なんかの歌詞

何もかも沈んだ
泥まみれの沼に
ぼくは手を伸ばして、生存本能という衝動的理性
ふっと気付いた、掴むもの一つもない小っちゃい手のひら
伸ばして、開いて、上方見て、救われないと確かめ
そりゃそうだ、救う価値もないな
隣の文字が植え字になって
どこかのMVの歌詞のようで、でもどす黒いからよく見えないや
ああ、誰も気付かないでしょうね、透き通った水底(あいいろ)なら
こんな独りぼっちじゃなくなるよね

何もかも沈んでいく、文字も言葉も
息苦しい、でも優しい、ここ馴染んでいる
大嫌いと大好き繰り返しの場所
ブルーと勘違いたんだ泥色は、筆先に染め過ぎる水彩かもね
こんな汚い色でも
何か生まれるのかな
何を包んでくれるかな

圧力が増えてく、もう疲れた
手伸ばしても、何も掴めない手嫌いになるだけ
呼吸しても、無駄な延長線になるだけ
ここは、僕なんだ


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