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【雑記】山佐の開発力:ナイツとピンクパンサー

今回は、山佐ネクストから発売された
ピンクパンサー(2022/06/06導入)と
ナイツ(2023/07/03導入)について、
雑記として書きます。

ピンクパンサー(左)とナイツ(右)
どちらも山佐ネクスト

この2台には画期的なシステムが搭載されました。
それぞれ1記事にしようと思ったのですが、
あまりに書くことがなさ過ぎて
残念ながら雑記行きです。


まずピンクパンサーから
この台のスペック貼っておきましょうか。

山佐ネクスト 様
https://www1.yamasa.co.jp/pnkpns_sp/


山佐ネクスト 様
https://www1.yamasa.co.jp/pnkpns_sp/

至って普通のA+ART機ですね。

至って普通とは言え、
そもそも6号機でART機を通すのは
なかなか難しい
わけですが。
難しい理由は以下の記事3-1.に書いているので参照してください。

本機の何が画期的かというと、
リールアクションの頻度を変えられる
ということです。

こう聞くと普通に聞こえますが、
リールの動作は主基板でしか
制御できません

いつもの技術上の規格に行きましょう。

別表第2 技術上の規格における用語の意味(第6条関係)
~中略~
(1) 複数の種類の遊技機に共通する事項に係る用語の意味
~中略~
イ 「主基板」とは、遊技の結果に影響を及ぼし、又は及ぼすおそれがある機能を有する基板で、配線を相互に接続するための電子部品のみが装着されたもの以外のものをいう。

e-GOV法令検索 様
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=360M50400000004

"主基板"というのは俗にいうメイン基板と同義です。
こちらは解釈基準です。

1 「別表第二 技術上の規格における用語の意味」関係
 (1)イ
 「遊技の結果に影響を及ぼし、又は及ぼすおそれがある機能」とは、
  ・内部抽せんを行う機能
  ・内部抽せんの結果を主基板外に出力する機能
  ・入賞、再遊技、役物及び役物連続作動装置を作動させる機能
  ・回胴回転装置を制御する機能
  ・遊技球又は遊技メダルの貸出し、投入、発射及び払出しを行う機能
  ・普通図柄表示装置、特別図柄表示装置等に対して図柄の表示を行う機能
  (図柄表示装置に係る全ての制御は、主基板以外で行ってはならない。)
  ・別表第四(1)ホ(チ)又は(1)ヘ(ワ)で規定される「図柄表示装置を作動させることが できる性能」を実現する装置に記憶された電磁的記録を表示する機能
  ・その他、遊技球又は遊技メダルの獲得に影響を与える機能
 であると解する。
  上記の機能の全部又は一部を有する基板は、主基板である。

警察庁
https://www.npa.go.jp/laws/notification/seian/hoan/hoan20191220.pdf

"回胴回転装置を制御する機能"を有する基板は主基板です。
もう一個技術上の規格があります。

別表第3 不正な改造その他の変更を防止するための遊技機の構造に係る技術上の規格(第6条関係)
(1) 基板に関する規格
イ 主基板に関する規格は、次のとおりとする。
~中略~
(ホ) 周辺基板が送信する信号を受信することができるものでないこと。

e-GOV法令検索 様
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=360M50400000004

主基板は他の基板(サブ基板等)から
信号を受け取ってはいけませんよ

ということです。

これらの合わせ技で回胴回転装置、
つまりリール制御は主基板が担う
ことになります。

主基板に演出カスタマイズを搭載するのは
変態開発力が凄いと思います。


「ちなみ」な話
別表第3(1)イ(ホ)が出たのでついでに紹介します。
この話がずっとしたかったんですけど、
なかなか機会がないので嬉しいです。

もうオジサン世代になりますか…
バジリスク~甲賀忍法帖~II」(以下バジリスク2)と言う
5号機がありました。

バジリスク~甲賀忍法帖~II(メーシー)

この時代はサブ基板ART全盛期で、
悪い言い方をすれば、サブ基板でやりたい放題でした。
サブ基板は主基板と違って容量が決まってないので、
出玉の波に対して非常に自由度があります。

このバジリスク2も例にたがわず
サブ基板ART機でした。

ただし、他の台とは異なり特殊な点があります。
それが
セット継続の度にデータカウンタに信号が上がる
のです。

2017/12/14 通知の解釈基準までしか遡れませんでしたが、
概ね変わっていないと思うので引用します。

1 「別表第二技術上の規格における用語の意味」関係
(1)イ
「遊技の結果に影響を及ぼし、又は及ぼすおそれがある機能」とは、
・内部抽せんを行う機能
・内部抽せんの結果を主基板外に出力する機能
・入賞、再遊技、役物及び役物連続作動装置を作動させる機能
・回胴回転装置を制御する機能
・遊技球又は遊技メダルの貸出し、投入、発射及び払出しを行う機能
・普通図柄表示装置、特別図柄表示装置等に対して図柄の表示を行う機能
(図柄表示装置に係る全ての制御は、主基板以外で行ってはならない。)
・別表第四(1)ホ(チ)又は(1)ヘ(ワ)で規定される「図柄表示装置を作動させることが
できる性能」を実現する装置に記憶された電磁的記録を表示する機能
・その他、遊技球又は遊技メダルの獲得に影響を与える機能
であると解する。
上記の機能の全部又は一部を有する基板は、主基板である。

技術上の規格における解釈基準
2017/12/14 通知

まあほとんど変わってないですね。

データカウンタに信号が上がるとは、
内部抽せんの結果を主基板外に出力する機能
を有することになります。
これを主基板で制御するということです。

また別表第3(1)イ(ホ)により、
サブ基板は主基板に信号を送れません。

つまりサブ基板からデータカウンタに
信号を送れない
んですね。
しかしバジリスク2はセット継続の度に
データカウンタが上がっています

この仕組みを紐解くカギはセット開始後ナビにあります。
この機種では転落リプレイを搭載しており、
リプレイナビに従わないと
RT状態が変化する恐れがあります。

もう一度言います。
変化する恐れがあります

というのもRT状態が変化しないリプレイに
押し順をつけた
んですね。
そして一定回数押し順正解すると、
主基板がデータカウンタを上げるという仕組みです。

疑似ボーナス開始時のフリーズを
想像していただくとわかりやすいかと思います。
あれも特定条件でフリーズしています。

ちなみにセット中に一定回数
偶然押し順正解した場合は回避ナビ
が出ます。

一瞬話は変わりますが、
初代モンキーターンは変態素晴らしくて
上乗せ抽選も主基板でやってます。
レース開始前にショートフリーズしますからね。
主基板でやらないと
回胴回転装置を制御する機能
に引っ掛かるので。

これを書きたくて書きたくて
仕方なかったのですが、
やっと書けて嬉しいです。


お次はナイツ。
これは4号機で出た同名の機種のリバイバルですね。
かなり完成度は高いと思います。(4リール機は忘れてください)

スペック行きましょう。

山佐ネクスト 様
https://www1.yamasa.co.jp/nigt/

Aタイプ?
NONO。
この子AT機です

ボーナスが色押しになっています。
また4号機のナイツ同様、
ハイパーゾーンがあり、
この間にボーナス(疑似ボ)を引くと
スーパーBBになります。
平均350枚獲得。
それ以外はスーパーBBと
ノーマルBBの振り分けですね。
(もしかしたら内部ハイパーゾーンとかあるかも)

あーなるほど。
リーチ目の次ゲームが疑似遊技になるタイプね。

NONO。
リーチ目の数ゲーム後に
告知とともに疑似遊技となります。

どこが画期的なの?
この台の肝は掛け枚数にあります。

実はこの子、1枚掛けができるタイプのAT機です。
通常時は3枚掛けで進行し、
リーチ目が出たときに1枚掛けをすると
即疑似遊技
となるゲーム性となっています。

山佐ネクスト 様
https://www.cdn.yamasa.jp/guide_book/nt3_gb.pdf

もう技術上の規格も解釈基準も引用する必要はないですね。
そうです。回胴回転装置は主基板が担います

疑似遊技は回胴回転装置を使用した演出です。
本機は1枚掛けという特殊操作を行うことにより、
主基板が回胴回転装置を制御する方法をとっています。
当然、1枚掛けをすると次ゲームから疑似ボが始まります。

非常に画期的ですが、それ以上でもそれ以下でもないです。
これが雑記入りした理由です。

リール制御とかも4号機に非常に近く
当時のユーザーなら楽しんで打てると思います。
が、いかんせん導入が…

この1枚掛け疑似遊技は
Aタイプのブレークスルーになると思うのですが、
メーカーさんいかがでしょうか。

このような零細noteでは、声は届きませんね。
若いユーザーなら取り込めそうな気がしますが…

というわけでピンクパンサーとナイツの
システムを紹介しました。
一時期は「これが山佐の開発力」と
バカにされていましたが、
まさにこれが山佐の開発力だと思います。

技術上の規格の変態オタクである人しかわからない、
この変態さ素晴らしさはすごいと思います。

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