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どこか遠く遠く、ここではない、行くことのできないところまでいってしまうのだと思っていた。
宇宙よりも遙か彼方。目にも見えない。
けれど違った。
すぐ手の先、光の隙間、土の上、風のなか、なんならばお隣に。
それよりもずっと色鮮やかに。
鳥のさえずりのように。


はしゃいで怒られれば、また構って欲しくて走りだして。叱って欲しくて。
ぼうやは嬉しそう。

トントントン。

春が来たら。

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