②走り抜けた5週間最後の舞台制作ノート(音楽)

さて構想の次は、まず音楽から。
シュトラウスのオペラ「サロメ」七つのベールの踊りを切り口に、自分の感覚的に流れがスムーズになるような曲を探し合計6曲をミックスしました。

全てが自分の主観的な感覚による選曲ですが、
大層なクラシックの後には軽やかな旋律で且つ音の多すぎないピアノソロ曲を配置し、更にそれを打ち破るようなノイズ音楽を配置します。

ノイズ音楽も一つの曲だとどうも薄く感じてしまい、二つの曲を強弱付けながら重ねることで工場で響く複数の音のような印象にします。

そしてそのノイズの中から少しづつ立ち上がってくるようにフェードインするミニマル音楽。音がどんどん重なりドラマチックに重層感のある僕の好きな曲(コンテで使うと実は恥ずかしめな有名作曲家の曲)がクライマックスへの橋渡しに流れます。

最後に使用したのはイギリスのフォークソングでしたが、そこに落ち着くまでにかなり探しましたね。本当は子供が拙く歌う子守歌のようなもので日本語や英語ではないものを探したのですが限界がありました。

ただ、8分弱の舞台で使うには慌ただしい展開となったことは否めません。

③走り抜けた5週間最後の舞台制作ノート(衣装)に続く


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