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哲学者の時代

 哲学者が社会から大きく必要とされる時代へと私たちは入りつつあります。これまで哲学というものは少なくとも日本では(他国の事情は知りません)現実の世界で特に有用とされるものではなかったのですが(たとえば哲学で博士号を持っている人たちの就職先は大学しかないという現象など)、これからシンギュラリティの時代へと入ってゆくその過程でおそらくあらゆる価値観が大きく変貌し、そして次々と新たなイデオロギーが生まれるであろう社会では、原点に立ち帰って考えるという姿勢が社会的に強く必要とされます。その処理を担うことができるのが哲学者です。たとえば完璧なヒューマノイドが開発されれば「ヒトとは何か?」という問いに答えることができなければなりません。ベーシックインカムの時代へ入れば「人生とは何か?」という問いに答える必要があります。というわけで、これからの時代では哲学者は社会の中で必須となる職業の一つになるわけです。

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