根っこを断つ

移住してから９月で丸４年。東京に居る時には感じたことはなかったが、こっちに来てからものすごく気になることがある。
落胆や怒りすら感じることもあるので、今回はちょっと乱暴な表現になることをお許しいただきたい。

そもそも都会から田舎に移住したのは、のんびりとノビノビと、抑圧されない開放的な環境で残りの人生を謳歌するために或いは好きな仕事を好きな仲間と好きなように進めていきたいって思いから、地方都市ではなく田舎であればあるほど望ましいと思って、探しに探し回った結果、この島に落ち着いたわけだ。

この３年半、振り返ってどうだったかと言えば、概ねいい環境で過ごさせてもらってるし、東京に居た時のストレスは無くなり人間に戻った感じは体感している。移住してマイナスだったことは殆どない。ただ一つを除いては。

生活や仕事を阻害する枝葉たち

しかし他所者をそう簡単には受け入れてもらえない。荒されたり排除しようとした過去があったのだろうか。なかなかこちらが思ってる通りにはいかないようだ。

ココはワシらのもんやでぇ
好き勝手にはさせへんでぇ

そういう声を聴いたわけじゃないけど、何となくそんな空気をヒシヒシと感じる。だけど気持ちで負けてはいられない。

都会育ちだからってひよっl子だと思うなよ！

言ったわけじゃない。気迫で返す。

やいやいザワつくのは枝葉の奴らで、都度都度対処はするがいくら対峙しても埒が明かない。一旦大人しくなっても、しばらくするとブリ返してこちらは対処療法。常に後手後手に回る。
辿り着く答えは、根っこを元から取り除かないとダメだなって事。
そう、当たり前のことを言ってます。
でもこれがなかなか難しくて、途中で見失ったり辿られないようにとブチブチ切って逃げやがるんです…あと一息でクソ！

諸悪の根源と対面

それでも根気強く対峙してると、芋づる式にバラバラバラと一気に本丸に辿り着くこともある。沢山従えて、永年、この土地で根を張ってるだけあってなかなか手ごわい。勿論こちらの言うことなど耳も貸さない。ただただ自分の立場を正当化して従えと迫る。

こちらもそんな生半可な気持ちで移住してきたわけじゃない。ここに拠点を創る覚悟を持って移り住んでるわけで、悪いけど共存関係は築けそうになる。そんな理不尽な主張がまかり通ってたまるか！

両者一歩も行かない中、いつものように地道に枝葉を辿って、今日ついに本丸となる諸悪の根源に行きついた。嫌悪と怒りでようやく追い詰めた。立場逆転。まさか！って心情がこちらにも伝わってくるほどビンビン感じる。とてもいい気分だ。

僕：　何か残したい言葉があれば聞いてやる
敵：　やめろ！後悔することになるぞ！
僕：　ここまで放置して既に後悔してるとこだ
敵：　話せばわかることもあるだろ？
僕：　周りにも迷惑を掛けてるのがわかんねぇのか！
敵：　これがお前らのやり方かぁ！

成敗してやった。
奴らの都合など知ったことか！
僕はただただ平穏に生活と仕事をバランスよく送りたいだけなんだ！
余生を豊かに過ごしたいだけなんだ！
だから自分が生活する環境、仕事する環境は自分で確保し、維持する。その日常を邪魔する奴がいれば徹底的に排除する。誰が何と言おうと、これが僕のやり方だ。

こうして庭からドクダミを排除して、清々しくいい汗かいたと思うのでした。

根が長い

だって数日前からさぁ、なんか小便臭いなぁって思ってて、自分かな？ってクンクンするけどもっと広範囲だから違うかっつって外出て辿ってみたら、どうやらドクダミの花っぽいんだよね。白い花が満開。ちょっと前まで甘いいい香りが（何の花の香りだか不明）島中に漂ってたのに、公衆便所みたいなニオイが漂ってたら近所にも迷惑じゃん。だから成敗してやったのだ。

中学校の裏庭に茂ってたドクダミをバツとして抜かされたとき以来だよ、こんなにドクダミ抜いたの。このニオイで忘れてた記憶が一瞬にして中学生時代にトリップして思い出して口の中が苦くなったよマジで。

結構、根が長くてブチブチ切れるんだけど、今日はでっかい大元に辿り着き、ごっそり抜いたので気持ちよかった！
これでしばらくは小便臭さに悩まされなくて済むかな。
雑草を抜く醍醐味って、根っこをブチブチ引っ張りながらズルズルと引っこ抜くところだよね。無心でむしってストレス解消にもってこいです。

え？え？なになに、その反応…みんなそんな顔してどうしたどうした？
え？何の話だと思ってたの？

残念ながら島の人とも上島町の人とも仲良くやってます。
お生憎さまｗｗ
干してドクダミ茶にしよｗｗ

理想を求めて自分の道を貫き通す者には必ず敵が付き纏う
デイジー・ベイツ（アメリカの公民権運動家、ジャーナリスト）

『根っこを断つ』ってお話でした。

後日談(5月30日)

やっつけたどくだみを干して、どくだみ茶にしたよ…美味しくないし、やっぱりどくだみの香りのままです。