【日記】24/05/11

・今日は近所のショッピングモールへ。家にいるとベッドに横になり続けてしまうので、きっかけがあるときは無理しない程度に外に出るようにしている。

少し座ろうと思って、ジョージアのカップのまま出てくるタイプの自販機でアイスコーヒーを購入しようとしたところ前に中年の男性がおり、後ろで待っていたのだけど、小銭を投入した後その場を離れてどこかに行ってしまった。

自販機には「(完成まで)残り73秒」と表示されており、明らかに商品を受け取っていない。男性のことを目で追っていると、そのまま自販機の隣にある扉をすり抜けテラス席へと出ていき(!?)テラス席の中央で立ち止まったかと思いきや、腰に手を当て大きく体幹を後ろに反らしストレッチを始めた。

コーヒーができあがっているのを待っている最中にストレッチを……?と疑問に思いつつそのまま男性をぼーっと眺めていると残り20秒を切ったころにスタスタと戻ってきて、私に一瞥をくれることもなくコーヒーができあがったと同時にコーヒーを手に取り再びどこかへと去っていった。

何が起こったのか最後まで理解ができなかったが、この手慣れた動作、初めてでないことだけは理解ができた。

・少し前から本を読むようになった。ただ1つ問題があって、私はガサツなので本をバックの中で折ってしまうことがあること。これを避けるために最近はメッシュケースに本を入れるようにしていた。自前の本ならまだしも図書館で借りている本が折れ曲がるのはまずい。

家に適当に転がっていたメッシュケース、防水だし、中身も見えるし、安いから手荒に扱えるし、機能面において全く問題はないのだが、ただ、見た目がややダサい。でもわざわざお金をかける場所でもないなと思いつつAmazonを放浪していたところ、ネイビーの本がピッタリ入りそうなバッグインバッグを発見して、私のカバンの中は細々としたものが散乱しているので一緒にまとめるといいなと思ったが、金額をみて保留にしてとりあえず購入はせずにカートに入れておいた。

それが、昨日見たところ500円位安くなっている。これはいい!と購入したものが今日届いたのだけど、めちゃくちゃぺったんこだ。マチが全く存在しない。一抹の不安を感じつつ、なんとか入れたかったものねじ込み、バッグに突っ込もうとすると、

「は、入らない……」

そうか、今まで荷物が多いことが有名な私が、どうして斜めがけのカバン一つで出歩けていたかというと、それは荷物をカバンの中にパズルのピースのように緻密に嵌め込んでいたからだった。それがバッグインバッグというでかい塊になった結果デッドスペースを埋める細かいピースがなくなり荷物の量は同じのはずなのにカバンに荷物が入りきらなくなった。バカすぎる。

大きなため息をつきバッグインバッグを取り出して、中身を全て取り出して改めてカバンに荷物を納める。綺麗にピッタリと収まった。たまにこういう余計な買い物してしまうんだよな〜愚か。勿体無いので何かを入れたいと思います。入れるものがなかったらフリスビーにでもしようと思います。(ダメです)

・サカナクション山口一郎のNHKスペシャル「“うつ”と生きる〜サカナクション 復活への日々〜」見ました。

感じるところがたくさんあったのは事実だけれど、私の様な1素人がどこまで何を話していいのかよく分からない。私自身、精神疾患になってからのデカい敵の1つとして精神的不調を体験したことのある人が私と病態や病気の段階が違うにも関わらず理解している風にものを言われる瞬間は挙げられる。人には人の精神疾患だもんなあ。生理が軽い人が生理の重い人を叩く構図に近いアレだ。だから私も気をつけないと余計なことを言う。

(中略)

特に印象的だったのは、2年の時を経て復活と称してサカナクションでライブツアーをすることになった際のリハーサルや打ち合わせのシーン。スタッフ内やメンバー内で(山口さんは)「今日は来れなそうだな」とか「今日は多分きますよ」みたいな話がなされる中で、山口さんが身体が動きません……と呟きスタジオに来られないシーンが何度か挟まる。そして、今日は動けそうだとスタジオにやってきて「すみません」と頭を下げる山口氏。

山口さんがどんな心境なのかは全く分からないので私の話になるけれど、自分にも覚えがありすぎてこの辺りは見ていてしんどかった。まずは2年という時が経っても布団や家から全く出られない日がザラにあるということがきっと多くの人には分かりにくいだろうし、

その中で甚大な力を振り縛って、みんなの前に出てきて尚、迷惑をかけたことに対してすみませんと頭を下げて回る。もちろん人とうまくやっていくためには必要な行為なのは重々承知なのだけど、私は、すみませんを繰り返す内に病気がこうさせている、病気によって動けなくなっているという感覚がどんどんなくなってきて、私という存在に対する「すみません」にどんどんと入れ替わってきたのを思い出した。

(あくまでうつ病と私の精神疾患は似通った部分もあるだろうけど、基本的には全くの別物なので、多くのことはわからない)

10年以上前だと思う。雑誌のインタビューで山口さんが「心を開ける人はほぼいません。メンバーもです。多分1人だけだと思う(親戚だった気がする)」と話していたのが印象的で今でも覚えている。これを読んでなんか暗い感じの人なのかなと思っていたらメディアに出た時の空気感と全く異なっていて驚いた。どっちの印象が山口さんなんだろう?と思った。

本当に昔のことなのでその間に山口さんの人間関係がどう変化したのかは、私は詳しくはわからないけど、今回の放送の後半にメンバーに「自分のうつのことを分かってもらえるように少しずつ話をしていこうと思う」と伝えていたのが印象的だった。

本編内では「復活」という言葉がところどころで使用されていたけれど、この放送後もうつは続いていき、場合によっては長い戦いになることもあるのだろう。本人もうまく付き合っていけるようにと話していたけど本当にそうだなと思う。

(綺麗事を言っていたのでカット。)私はこれからもサカナクションの音楽が聴けるといいなと思った。

・(友人)に勢いで(「ある発言」)と言ってしまったこと。言わなきゃよかったと思ってはいるが、本心であることは間違いない。

かなり前のことなので発見することはできなかったが、(某疾患名)の人間は関わる人間を搾り、必要最低限の関わりで生きていくしかないと思う、のようなツイートを見かけて、医療関係者たちの考えはどうか知らないが、私自身は納得したのを覚えている。

妄想の多くは自覚ができない。私もかれこれ10年以上は妄想と付き合っているけど、分からん。全く分からん。何が真実で、何が妄想なのか。リアルの目で見た世界ではなく、自分の妄想で作り上げたパラレルワールドみたいなところで生活をしているイメージに近いのでは?と最近思い始めた。そして私の場合パラレルワールドの人間たちが私を責め、怒り、迫害してくる。

体調を崩すと、その圧力が強まって手がつけられなくなる。お前も敵だ!お前も敵だ!と騒ぎ始めるので場合によってはリアルの人間達に何かしらの影響が出てくる。そして騒いだ後に自分の手元からいろんなものが無くなっていったのに気がつく。それがどうしようもなく怖い。

(疾患名)に有効な治療はないと時折見かけるし、“現状”これを避けるのは難しいので、それを考えるとやはり、必要最低限の人間関係の中で生きていくしかないのかもしれないと思う。

暴走しても折れない強い人間、暴走を暴走だと気がつき止めにかかれる人間、暴走を見ても症状だな、で済まれられる人間。

孤独、すごく怖い。人と関わりたい、でも、自分の歯止めが効かなくなる度に「自分のような人間は多くの人の前に晒されてはならない」と毎回深く思う。この葛藤いつまで続くんでしょうね。

(24/05/11の日記より一部抜粋)

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