バタフライエフェクト
地方の私鉄に乗るとまだまだ古い車両が走っているものだ。
当時は通学で乗っていたのでだいたい決まった時間、だいたい同じ車両だ。
したがって、昭和製の古めかしい車両に毎日乗っていたのである。
ふとドアの上の方へ目をやると、脇にボタンボックス。小さな赤いボタンが付いている。
ボタンというものはなぜかだか押したくなる衝動に駆られるものである。
とはいえ、公共交通。何かあったら大変だ。
毎日毎日、何のボタンか想像しつつ耐える日々である。
毎朝決まった時間にやってくる葛藤。
日々私の中