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人はいつ頃から自分に みきり をつけるのか?

世の中、自分の思い通りにならない事もあるのだなと理解するのはいつ頃なのか。

まだ小さくて遊んでる時にお友達とおもちゃの取りあいになった時?
少人数でのゲームや、クラス対抗合戦で負けた瞬間?
何かの役を決める時、選んでもらえなかった時?大勢が希望して、1人に決めるのにジャンケンで負けて残念さと悔しさでがっかりした時。

どの辺りで、ああ、自分がやりたいようにいつもいつもならない事もあるんだなと諭される瞬間がくるのか。



どうせ私なんか。

私がそう思ったのは小学5、6年生くらいの時。
小学生のころ、私は勉強もあまりしていなかったし、将来人としてすごい人(どんな人?)にはなれっこないんだろうなとおぼろげに考えていた。

しっかりした子は既にいろいろできるし(お勉強や運動。賞状をもらうなど)その差は今から私が何とかしようとしてもとてもではないけれど間に合いそうにないと子ども心に感じられた。

ニュースを見て、ボランティアに参加した同じような年頃小学生の眩しい話題や、(また、インタビューを受けてもしっかり返答しているすごい子で私とは大違い(汗)
近所のしっかりしたお友達との違いを私はしっかり感じ取っていた。


奥手だし、勉強する訳でもなく毎日外遊びに明け暮れていた私。
クラスに数人いる、先生やクラスの子ども達から一目置かれるしっかり者はどのクラスにもいたっけ。

とにかく気がきき、先生にも頼りにされ生徒会長とかに立候補したり自主的なお勉強も進んでして言われなくても自主的に完璧なノートを提出している彼女たち。

昔の偉い人の自叙伝をシリーズで読み、(読書は好きだったけど、そのての本は読んだことなかった。いや、読みたくなかったのだ)習っていない国の名前や首都を知ってたり、博学な感じ。
私には全くかなわない存在。

そういえば六年生の時、国名や首都を覚えないといけなかったのか?(今となっては頑なに覚えていかなかった自分に疑問も(笑)
確か、世界の国々に関する内容で数時間授業があり、国と首都について覚えて、先生に順番にあてられていよいよわからない人は後ろに立たされ、再度先生の出すお題に手を挙げて正解したら着席できる、恐ろしい授業があった。

もちろん、覚えていくという選択肢が最初からない私は、スタンダードな常識的なものさえわからなくて。 
その日も勿論後ろに立って(立たされて)敗者復活戦。
どうせ今日も立ったままチャイムを聞くのか(周りを見渡すと毎度同じメンバーである)と思ったあの日。

実は学校の帰りに5、6人で帰るのにいつも何かゲームをしていて。
その時期、歩きながら地図帳のページをあけて国名あてクイズがはやり(たぶん授業でしていたからかな)とんでもないわからない地名でみんなを困らせたり(そういう人が勝ち)わざと見つけた面白い地名とかにして、皆んなで笑うとか(単純)。

当時はマイナーな感じだったのに大人になってニュースとかで取り上げられることになったヨルダンの首都にも私達は大笑いしたっけ。

その日、後ろに立たされ組の私にチャンスが。

「ヨルダン」と先生。

後ろに一緒に立っている仲間の知識の限界もあるけど(できる子はすでに着席しているのである)
そのチャンス、いや、私はそれしかわからなかった。即座に「はいっ はいっ 」といつも大人しめの私は他の人にそのチャンスをとられてなるものかと必死の形相。

結局、マイナーすぎて誰もわからないその答えに、争奪戦を意識して手を挙げた私の熱量の違いが痛い感じに映ってたに違いないのだけれど、先生に無事に当てられ(私しかあげてないんだから当然)「アンマン」と答えて座れたあの日のことを、私ははっきりと映像で覚えている。(できれば、その時いたクラスのみんなには忘れていてほしい)

大人になって
諦める。割り切る。それだけがいい訳じゃない、これを希望した訳ではないけれど、こっちの方でもいいに決まってるなどと半ば自分に呪文のようにいいきかせて無理に納得する。

人は皆、人生自分の思い通りばかりにはならないよといつ気がつくのか?

NHKの朝ドラでお母さんが「すべて納得した事ではなくても、どこかしらで折り合いをつけて生きてきたのよ」といった内容のセリフがとても刺さった。

願いが叶わなかった時
潔くあきらめる。自分より相応な人に譲る。人生はいろいろ。


上手くいく経験は、自信や自己肯定感が育つ大事な事かもしれないけど、そんな経験はだれでも簡単に経験できる。(例えば小さい子どもでも難なくクリア)

でも上手くいかない事に直面した時にそれをどう受け止めて対処したり乗り越えて生きていくのかがとても難しくて興味深いなと思う今日この頃。
(失敗や上手くいかない経験が絶対無駄とかダメとも言い切れないし😀)

いくつになっても難しい問題かもなぁ。

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