つきのはざまに

つきに おどらされ

なみに のみこまれ

はなに みりょうされ

ここに なみだする

つきに みちびかれ

みちに まよわされ

ゆめに みやぶられ

こいに こだまする

こいする こころが 

しめつける むねの

ぎゅっとする おくに ぼくをひきよせる

きみに とどくかな

こんなまっしろな

まっしろな よるのそらに

きみに うつるかな

なみに ゆらゆらと うく かもめのように

ぼくは きみに ゆらゆらと ゆられて いたいのだ

つきに みやぶられ

きみに こいをした

ぼくの とまどいが

よるの おくで ゆらめいて

つきの あかるさに

てらされた きみの ほほをつたう なみだが

どうにも ならない ぼくらの ゆくさき を

ひとつ ふたつ と さびしげに てらしていくのだ

いきつけるさきは なくとも

いま ゆらゆらと ゆらめく たましいに うつる

まっすぐな しろさは うたがうな

うたがうな

つきに おどらされ

なみに のみこまれ

はなに みりょうされ

ぼくは こいをする

つきに みちびかれ

みちに まよわされ

ゆめに みやぶられ

きみと こだまする

つみ と けがれの そらに とび

つきの はざまに 

ゆらめく くもに のっかって

そっと めを とじるだ

てらされる つきに いだかれて

ふたり めを とじるのだ



20140515

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