①走り抜けた5週間最後の舞台政策ノート(構想)

先日月曜日を持ちまして5週連続の舞台が無事終わりました。

正直全体を通しての感想は頑張りが足りなかった。もっとオファー決まった段階から時間かけてそれぞれに向き合いきるべきだった。でしょうか。とはいえ、それが自分の上限だということも分かった上での感想かな。

さて、最後の舞台はヲルガン座presents「Tomorrow Burlesque Kyoto」。

僕は3時間半近くになる長丁場のオオトリでした。当日は本当に色々起こりましたが、ここは制作ノートを中心に。

始まりは候補のテーマ
3つ候補がありまして、①既にやっていた催眠術TVショー(すでに作ったやつなので楽な感じ)、②カニバリズムを出発点にバーレスクの持つ誘惑感を含めようとサロメをテーマにしたもの、③日本の伝統工芸品を身に纏って工芸品とのコラボ。というような候補を上げていました。

それをヲルガン座オーナーのゴトウイズミに提案したところ②がイメージできたようで結果②を制作することになりました。

②については昨年見た友人の舞台の印象が、まるで人を食らっていくかのような印象だったので、カニバリズムとその物語を扱えないかと思案していたところ、まず思い出したのが高校生の頃見たピーター・グリーナウェイ作のコックと泥棒とその妻と愛人、クライマックスの復讐のためにローストされた愛人が運び込まれ、それを妻が夫である泥棒に食させるシーンは狂人的で美しく様式美に彩られ今でも鮮烈な記憶として残っています。

あそこまで完成された世界観なんて表現できる術もありません。

その記憶に上書きされるようにして思い出したケン・ラッセル作の映画サロメ。退廃的で不可解で不条理な劇中劇もやはり10代の自分には強烈な記憶となっています。サロメならば七つのベールの踊り。そしてこれならば一人称での構成に出来るのではないかと原作のオスカー・ワイルドの翻訳を読みつつ着手しました。


②走り抜けた5週間最後の舞台制作ノート(音楽)に続く



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