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イキタシル詩

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イキタシルシ
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2022年6月の記事一覧

命というもの

ひととき与えられたかりそめの姿に
時というイリュージョンを振りかけて
ただただその過ぎゆく早さにアングリと口を開ける

遠くから誰かが呼ぶような声が聞こえて
そちらに歩いて行くと終わってしまいそうな儚さ
だからと言って我が道を行くというほどの道はない

誰もが同じ空を見ているように
本当はどこにも行き着けずそして離れず
大いなるものに包まれてそして過ぎゆく
忘れ去られることを憂うけれど
それでさえ

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