いのちたたえて

どろのうみに のみこまれて

あんたのすがおが わからない

どろのみずを のみすぎて

あんたのこえが きこえない

ねぇ だれもいないせかいで

あたいと あんたが ふたりやったら

あんたは あたいの

こんな あたいの

こころを あけて ふかく いっしょに 

もぐってくれるかな

あんたに ふりかかる すべてに

なすすべも なく うちふるえるしかないあたいを

あんたは ゆるしてくれるかな

それとも つめたく やりすごすかな

いのち たたえて あんたの いのち

いままでのことは ぜんぶ わすれて

いのち たたえて あたいの いのち

おぼつかない あしどりで いいから てをのばして

いのちたたえて あんたの いのち

うちは となりで なくだけやけど

いのちたたえて あんたの いのち

あたいは あんたの いのちを いのる

だいてほしいのに だれもいないね

きいてほしいのに いいだせないね

ほめてほしいのに うけとれないね

だけど あんたは そこで いきてる

いのちは あんたを いかしてる

しってて そのまま いかしてる

ひとときも とまることなく あんたを みてる

あんたのきもちを うけとめている

いのち たたえて あんたの いのち

みらいの どこも ひからなくても

いのち たたえて あんたの いのち

いきるほのおが きえゆきそうでも

いのち たたえて あんたの いのち

たたえうる りゆうが みつからなくとも

あたい たたえる あんたの いのち

まんま たたえる あんたの いのち

うちは いのちを そのため つかう

そうよ たたえる あんたの いのち

いつか わらって あたいの いのち

すがおなんか みえなくても

ほんとのこえ なんか きこえなくても

すがおなんか みせなくても

ほんとのこと なんて はなせなくても

どろのなかで どろにまみれて

どろのなかで どろにまぎれて

いのちは

いのちは

いのちは

いのちは

いのち いのち いのち いのち

いのち いのち いのち いのち・・・・・・・・・。




20140807

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