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【VR作品紹介】第21回 モノガタリ交流会【テーマ:SF】

◆「モノガタリ交流会」とは?

 皆さんこんにちは、A-Literary Works.(エーリテラリー・ワークス)です。今回は第21回 モノガタリ交流会の発表の様子について紹介したいと思います。第21回の内容に入る前に、企画の概要についておさらいしましょう。

 「モノガタリ交流会」とは毎週日曜21時VRChatにて開催中の創作PR会になります。特定のテーマを踏まえて毎回2名が作品を発表し、交互に感想を伝える進化形読み合い企画になります。発表・コメント共に5分と気軽に参加できるので、評価を求めるクリエイターや、VR上の物語に興味のある方々は是非ご参加、ご観覧ください。

 作品は小説・詩、演劇、映像、漫画、ゲーム・ワールドなど、物語性を含む一次創作であれば紹介OK、ただしなるべくシナリオを強調するようお願いしています。作品内容や発表内容は基本的に自由、ただし他者の作品や二次創作はNG、パロディ・オマージュ作品はOKとします。

 ……という訳で、第21回の発表者、テーマは以下のようになりました。

◇第21回 モノガタリ交流会【テーマ:SF】

【No.41】satiusさん「【DESPERADO】 EPISODE2 『EDGE OF THE RAINBOW』」

 一人目の発表者はsatiusさん(https://x.com/satius2)になります。今回は映像制作スタジオ「TEAM HAKAI」としてメンバーの詠羅さん(https://x.com/Souyou_Eira)と共にご登壇頂きました。satiusさんの作品「【DESPERADO】 EPISODE2 『EDGE OF THE RAINBOW』」は兵器実験や地下採掘を由来とする都市・イナバシティを舞台に、幼少期家族を失った経験のある主人公・二ージと、同じく過去にトラウマを抱えた機械少女・ナタリアが裏組織と交錯しながら真実を追究するサイバーパンク&アクション映像作品となります。TEAM HAKAI作品はsatiusさんの構想が前面に押し出された作風となり、VRChatにもイナバシティを再現したワールドが公開されています。シュセツさんはあまりの映像の迫力に「三回見返した」と興奮冷めやらぬ様子で、実際に戦闘や運転のシーンなどハイテンポに比して見やすいように工夫されており、OP・ED楽曲を含めて大いに心血の注がれた作品だと感じました。また沈黙は表題「DESPERADO」の多義性が主人公とヒロインを象徴するのではないか、終盤の敵役・ゲオルグにも何かバックグラウンドではないか等と気になる点を追究してみました。主人公の身辺に迫る王道のストーリー展開に加えて、兎に角映像技術や演出が圧倒的なので、この記事をご覧になった皆さんは是非その眼と耳で体感してください。

◇作品リンク:https://www.youtube.com/watch?v=zv_QGRHnrKE

【No.42】葵シュセツさん「逢いに行くよ」

 二人目の発表者は葵シュセツさん(https://x.com/cahtshusetu)になります。葵シュセツさんの作品「逢いに行くよ」は移住衛生2号で暮らすハルガーがSNSを通じてアンという女性に出会い、ホログラムでお互いの日常を伝え合う中、ある日ハルガーが「逢いに行くよ」とアンの住む地球を訪れるが、予想だにしない事実が明かされてしまう、といったお話です。satiusさんからのご好評に加え、詠羅さんからは最後のアンの登場シーンや、そこに至るまでのアンとハルガーのやり取りの不自然さから考察されること、といった構成面について厚みのあるご感想を頂きました。沈黙はハルガーが地下の3番目のドアへと誘導される場面が秘密基地を探検するようでワクワクしたのと、アンの存在に関する様々な可能性を考えてしまいました。アバターや人工知能の人格性を問うという意味では、大学院で心理学を研究されているシュセツさんならではの作品だと思います。また近未来あるいは現在進行形のAIについて問題提起するという意味ではsatiusさんの作品とも共通する部分があり、お互い刺激になったのではないかと思います。あなたが普段話しているネット友達にも是非「逢いに行って」みては如何でしょう。

◇作品リンク:https://note.com/ideal_okapi7491/n/n3c17c5d3dab1

 以上、第21回 モノガタリ交流会のお二人の紹介作品となりました。皆さん如何でしたでしょうか?興味を惹かれたものについては、是非リンク先から作品を鑑賞してみてください。また発表者の方は常時募集しています。興味のある方はDiscordサーバー(https://discord.com/invite/UkYn7ZrY8t)に是非ご参加ください。それでは、また。

 文責:沈黙静寂(A-Literary Works.代表)


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