ぼくのダイアモンド

ぼくのダイアモンド

だらだらと たれながす 

くりかえす おうとのみそぎ

そのなかに ひとつ ひかりをみつけた

いつか だれかが 

きまぐれの おなさけで

ぼうしに なげこんだ ダイアモンド

わけも わからず

それは ぼくのだ ぼくのだーーーと

あわてて そこに あった 

ヒリヒリする ウォットカで

のどの おくふかくに 

ながしこんだ あの ダイアモンド

あれは いつだったか 

もうすっかり わすれていたけれど

さむかった

めちゃくちゃさむかった

あのときの きもちが

いま はっきり よみがえる 

ぼくの ダイアモンド

ぼくの おくに ずっとあった 

ぼくの ダイアモンド

いまごろ ぼくの なかから とびだしてくるなんて

ひびの くらしが そのかがやきの となりを

どれほど とおりすぎて きたのだろう

たらふくに みたされた あとにかならずやってくる

くうふくの かつぼうに みがかれ かがやきをまして

これを だれに あげようか

さて これを だれに はめようか

きれいだ きれいだ きれいなんだよ

きれいだ きれいだ きれいなんだよ


20140518

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