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スケボー始めてみた話〜購入編〜

えっ!!?30過ぎてスケボーを!?:出来らぁ!

 サーフィンを始めてからというものの、スポーツ系のグッズを取り扱う量販チェーン(てかムラスポ)に足が向かうことが多くなった。もちろん所属?しているサーフショップで物品を購入するのがメインではあるものの、クイックシルバー(めちゃ好き)やビラボンの水着を着たマネキンをみてビーチリィな雰囲気を感じたり、割と攻撃的なデザインをしたロンティーを買ったりで楽しく過ごしていたなか、嫁さんとはスケーターファッションっていいよねという話になり始めた。
 確かに、VANSのスケシューやカッコいいソックス、スクリーミングハンドのエゲツないロゴは攻撃力が高そうでめちゃ好きだし、サーフィンコーナーの横にあるデッキの眩いデザインに彩られたスケボーコーナーは、横目で気にはなっていた。また、我々夫婦が好む「ストリート」や「不良文化」という文脈に「スケボー」は確実に包摂されることも、我々の興味を強く惹いていた
 だが、少し考えればスケボーは非常に危険な行為であることは、誰にでも、それこそ僕にでもわかった。ベアリングにて限りなく摩擦抵抗をゼロにした地面の上を板に乗り、ブレーキ無しでストリートを高速で滑走しながら、危険なトリックのメイクにチャレンジする行為に恐怖心を感じない者は普通ではない
しかし、ウチの嫁さんも僕も、何が本当で嘘かわからない現在進行形で展開するパンデミックファンタジーに精神をヤられており「不良!カッコいい!」「ウェッサ〜イ!」「ei-yo!」「そもそも既に顔面何度も蹴られてるやん!」「多分バランス感覚はいい!」「格闘技の方が怖いやろ絶対!「コンクリでも受け身は取れるやん!」という無限に沸き出る正当化と自己欺瞞の悲鳴のような戦意高揚プロパガンダにドーパミンとアドレナリンをドバドバ出してしまい、有り体に言えばアゲアゲでそのテンションを保ったまま入門方法を紐解いていくことにしたのである。まずは僕だけ。30過ぎて。

ムラスポ行こうぜ!:総額1.5万円程度以上のコンプリートでデザインで選べば問題ないらしい

 で、本当にもうめちゃめちゃに調べたのだが、どうやら初心者は「センパイから譲り受ける」か「マトモなスケボーをデザインで買う」というのが正解らしい。まぁ前者のセンパイから譲り受けるというのは偶発的事象なのでおいておいて、僕らが考えたのは後者の方であり、とりあえずは店員さんに聞けばなんとかなるらしい。(その意味でネット通販ではなく断然リアル店舗が良いらしい)信頼できる専門ショップがあればよいのだけれど、調べても周りにあるか分からなかったので、取りあえずは嫁さんと一緒に近くのムラサキスポーツの中で品揃えが良さそうな店舗にサウナついでに行ってみることにしたわけだ。
 そのムラスポは地域最大級のスケボー品揃えとのことで、確かにいつも見ていた店舗とはスケールが全く違ったものであった。明らかに不良的格好良さをウリにしている一角にて、嫁さんと一緒にデッキ(スケボーの板のこと)を見てカッコいい!だの気持ち悪い!だのキャッキャッイチャイチャしてたところに現れたのはいかにもスケボーのことが大好きそうな店員さんであった。曰く、スケボー歴20年の大先輩であり、後で聞いた話によると現役のプロスケーターであるらしい。カッケーなおい。その雰囲気に気圧されて口から出たのは「スケボォ?、なんかやってみたいンスよね、どーすれば良いのかなって。全くわーんねーんスヨ。」というなんとなく不良感のありそうなキャラ造りを意図したイントネーションの言葉であった。
 若干の戸惑いを隠しながら、店員さんは色々なことを教えてくれた。
 まず、スケボーをどのように楽しみたいのかによって、購入すべきスケボーは変わるらしい。大別するとトリックをやりたい人、移動手段としたい人、サーフィンの練習をしたい人、となるはずであるが、そのあたりはショップの店員さんと相談するのがよいらしい。僕はトリックがやりたかったので、そのようなスケボーを購入することとなる。
 で、初心者は取りあえずフルの完成品であるコンプリートモデルをデザインで選べば問題はないらしい。なぜなら何がいいかなんて分からないから。デザインが良ければ愛着が湧いて気持ちがアガる。イケてるスケボーにノッてると気持ちまで本当にイケてる感じになってくるのだから、不思議なもんだと思うが、たしかに格闘技の世界でもそうで、道着やグローブを手に入れたときの気持ちの昂りやその後の練習への身の入り具合は段違いであることを思い出した。大事なのはまず気持ち。楽しくカッコよくやれれば続くもんであるのはなんとなく分かる
 でも、カッコよければ何でもいいというわけでもなくて、(トリックをやる人にとって)マトモと言えるのは、どうやら、コンプリートでおよそ総額1.5万円以上のものが良いとのことであった。ドンキやAmazonで3千円程度で売っているスケボーは質が悪く、とてもじゃないが乗って楽しいものではないらしい。まだ全くわからんのだけど。あと、部品の中にトラックと言われる心臓部分があって、そこにはVentureとかの3大メーカと呼ばれるところがあるから、お金があるならそれ指定買いしたらなお良しとのことだけど、初心者のうちはあんまり気にしなくてもよい。取りあえずは安物はやめとけばよくて、次第に自分で交換したくなってくる、とのこと。パソコンの自作みたいな世界だなおい。
 親切に教えてくれた店員さんに感謝しつつ、僕はWelcomeというところのコンプリートを購入した。色合いがオシャレですごく気に入ったのと、モンスター感のあるナマケモノが自分という存在にピッタリだと思ったからだ。とにかく子供のように嬉しく、初めての練習で思い切りコケて二度とやるか!となりながらも、友達と一緒にスケパー行って楽しくて、その話したら嫁さんもスケボー買い、You Tubeでトリック見まくって、、、となるがそのへんの話はまた次回以後の練習編で。

※嬉しすぎて玄関にラック作るの図。なおまだチクタク程度しか出来ません。


 ハードル高いように思えるけど初期投資額も少なくかつ自分がアガる感じがすごいのでオススメっす。これからもっと上手くなりたい。

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