愛の受容力について

妹が好きだ。よく食べるしよく笑うし、友達が多いし、人の悪口を言わない。好かれることに慣れていて、愛されることにためらいがなくて、まわりの人を明るい気持ちにさせることができる。
最近は自分のダメな部分が目につくことが多くて、もともと根暗なのに輪をかけてジメジメしている。

人と比べるなとか、生きてるだけで偉いとか、そういうアドバイスが有効な場面もあると思う。私は、自分の気に入らない部分と向き合って葛藤するくだりを人生のサビだと思っている節がある。何ひとつ諦めたくない。
だけど自分の力ではどうにもならないことも多々あるし、年を取るごとに必然的に選択肢と可能性の幅は狭まっていく。昔に比べれば嫉妬したり悩んだりする回数も減ったと思う。

生活は、自分の大切なものをひとつずつ手放す作業だと思う。こうやってひとつひとつ諦めていく過程で、自分には何もできない事実を確かめるように、自分のだめなところを集めるように、生きている。

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