つきときみのそばに

あたしとしたことが

わかったようなかおをしながら

どこにいるのか はたしているのかどうかすら わからないものと

めんとむかってたいじして ぎゅっとするのか はっとするのか

とうぜんのことながら とうぜんのけつまつとして

なにをいきまいて そんなところでうろうろしてるんでしょうか

あなたのことを すてきね なんておもってほしいのでしょうけど

そんなかんたんに あなたのてのひらで くるくるくるくるまわったりなんか しませんよと

きがむいたらね

という ほんのちいさな つぶやきに 

どこかで きずついて うじうじしている ぼくにきづくのだ

なにがつきうごかすのか

なぜそんなにまでするのか

きのうえにのぼって のんびりとおくにひろがる まったいらなへいげんでも

めがとうめいになるほど みつめていたりしていたいのに

じべたにのめりこむほど あしをふんばって どろどろのくつがきもちわるいから

はだしで つちにうずもれて ふかふかにあったかつめたいここちをかんじるのだ

ここまでよんで またかいて なんだこの

なんだこの もじのられつは

なんだこの なんだこの わからん わからんよ まったく わからんよと

のたまう あなたが なんとも いえず いとおしいのかもしれない

つきのそばに いちばんちかづいた かせいを ぼくにみたてて

かぎりなく つきの そして きみの そばによりたい そう よりたいのだ

だから きのう さきにいったきみを そっとぎゅっとしたのだ

そっと ぎゅっと したのだ


20140417

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