダナブルックにミックスドタッグで負け
ムスタファアリが頭を抱えてるシーンが結成以降多すぎやしませんかね、このユニット……?
しかしセコンドを総動員し続け続くメイス、Tバーはリコシェに連勝
最後のアリもセコンドを総動員しコウジクラッチで絞め落とします
執拗にリコシェにレトリビューション入りを迫るアリ、もちろんリコシェの答えはNOでした。
ハートビジネスにボコボコにされ続け、リコシェにもフラれたレトリビューション。年が明けた2021年、レトリビューションは新たなターゲットを見つけます。
コフィキングストン&エグザビアウッズのニューデイです。
まずはメイスがウッズをシングルで下すもスラップジャックは秒殺
ロイヤルランブルではアリがウッズを脱落させるも直後にビッグEにより落とされる
ロイヤルランブル明けは立て続けにニューデイに連敗を喫するレトリビューション
リーダーのアリがセコンドを総動員し当時のUS王者マットリドルにノンタイトルながら勝利
抗争の中でスラップジャックもリドルに挑みます。
ここで勝利をすればリーダーのアリではなく自身が二度目のUS王座挑戦に近付くと分かっているかは不明だが気合いが入るスラップジャック
ファイナルフラッシュニーもカウント2で返すとNXT時代に得意としていたランニングキックを狙うもキックアウト
スナップパックをかわされブロデリックで敗北
試合自体は非常にいいものでした
入ったユニットが悪い(諦め)
その後ムスタファアリがリドルに挑戦も奪取に失敗
ファストレーンにてリマッチが組まれます
雪崩式ブロデリックとリドルの防衛で終わるのですが、試合後事件が起きました。
なんとこれまで何度も叱責を受けてきた面々が反旗を翻します
レコニング、スラップジャックが立て続けにリングから去り、残されたTバーとメイスはアリに対してハイジャスティス(シッティングダブルチョークスラム)
グループは完全崩壊となったのです。
その後のスラップジャックはレッスルマニア直前のアンドレ・ザ・ジャイアントメモリアルバトルロイヤルに参戦するも特に見せ場もなく敗退します。
またそれが彼のラストマッチとなります。
2021年秋にWWEは経費削減を理由に複数の選手をリリースしました。
その中にもシェインソーンも含まれていました。
契約途中による解雇のため90日間の他団体出場不可の縛りがついていました。
シェインの解雇から90日解除に至るまでのツイートが中々面白いので見ていきましょう
シェインソーンがシェインヘイストを取り戻すまで
時は11/19
彼が解雇を宣告された日から始まります
「おいっ!誰があいつらに俺の電話番号を教えたんだ!!!」(WWEの解雇は基本電話通告なため)
「引退したと思ってたのに!?」(あまりにも試合の声がかからず約7ヶ月間もテレビショーから遠ざかっていたための自虐)
「色々あって楽しかったけど90日後にまた会おうな!!!」(契約途中解雇で90日間同業他社への参戦は出来ない)
「あー!いっけない!レスリングの方法をまた学び直さないと……!😱😱😱」(WWEをプロレスとして認識していないためかレスリングのやり方を学び直すと発言)
そんな彼の90日後は2022年の2月18日
事件はアメリカで起きます
Shane Haste is baaaack!!! TMDK Reunion!
2月18日、TMDKのメンバーでもあるジョナがSNS上にこのような動画を載せます。
シェインヘイストがNJPW STRONGに現れます。
シェインもこうツイートをする
「死からの復活!!!」
90日を指してるのかWWE時代を指してるのかは不明ですね。
プロレスの世界に帰ってきたシェインヘイスト、試合があまり組まれてないマイキーニコルスを含めたノア時代のTMDKを連想させるような投稿を匂わせ始めます。
こちらの試合の放送は3/6配信回のNJPW STRONG RIVALS Ep.81にて放送されます
激化するフィンジュースvsTMDK(ジョナ&バッドデュードティト)の抗争に割って入る形で介入。
タイガースープレックスの体制で持ち上げ、ジャーマンでホールドしひねり式バックドロップのように投げ捨てました。
実況の清野さんも解説の棚橋弘至も驚きを隠せずにいました。
また試合後には兄デビッドを救うべくリングに駆けつけたブロガンフィンレー(現NXT ウリヤコナーズ)をボムバレーデスで叩きつけて完全復活をアピール
続く配信回のNJPW STRONG Ep.85ではフィンジュースとジョナ&シェインで戦います
その試合ではシェインがイス攻撃で反則負けもイスとシレイリでTMDKを撃退したフィンジュースは納得がいきません。
パートナーを連れて3vs3のストリートファイトのNo DQマッチを挑みます
そしてフィンジュースが選んだパートナー、それはブロディキング
当時から既にAEWでHOUSE OF BLACKに加入しておりましたがこの日のブロディは大ベビーとして登場
アメリカ特有の巨大ゴミ箱を被せられてブロディの強烈なチョップを喰らいひっくり返る、ティトはジュースにテーブル貫通スピアーを喰らい、ジョナはブロディにツナミ、そんなジョナにはパルプフリクションからアシッドドロップ、そしてシレイリ3連発と家族を傷付けられた恨みを晴らしたのでした
シェインも椅子へのブレインバスターから椅子を布団のように叩きつけられKOとなりました。
フィンジュースとの抗争に敗れたTMDKは次なる獲物を見つけます
オージーオープン、TJPなどの加入で勢力を広げていくUnited Empireです。
ジョナとコブのパワー対決に注目が集まったこの一戦はオージーオープンがティトにコリオリスを決めて完勝
シェインは結果に納得いかない様子
しかしそれもそのはず
なぜならあの男がいないからです。
TMDK's MAD Mikey Nicholls is back〜挫けなかった男達〜
コロナの流行以降、新日本プロレスではマイキーニコルスの試合は組まれていないと伝えましたが遂にその時はやってきました。
激しくなるTMDKvsUnited Empireの抗争にMAD マイキーニコルスが参戦したのです。
相棒の参戦に喜びを隠せないシェイン
同じくマイキーも
高らかに帝国撃沈を宣言。
そして宣言通りサンダーバレーでオージーオープンのカイルフレッチャーから3カウントを奪いました。
遂にTMDKへと辿り着いたマイキーニコルスとシェインヘイスト
彼らがタッグを組んだのは2018年末ぶりなので約4年半ぶりの再結成となりました。
まとめ
2016年のWWE入団以降も多くの高い壁や怪我にも挫けずもがき続け、2019年にはお互い違う道を選びながら試合に恵まれない時期も試合が組まれない時期もユニットの枠埋めとして使われた場合もどんな時もきたる再結成のために挫けなかった強き者達。
そんな彼らが折れずに戦い続けたことでTMDKには多くの仲間達が集い、名声を高めている。
G1覇者のザックセイバーJr、パワフルな戦いで評価を高めたバッドデュードティト、Jrタッグ戴冠も視野に入った人気タッグのロビーイーグルス&藤田晃生。
更にはハートリージャクソンやスレックスといった面々もまだ控えている
WWEではブロンソンリードがTMDKに刺激を受けて大暴れをし、デュークハドソンもパワフルな戦いを見せてCHASE Uで大活躍。
世界中で暴れるTMDK、勢いは増すばかり。
今回は彼らが新日本プロレスで再び同じ道に辿り着くまでの一部の期間をまとめてみたがこれ以降はすべて新日本プロレスワールドで見れるので是非見てみてください
シェインヘイストとマイキーニコルス、強き者は挫けないを体現し続けた2人が支えるTMDKをこれからもたくさん見ていきたいものですね
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