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KAIDAN-KAIやろうぜ♯3/現代怪談実話ライブ ~四人語り~

権堂怪談会を開催された宇津呂鹿太郎さんは、ほかにも長野で多くの怪談会を主催されておりました(KAIDAN-KAIやろうぜ♯1/信州怪談会前の長野怪談会事情を参照)。今回はその中でも印象に残っている「現代怪談実話ライブ ~四人語り~」についてお話しします。


「現代怪談実話ライブ ~四人語り~」
・怪談売買所店主の宇津呂鹿太郎さん ・拝み屋シリーズの郷内心瞳さん
・高崎怪談主催の戸神重明さん   ・海外怪談・信州怪談の丸山政也さん
以上の4人の怪談作家さんが集まって怪談を披露するという、滅多に見ることができない貴重な怪談会。怪談師というよりも怪談作家としてのお仕事を生業とされている方々です。


4人がステージ上で椅子に座り、フリートークをしながら話題に関連する怪談を披露するという形式で会は進んでいきました。とにかく皆さんの知識と情報が豊富で驚きました、これが蒐集している人の力だと感じましたね。権堂怪談会の「なにが飛び出るかわからない面白さ」とは異なって「積み重ねていく面白さ」がありました。そして怪談の質も異なりました。一つの話を聞いて、現地に行って、取材をして、という中で生まれた怪談は深くズシンとくるものでした。シンプルな体験談の良さとは違う「深さ」がありました。


「権堂怪談会」と「~四人語り~」の二つの怪談会に参加して怪談の持つ広さを体験できたと思っています。話す事が得意でなくても生々しさを感じる一般人の語る怪談も面白いし、怪談を蒐集されている方の深い怪談も面白いと思うようになりました。


2017年ではまだYouTubeで怪談師が話すという動画は珍しかったと思います、ましてや話が苦手という人の怪談なんてないですよね。私はそれまで「怪談は読むもの」でありました。ここでようやく怪談が持っている、語る側の声、雰囲気、手ぶり身振りなどを見て怪談を聞く本来の楽しさを知る事ができたと思っています。

次回はこの怪談会の二次会について、ちょっとお話しします

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