【意訳】Meet Nat Sakdatorn from the film "Fathers": A family with two dads is just as beautiful as any other family(映画「Fathers」からNat Sakdatornインタビュー。2人の父親のいる家族がほかの家族同様、美しく描かれています。)

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( 2018/03/29 インタビュー)

GagaOOLala(台湾のビデオオンデマンドサービス) に、映画「Fathers(2016)」が届きました。2人のゲイの父親が息子を養子に迎えいれるこのタイの映画は、世界中のクィアの心を魅了しました。この映画の撮影過程について知るべく、わたしたちは主役のうちのひとり、Nat SakdatornさんにGagataiのためにいくつか質問に答えてもらいました。それではどうぞ。

1. タイでシンガーやエンターテイナーとして知られた存在であるあなたにとって、これは初めての映画です。なぜこの映画に出ようと思ったのですか?

歌手としてのわたしの仕事はよく知られていますが、わたしは映画「Fathers」に出るまえにいくつかテレビシリーズやミュージカルで演技の仕事はしていました。ですが、はい、これはわたしにとって初めての映画です。監督がこの(映画の)プロジェクトについて私にコンタクトを取ってきた時、わたしはすぐに出たいとおもいました。タイのいくつかのゲイに関係したテレビシリーズは典型的なゲイカップルとその人間関係を描きがちで、それはとてもステレオタイプなものです。しかし、この映画はもっと愛と家族について描かれています。だから私はこの映画は、観客にまた違ったものを見せられることができ、とてもチャレンジングで興味深いと思いました。

2. FATHER撮影中のあなたが楽しかったことはなんですか?そして、あなたのお気に入りのシーンはどこですか?

すべてがよかったです。UttとSinjaiは二人共、わたしが尊敬する俳優です。だから、彼らといっしょの仕事は個人的にはとても嬉しかったです。
そして、Arituchはとてもかわいい子で、彼のことはすぐに好きになりました。わたしの一番好きなシーンは、2人の父親と子供がいっしょにいる
すべてのシーンだと思います。なぜなら2人の父親のいる家族がほかの家族同様、美しく描かれていたからです。

3. あなたがた2人はすばらしいケミでしたが、Utt Panichkulとの共演はいかがでしたか?

Uttとは以前に会ったことがありますが、「Fathers」まで近くで彼と仕事をすることはありませんでした。彼はとてもフレンドリーなので、お互いになじむまでそんなに難しくはなかったです。わたしたちは、お互いのキャラクターを理解するのに、彼らのバックグラウンドについてや、どうやって出会ったのかとか、脚本に書いてないたくさんのことを議論したし、それはすごく役に立ちました。

4. LGBTQIAの権利について、タイの現在の状況は?

タイはLQBTQIAのライフスタイルを受け入れることについては、とてもオープンな社会であるように見えるけれども、法整備の面では、他の多くの国々よりも非常に遅れています。例えば、同性カップルは、ここでは結婚式はできるけれども、法的には認められていません。だから、彼らは、男性と女性のカップルと同様の法的権利を得られていません。

5. 実生活で、LQBTQIAペアレント(共同親権者)に出会ったことがありますか?もしあるなら、彼らはこの映画と似たような経験をしていますか?

わたしは、実生活で、実際にLQBTQIAペアレンツ(共同親権者)にまだ出会ったことはありません。しかし、ゲイのひとり親で、子供を養子に迎えることを決めた人に会ったことがあります。個人的な知り合いであるその人は、この映画で描かれるようなキツい状況を経験してはいないけれども、世間の注目をあびて生活を送ることに、かなり慎重であるようです。

6. タイのLGBTQIAの人々の将来はどうなると思いますか?

最近では、LGBTQIAの生活の法的な側面について、以前よりも話題にあがるようになりましたので、今後はさらに前進すると思います。しかし、全体的に、社会は、LGBTQIAの人々やその人間関係について話す際に、(気をつける点について)学ぶことはまだたくさんあると思います。オンラインでは毎日、彼らが受け入れがたい、無意識の侮蔑的なコメントにあふれています。

7. 台湾に行ったことはありますか?もしあるなら、台湾の印象は?同性婚が実際に認められることについてどう思いますか?(台湾では2017年に最高裁が同性婚を承認済)

わたしはまだ実際に台湾に行ったことはありませんが、台湾についてたくさんのよい話を聞いています。すべての人に対して平等の権利をサポートする立場から、台湾での同性婚の合法化はすばらしいことですし、他の多くのアジアの国々で、この法律の重要性を考えるためのきっかけとなればいいと思います。

8. そして、最後に、あなたの現在進行形の仕事について聞かせてください。近いうちに新作映画などありますか?

最近はミュージカルの仕事が終わったばかりです。今は、アルバムの準備をしていて、3つの新しいテレビシリーズ「Oh My Ghost」(有名な韓国のシリーズのタイ版)「The Untouched」と「Friend Zone」の撮影をしています。新作映画の予定はまだありません。ですが、どなたか興味のある監督がいらっしゃれば、遠慮なく私に連絡してください。海外で仕事をする機会がほしいです。

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