光の中の自然な笑顔

歳も重ね、デジタル社会になって以来、小さな子どもたちにあまり触れることのない人生の中。
しかもコロナ禍…

今日、

あぁ、これを地球の宝物というのだな

という光景に出逢えた。

3歳と5歳くらいの仲良しの兄妹が、春を感じさせる西陽のキラキラした光の中を
マスクなしの満面の笑みで走る姿を見かけた。

子どもがマスクをせずに、あんな笑顔で自然に駆け回る、当たり前だった光景が、こんなに心打つなんて…

なんという時代だろう…


地方なら、まだ普通に見れるのだろうか…

マスクしながら登校し、知らない人には同じマンションでも挨拶もしない子どもたちに、田舎で温かい人々の愛情の中で育った自分のあまりにも恵まれていた境遇と重ね合わせる。


父は写真家だった。
風景写真も素晴らしかったが、父の撮るスナップ写真は、どこかの生命保険会社のCMに負けないくらい心打つ写真が多かった。

今、私はカメラは構えていないけど、この世の美しい光景に出逢えた時、カシャッという音と共に瞼に焼き付けている。

父が生きてカメラを持って一緒にいたら、必ずシャッターを押すだろう「美しい光景」に出逢える度に、父がすぐ横にいてくれているように思う。

寒かった冬が終わり、春を感じさせる日差しや植物たちの芽の息吹きが、どんよりした時代に光を感じさせてくれる。

テレビをつけても、暗いニュースにばかり。
ネットニュースも不安を煽るような記事かセグメントされた広告ばかり。

AIにカスタマイズされすぎて、偶然の本物の美しさに触れることが少なくなってきたからには、

スマホから離れ

現実世界のライブを楽しむ

しか、自分を喜ばせられなくなってきた。

ネットも昔は良かったんだけどな…

この世の光は、まだ、全然消えてない。

私もまた、生きている限り、私以外の誰かの光になれたらいいな…


今日はそんな思いになれた一日だった。

ありがとうございます。

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