見出し画像

うさぎ伯爵、出撃!アンバーを活かしたPT考察 - 終焉を嘆く詩を添えて -

はじめに

 こんにちは.先日の神ガチャによってついに終焉を嘆く歌をゲットしました.私はどうしてもこの武器が欲しかった,というのもアンバーを活躍させられる唯一の武器だと思っているからです.旅人に最初に出会うキャラであり,全員が持っていて活躍させられるはずなのに螺旋使用率最下位という不遇な子...(もちろんこうなるロジックは把握しています).そんなアンバーをぜひ活躍させて螺旋12層で使っていこうと決心し幾星霜,ついに終焉をゲットできたので,編成論を自分なりに書いてみようと思います.

画像4

※この記事でうさぎ伯爵の使い道は特に検証してません

アンバーについて

 旅人と最初に出会うキャラクターであり,テイワットで最初に会う人物であるアンバー.そんな彼女は,最初に仲間になるキャラクターでもあり,序盤ではギミック攻略から戦闘まで多岐にわたって活躍するキャラクターです.

画像1

 スキルや天賦の紹介は割愛させていただきますが(wiki見てください),そんな彼女の持てる役割はこちら!

・重撃を利用したCarry
・広範囲高倍率爆発を利用したBurst and Enabler
・うさぎ伯爵を利用したデコイSupport
・炎元素バッテリー(4凸,スキル当たれば)
・攻撃,移動速度バッファー(6凸)

 しかしながら,重撃を利用したCarryは重撃そのものにあまり火力がないため,残念ながらこの役割を十分に担えるとは言い難いです.そしてスキルはデコイ性能と高い粒子性勢力を持ち,4凸すれば2つ出せるようになりますが,爆発範囲が狭く上に当たらないと粒子を産まないので,お世辞にも使いやすいとは言い難いです.またこのキャラ,通常祈願でしか出てこないというキャラで凸しにくいのも,利用しにくさを加速しています.

 その一方で,広範囲高倍率の爆発は目を見張るものがあります.強力なキャラが複数いる炎元素界隈でダメージだけなら見劣りしてしまいますが,元素付与役としては一級品の性能を持ちます.理論上,2秒間に最大20発の炎元素を叩き込めるため,Enablerとしてはそれなりに上質です.

画像2

うさぎ伯爵の爆発範囲どうにかしてほしい

アンバーの強みと活かし方

 このキャラ,言ってしまえば大抵のことはできるけど,それぞれ特化したタイプには絶対に及ばない,という器用貧乏型のキャラクターになります.最大4キャラを編成でき,特化型のキャラを組み合わせてシナジーを作っていく原神というゲームでこのタイプのキャラは致命的であり,それ故に活躍させづらいという状況が生まれているのだと思います.

 これを打破するにはいくつかのアプローチが考えられますが,中でも有効的な2つに着目しました.まず1つ目が,武器と聖遺物によってキャラ性能に+αを付け加える,2つ目がシナジーが強く,かつ環境キャラを同時編成するということです.他にも相性の良いボス,ステージに当てる,という考え方もありますが,汎用性が低いので今回は没としました.

 1つ目のアプローチに対する答えが「終焉を持たせる」であり,旧貴族と合わせれば,元素爆発を打てば攻撃バフ40-60%と熟知バフ100-200を撒けるというバフキャラクターに変貌させられます(終焉のCTがあるが).そして完凸していれば,攻撃バフ+15%を上乗せすることが可能です.終焉はこの点が非常に評価されていることは言うまでもないでしょう.
 その一方で,炎元素キャラにはベネットとかいうバフと回復を兼ね備えた化け物キャラがいるので(教官型なら熟知も撒ける),バフだけ見れば基本的にはこのキャラの下位互換になってしまいます.基本的にはベネットでよくね?となってしまうのは否めません.このため,以下の2つ目のアプローチも重要になってきます.

 2つ目が水元素キャラと組み合わせることです.アンバーの強みはなんと言っても,2秒間にわたり0.1秒に1本の矢を2秒間範囲内に撒き続ける元素爆発です.当たりどころが良ければ,元素付与CTの仕様もあって断続的に炎元素を付与し続けることができます.水元素の攻撃をここに組み合わせることで,蒸発反応を起こして大ダメージを与えようという戦法です.
 しかしながら,短時間に連続で炎元素を付与したところで,高倍率水属性ダメージを蒸発を叩き込めるキャラクターでなければ,あまり強いとは言えません.というのも,継続的な炎元素付与には,香菱とかいう化け物のようなライバルがいるため,ほとんどの場合,「香菱でよくね?」となってしまうからです.

行秋とのシナジー

 短時間に高倍率の水属性攻撃を打てるキャラ...??いるのかと思った皆さん,1人いるんです.それが行秋です.

画像3

 このキャラ,爆発が強すぎて隠れがちですが,元素スキルもアホです.その倍率,なんと357%+406%=761%...蒸発がWヒットするとなると約1500%にものぼり,これ元素爆発...?という火力になります(本当にこのキャラ調整間違えてないか?)終焉アンバーであれば,これにバフがかかるのでさらに火力を伸ばすことが可能です(初段にバフがかかるかは怪しい).

 このコンボ自体は昔から知られているので,動画等もたくさんありますし今更紹介するほどのものではないかもしれません(以下の動画をご覧ください).また,実際には矢の雨はランダム要素が強くW蒸発しない時もあります.こればかりは仕方ない...

https://www.youtube.com/watch?v=WFkHKYrI9Qg

 ここからは,この終焉アンバー+行秋という組み合わせを活かしたPT構築について考えていきます.この編成の下位互換,というものではなく,アンバーだからこそできる立ち回りを活かした編成を考察します.また,本記事では螺旋12層の攻略を見据えた編成考察を行います.メタに届き得ない編成は意図的に省略しています.

胡桃軸編成

画像5

 前述したように,終焉アンバーはバフ量はベネットに劣ってしまうけど,元素爆発発動後にバフと2秒間断続的に元素を撒けるというキャラです.また,回復性能を有していないこともベネットとの差別点になるでしょう.

 終焉アンバーを編成しようと思った際に,最も活躍させられるのが胡桃編成でしょう.胡桃は回復性能必要とせず,行秋とのシナジーが高いキャラだからです.さらに,胡桃編成は胡桃側で蒸発を起こしたく,これを達成するには行秋の元素爆発だけが必要なので,胡桃行秋以外のenablerは必要ありません.最大2秒間しかenablerとしての役割を担えないアンバーにとってはここも追い風です.

画像6

 最もクラシックな胡桃編成は,胡桃,行秋,アルベド,鍾離です.この編成から1キャラをアンバーへと入れ替えてみたいと思います.まず,彼らの役割はそれぞれ

胡桃:Carry
行秋:Burst, Enabler, Support; Healer 
アルベド:Burst, Support; EM buff, ATK buff (千岩4), Elemental DMG buff (悠久4), DMG buff (C6)
鍾離:Burst, Support; Shield, Debuff, ATK buff (千岩4), Healer (C6)

といった具合になります.コンセプトの核である胡桃行秋は当然抜かないとして,鍾離は最硬のシールドを持ちかつデバフを持ち,胡桃行秋の火力と安定性の向上に大きな役割を持っているため,編成から抜くことは難しいです.よってアルベドの代わりにアンバーを投入します.

 終焉アンバーはATKバフとEMバフの両方を持つことから,アルベドの担っていたバフ役としての役割を引き継ぐことが可能です.刹那の花による継続的なダメージサポートのようなことはできませんが,元素爆発と行秋のスキルを組み合わせたダメージ増加でその分をカバー可能です.
 さらに,アンバーの強みとして元素スキルを利用したヘイト分散があります.胡桃行秋はそこまで集団戦を得意とはしません.そのため,ヘイト管理をしながら敵を処理していくという戦術は有用だと考えられます.うさぎ伯爵に敵一部のヘイトを向けさせて被弾を防ぎつつ,他の敵を殲滅していきましょう.

 スキル回しは,鍾離シールド→アンバー爆発→行秋スキル→爆発(→スキルor通常)→胡桃スキル,という順番を極力守りながら回していきます.行秋のスキルCTは,アンバーの爆発CTの噛み合いが悪いですが,終焉CTとの噛み合いはいいので,行秋のスキルCTに合わせながらアンバー爆発を打つことで,バフ,ダメージを安定供給可能です(終焉のCTが20秒,行秋のスキルCTが21秒).

 元が胡桃編成のため,この編成は楽に12層を突破可能です.ver2.2現在では上層に突っ込んだ方が敵との相性的にもいい感じです.下層はMorganaなりEula Raidenあたりを投入できてしまうのもプラスポイントですね.

Pyro and Hydro Quadrable Enabler

画像7

 香菱,アンバー,行秋,心海によるenabler4体構成で,ガンガン蒸発反応を起こすことをコンセプトとした編成です.香菱と心海は元素付与CTを無視した爆発とスキルをそれぞれ持っており,アンバーと行秋は元素付与CTを無視できるレベルの連撃をくり出せるため,高い頻度での蒸発が可能となります.
 蒸発反応は倍化反応で元ダメージの高い攻撃を蒸発させた方が有効のため,感電PTよりはスキル回しを意識する必要性がありますが,高ダメージの行秋の元素スキルと香菱の元素爆発,心海の元素爆発中の通常にうまく蒸発を乗せることで高いDPSを確保することができます.アンバーの爆発も心海と組み合わせれば,理論上3連続蒸発が可能なはずです.

 スキルは一例ですが,アンバー爆発→行秋スキル,爆発→香菱爆発→心海スキル→アンバー香菱スキル→心海爆発,という感じで回してました.もっといい回し方もあるかもしれません.

 この編成もver2.2の螺旋12層をクリアすることは容易です.12層3間上層でも1:15-1:30程度の討伐タイムで安定してクリアすることができました(最初の守衛ガチャは必須だけどね!).下層はEula RaidenなりMorganaなりでクリアしちゃいましょう.

 まあ正直言って,終焉アンバーのところを終焉フィッシュルにしたり,スクロースにしたほうがDPS伸びそうですが,蒸発を起こしまくるというコンセプトとズレるのでこれはこれでありってことでね

終わりに

 自分なりに終焉アンバーについてこの2週間ほど検証してきましたが,胡桃編成との相性はそれなりに良く,蒸発軸の編成に組み込んでみても面白い動きができるなあという感想です.このキャラより編成内で役割を持てるキャラクターは正直他にいくらでもいますが,やはり最初に仲間に入ったキャラクターを使うというのは何か感じられるものがあります.その一方で,アンバーメインはどう足掻いても一線級で活躍させられないなあという感じでした.甘雨のレベルの重撃持ってきてください.

 終焉実装パワーからか,螺旋使用率最下位からも現在は抜け出せており,これから徐々にプレイヤーの凸が進んでいけば,使われるだけのポテンシャルは秘めてると思います.あとはもう少しうさぎ伯爵の爆発範囲が広がればな〜〜って感じですね.また,水の高倍率連撃を持っているキャラが現状行秋だけなので,他に高いシナジーを持ったキャラがくればまたそのキャラと組み合わせられるかもしれません(それでもベネットの方が強いのはまあ内緒).連続逆溶解はまあベネットでやりましょう.終焉アンバーでやる意味はガチでありません.

 原神はキャラ本体の性能に対し,聖遺物や武器によって性能を付け足すことができ,さらに他キャラとのシナジーを考えることで,キャラ性能を引き出すことができる楽しいゲームだと思います.また,元素反応も奥が深く,これを理解するだけで,編成の上手い組み方が見つかるのも良い感じです.次もあまりスポットライトの当たっていないキャラクターをうまく使って何かやりたいなあという所存です.次はみんなやりそうだけど,海染4セット七七あたりが面白そうだな〜とか思ったり.まあメタに食い込みそうな性能してそうならまた記事にするかもしれません.

参考にしたサイト

原神 wiki アンバー


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?