"いま"観て欲しい、MIU404

今週金曜日22:00〜、TBS系列で最終回(15分拡大)が放送される「MIU404(みゅう よんまるよん)」というドラマを全国民(言い過ぎ?笑)に観て欲しくて書いています。
いやまあゆーて明日最終回、なんだけども!!笑

コロナのため、春クールのドラマだったはずが夏〜初秋までズレ込んだのですが、「待ってて良かった!!」と声を大にして心から言えるほど素晴らしいドラマです。

タイトル『MIU404』の“MIU”とはMobile Investigative Unit(機動捜査隊)の頭文字であり、“404”は綾野と星野が演じる機動捜査隊員の二人を指すコールサインだ。警視庁には現在3つの機動捜査隊が存在するが、本作は、警視庁の働き方改革の一環で作られたという架空の設定の臨時部隊「警視庁刑事部・第4機動捜査隊」が舞台。二人はその第4機捜に所属し、第1〜3機捜のヘルプだけでなく、捜査1課などの各部署のヘルプも行う。普段は覆面パトカーで地域をパトロールし、110番通報があれば事件現場に急行、迅速に初動捜査を行う。勤務は24時間制で、次の当番勤務は4日後。初動捜査で事件が解決できない場合は専門の課に捜査を引き継ぎ、継続捜査は行わない。つまり、街中で勃発する各事案に対し、24時間でできうる限り対処するのが彼らの仕事だ。綾野が演じるのは、機動力と運動神経はピカイチだが機捜経験がなく、刑事の常識にも欠ける伊吹藍(いぶき・あい)。考える前に身体が動いてしまう“野生のバカ”だ。一方、星野が演じるのは、常に先回り思考で道理を見極める志摩一未(しま・かずみ)。観察眼と社交力に長けているものの、自分も他人も信用しない理性的な刑事だ。第4機捜の隊長から伊吹とバディを組むことを命じられた志摩は、隙あらば暴走する“野生のバカ”に振り回されながら、犯人を追う羽目になる。志摩は“ハンドラー”として任務を遂行できるのか?数々の事件を乗り越え、二人は信頼しあうバディになれるのか…!?
(MIU404公式サイトより引用)

W主演の星野源さん綾野剛さん、麻生久美子さんや橋本じゅんさんなど主要キャストが実力派で安心感があるのは言うまでもないけれど、岡田健史くんがめちゃくちゃ良い。役を通じて成長過程を見せて頂いている気がしてくる。
またこれまで放送された各話のゲストがいちいち絶妙なキャスティングで、1話完結ながらそのひとつひとつのお話を最高の形で彩っていました。
(私が大好きだった第4話は美村里江さんでしたが本当に本当に素晴らしかった!)
最終話は1話完結のゲストではありませんが、3話から続く形で菅田将暉さんが出演しています。
菅田くん、特に後半にかけてかなり重要な役どころで、存在感もその影響力も抜群なのに、重厚感が無くて、掴みどころが全くない感じがすっっっごい上手い。最高です。めっっっちゃくちゃ腹立つし嫌な奴!!!(とても褒めている)

私が"いま"観て欲しい!というのは、描かれている時代背景がまさに"いま"の私たちを反映しているからです。今だからこそ、「わかる!」がたくさんある。

(コロナはない世界だけど、現実でいうTwitterのようなSNSが生活の一部であったり、YouTuberのような人が出てきたり、UberEatsのような配達員が出てきたり、zoomのようなツールを使った通話なんかも今どきって感じ)

SNSが放映中のドラマの宣伝ツールにもなっているのはここ最近のスタンダードだけれど、公式TwitterやInstagram、出演者のInstagramのストーリーズとかを見ていると、このドラマを心から愛して、届けたいと思う気持ちがすごく伝わってきます。
"いま"まさに作品が作られている最中なんだな…!という気持ちにもなる。
(特に私が大好きな綾野剛さんのストーリーズ、ドラマ放送までのカウントダウンとオフショットなどを投稿していて、私たちと同じ気持ちで放送を心待ちにしているのかなー!?ととても嬉しい気持ちになります)

第1話放送開始前の配信特番で、リモート記者会見というものをやっていて、その際に出演者の皆さんが口を揃えて「新しい」と言っていたのがとても印象的だったのですが、フィクションであるドラマの世界と、ノンフィクションである現実の世界が繋がる瞬間がいろんなところに散りばめられていて、「本当に現実に今起きていることなのでは…?」という感覚に陥るドラマって今までなかった気がします。

脚本の野木亜紀子さんがTwitterで「リアタイ推奨」とよく放送前につぶやいていらっしゃいましたが、先週放送された10話のとあるシーンで、
つぶったー(劇中でのTwitterのようなSNS)のトレンド1位に「#MIU404」がチャートインしていて、それと同時に我々が見ている現実世界のTwitterでも実際に「#MIU404」がトレンド入りしている、ということが起こりました。
虚構の世界を観ている、はずが、現実とところどころリアルタイムにリンクしていて、鳥肌がたつと同時に脳が痺れる感覚を味わいました。
ドラマを観ていてこんな感覚を味わったのは初めてでした。

いろんな意味で"いま"観て欲しい!ドラマなのです。

毎話映画みたいな素晴らしいクオリティだけど、映画ではなくてドラマだからこそ活きる内容じゃないかなとすごく思うんですよね。そこも大好きです。
各話の伏線やエピソードの積み重ねがあること、リアルタイムで多くの人が一度に視聴するという環境…ドラマが持つ特性を活かした構成になっています。
逆にこれ映画だったら、展開がすごすぎて私たぶん途中で息できなくなっちゃうし、頭パンクして着いてけなくなるかも笑 
ドラマサイズにぴったりのリズム感をとてもよく考えて作られているから、疾走感を保ちつつ、息切れせずに毎話着地できているんだろうなあと思います。プロのお仕事ってすごいなあ…!

とにかくできればリアルタイムで観て欲しい。"体験"、そして"体感"して欲しいドラマです。
いやこんだけ熱弁しててなんだけどもう明日最終話なんだけどさ…もっと早く言っておけばよかったね!!

明日金曜日TBS系列で22:00〜です!!!