ちるはなのいま

だれかの しあわせに

こころ  うばわれて

じぶんの あしもとが

なんだか おぼつかなくおもえたり

だれかの ふしあわせに

こころ  うばわれて

じぶんの いきがいを

みつけたように みまちごうたり

そうして ぼくは

ひと と じぶんを

はかりながら いきてるけれど

それは きっと ひとに ちかづきたいからだ

すこしでも ひと とよばれるものに

ちかづきたいからなのだ

 

だけど ひとは きっと ひとつ

ひとつなんだ

わかれることない であいに

おわることない はじまりに 

あこがれながら しっている

ほんとうは ほんとうには おわらないことを

ぼくらは ほんとうには おわれないことを

あきの そらに どーんとあがるはなびが

あぶらえでえがいたように そこにとどまりつづけたら

きっとだれも だれしも  いつしか それをわすれてしまうように

ぼくは その いま という ハカナサ を

おそれながら はげしく あこがれているのだ

ちるはなの さきほこる いまを 

ぼくは ただ きれい きれいだ と 

こころふるわせていたいのだ

はげしく そして しずやかに



20140630

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